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青い鳥

来週の映画『地球が静止する日』の公開日に、
我が街の映画館に主演のキアヌ・リーブスが来るらしい…。
関西なんでお笑いタレント系の有名人はよく生でみれるけど、
生まれてこの方、外タレを生で見たことないなぁ。
しかもこんな地方の田舎町の映画館で…。
まぁ東京の前夜祭ではキアヌだけじゃなくて、スコット・デリクソン監督や
ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミスも来るらしいけどね。
是非見に行きたいけど当日は仕事が…。何で公開日が金曜日なんだ…。

それはそうと、今日も邦画の感想です。

青い鳥

2008年11月29日公開。
重松清の短編を映画化。
「人を嫌うことも、イジメになるんですか?」

新学期、いじめられた一人の男子生徒・野口が起こした自殺未遂で東ヶ丘中学校は大きく揺れていた。新学期初日、そんな2年1組に臨時教師・村内(阿部寛)が着任してくる。村内の挨拶に生徒たちは驚く。彼は吃音だったのだ。うまくしゃべれない村内はその分"本気の言葉"で生徒たちと向かい合う。そんな彼が初めて生徒たちに命じたのは、野口の机と椅子を元の位置に戻すことだった。そして毎朝、その席に向って「野口くんおはよう」と声をかけ続けた…。

村内という吃音症の臨時教師がイジメや学級崩壊のある学校を転々とする、
そんな感じの連続短編の一遍がこの「青い鳥」という話らしい。
言語障害でうまく喋れないからこそ、本気で話す彼の言葉が感動を呼ぶ、みたいな。
決して怒らず、ただ生徒を見つめている、
イジメっ子を説教する熱血教師モノとは一風違った学園ドラマです。

イジメという社会問題を題材に扱ったよくある学園モノなのですが、
暴力だとか仲間はずれだとか、そんな典型的なイジメではなく、
被害者側は自分がイジメられているような素振りを見せず、
加害者側もそれをイジメとは意識していないという、悪意のないイジメ。
そして直接の加害者ではなくても、そのイジメに気が付かなかった同級生の罪、
そんなよくありそうだが、表面化しにくいようなイジメが題材です。
今作では、自殺未遂という最悪の結末で表面化したイジメですが、
悪意なんてないもんだからイジメた張本人でさへ反省してない。
ましてや傍観者の同級生なんて反省の仕様すらない感じだけど、
学校の意向により、表面上は反省したように取り繕われる生徒たち。
そして事件を忘れようとした頃、村内が着任してきて生徒たちに一言、
「忘れるなんて、卑怯だな」と事件を穿り返すような真似をするわけです。
生徒たちにしてみれば「反省したのにまだ責めるきか!」と反発するわけです。
もちろん村内にはそんな意図はないのですが、彼の本来の意図が伝わった生徒は、
最後の最後になっても数人だったのではないでしょうか。
もの足りない成果ではあるけど、それがまたイジメ問題の根深さを感じさせます。
特に"無関心によるイジメ"のね。

でもこの映画の魅力は社会問題を扱ったことだけにあるわけではなく、
なんといっても阿部寛演じる村内の人間的魅力でしょう。
"国語教師なのにドモってる"という設定も奇抜ですが、
むしろ言語障害がゆえに一言一言が重く、そして優しい。
そこにリアリティを与えてるのは、やはり阿部寛の演技です。
ボクも吃音症の人を何人か知ってますが、阿部寛のドモリ方はかなりうまかった。
あれが『裸の大将』の塚地みたいな喋り方だったら興醒めです。
阿部寛はもともと好きな俳優だったけど、やっぱりいいですね。
彼が主演じゃなかったら、こんな暗そうな映画観てません。

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