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放課後ミッドナイターズ

どうやら人気アニメ映画シリーズ最新作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の
オンライン座席予約が早くも今月中旬あたりから始まっているみたいですね。
公開初日と二日目の上映回が対象ですが、11月17日に公開される作品なのに、
3カ月も前から座席予約をスタートさせるなんて前代未聞の気の早さです。
ボクも観たいと思っている作品なので、公開日付近で観に行くとは思いますが、
さすがに3カ月後の予定がどうなるかはわからず、座席予約はまだしていません。
たしかに人気のある作品だとは思うけど、一作目のように小規模公開じゃなくて、
今回は100館以上の全国のシネコンで上映されるんだから、
今から予約しないと観れないなんてことにはならないんじゃないかなと思っています。
よほど豪華な先着鑑賞者特典でも付くなら話は別ですけどね。

もちろん『ヱヴァンゲリヲン~』の公開も決まっているティ・ジョイ系シネコンですが、
最近ティ・ジョイはアニメ映画の公開にかなり力を入れてるようで、
今後の劇場公開ラインナップもアニメ映画だらけです。
「WE LOVE アニメ」なるキャンペーンも展開していて、
劇場に3×3のビンゴ用紙が設置してあり、対象作品を鑑賞すると、
その作品欄にスタンプが押してもらえて、ビンゴが完成したら抽選でグッツが当たります。
ボクも対象作品のうち、3作くらいは観る予定なので、スタンプを集めることにしました。
ビンゴ1列よりもビンゴ2列の方が賞品はレアなのですが、ボクは2列は無理そうかな…。
まぁそもそも抽選なので、当選にも過度な期待はしない方がいいです。

ということで、今日はそのビンゴで最重要な真ん中に位置する作品の感想です。
ビンゴ2列狙うなら、本作は絶対観ないと無理なんじゃないかな?

放課後ミッドナイターズ

2012年8月25日公開。
漫画『海猿』の原作者が手掛けたオリジナル長編アニメーション。

聖クレア小学校の理科室に長きにわたり居続けた結果、天才的な科学知識を身に付けた人体模型のキュンストレーキ。そんな彼は誰も居なくなった小学校で夜な夜な動き回っていた。ある学校開放日、三人組の幼稚園児マコ、ミーコ、ムツコに好き勝手にいたずらされた彼は大激怒。骨格標本ゴスと一緒に、三人への仕返しを計画するキュンストレーキだったが……。(シネマトゥデイより)



これはかなり面白い作品ですね。
CGIで制作したキャラクターをモーションキャプチャーで動かし、
軽めのトゥーンレンダリングをかけたような映像で、
CGIアニメであることを活かした流れるような演出で、
日本では珍しいスラプスティックなアニメに仕上がっており、
外国でも通用するような世界標準の作品になっていると思います。
現に韓国、香港、台湾、シンガポールなどで同時上映され、
アカデミー賞長編アニメーション部門にもエントリー済みとのことで、
世界を視野に入れた展開を考えているようです。
せっかく世界に誇るアニメ大国にも関わらず、内向きな劇場版アニメばかり作られる中、
本作のような世界に打って出ようというオリジナルアニメの存在は、
それだけで価値があるし、その心意気には賛辞を贈りたいです。

ある小学校の見学会にやってきた幼稚園児マコ、ミーコ、ムツコの仲良し3人組が、
翌日取り壊される予定の理科室に入り込み、そこにあった人体模型に落書きして帰ります。
その夜、イタズラされたことに腹を立てた人体模型キュンストレーキは、
幼稚園児3人を夜の学校に呼び出し、お仕置きをしようとするのですが、
理科室の取り壊しで廃棄処分されることを懸念する助手の骨格標本ゴスが、
取り壊し阻止のため、3枚揃えれば何でも願いが叶うというメダイを集める試練、
「放課後ミッドナイト・パーティ」に3人を参加させようと提案します。
呑気な3人はゲーム感覚でその試練に挑戦することを決め、
メダイを持つ3組の放課後ミッドナイターズと勝負することに、という話です。
スプラスティックな中にもけっこう伏線が張り巡らされており、
その印象とは裏腹に、かなり計算されたストーリー展開で面白いのです。
(まさか序盤で少し触れられた宇宙人の話までもが伏線だったとは予想外でした。)
しかし如何せん、いろんな話を絡めすぎで、少々とっ散らかった印象も…。
3人が試練に挑戦する間にも、人体模型が学校外に出てしまう話や、
旧校舎の化物シャブリの話、行方不明の仲間を探すホルマリンラビットの話などが、
同時に進行しており、場面もコロコロ変わって少々忙しない感じです。
それらの話がクライマックスに向けて一気に収束してくるのは盛り上がりますが、
ボクとしては邪魔が入らない感じで、試練に挑む可愛い3人の活躍を観たかったかな?

特に3人目のチャレンジャーであるムツコの試練クリア方法は、
正直雑すぎるというか、イマイチ意味がわからない印象を受けました。
彼女が挑むのは音楽室のバッハやモーツアルトの肖像画の放課後ミッドナイターズで、
出された課題は「ピアノで彼らを唸らせる曲を弾く」とうものですが、
そもそも無理難題すぎるから、あんなオチの付け方しかできなかったのかな?
1人目のミーコの試練は、プールで半漁人と水泳勝負するというもので、
こちらもあまり納得できる決着だったとは言い難いです。
2人目のマコの試練は、何でも知ってるデジタルの賢人との勝負で、
「デジタルの賢人の知らないことを教える」という課題でしたが、
この試練はマコの特性が活かされた、とても面白い決着方法だったと思います。
ただ、試練の最中に人体模型のマネキン捨て場での騒動シーンが挿入されるので、
あまり試練の様子が描かれなかったのが残念です。

クライマックスも学校中を舞台に3枚集まったメダイの争奪戦と、
襲ってくるシャブリから逃げ回る逃走劇が同時進行し、かなりワチャワチャした展開に。
まぁそれがスプラスティック・コメディの醍醐味ですけど、
展開についていくのは少々しんどかったかも…。
40年前に旧校舎のトイレに突如現れたシャブリですが、
この怪物の正体もタイムパラドックス絡みの興味深いもので、
実は虫大好きなムツコが捕まえたハエが、人体模型の作ったタイムマシンで40年前に飛び、
旧校舎のトイレの個室に閉じ込められ怪物化したのがシャブリでした。
それがマコたちが何も知らずに旧校舎のトイレを開けたことで解放されたのですが、
シャブリの持つ能力(念力?)を使えば、自力でもトイレから脱出できた気が…。
伏線はかなり緻密に計算されている割、設定は甘いところが多いですね。
メダイの力で新品同然になる人体模型と骨格標本ですが、
彼らが新品になったところで、理科室は取り壊しが中止になるとは思えないし…。
でもまぁスプラスティック・コメディに細かいツッコミは野暮だし、
全体的には終始ハイテンションで面白かったので、かなり満足です。
何気にラストはちょっと感動したし…。

やはりティ・ジョイ配給なだけあって、上映もティ・ジョイ系シネコンだけなのかな?
面白い作品なのに、上映館数も少なく、あまり宣伝もされていないのは勿体ないです。
これでは日本でのヒットは望めないのは間違いないですが、
世界の映画祭などにも招待されているみたいなので、世界からの評価に期待しましょう。
エグゼクティブプロデューサーは、本作の出来にかなり手応えを感じているようで、
すでに続編の製作を決定したようです。
監督にも話を通さずに勝手に決めたみたいなので、実現するかは疑問ですが、
もし実現するなら楽しみに待ちたいと思います。

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