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アベンジャーズ

『アイアンマン』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ』など、
マーベルのアメコミヒーローが一堂に会する超大作『アベンジャーズ』を観てきました。
これほどまで公開を待ちわびた映画は今までありません。
これを観るまでは死ねない、観る前に死んだら映画館に化けて出るだろうと思ったほどで、
2008年公開の『インクレディブル・ハルク』のラストで、
アイアンマンことトニー・スタークが登場して以来、
本作を観るために今まで生きていたと言っても過言ではないです。
この一週間ほどは楽しみすぎてずっとソワソワしていました。
そして今日、ウキウキしながら映画館まで行ったのですが、
いざ本編が始まると、どんどん寂しい気持ちになってきて…。
内容は期待を裏切らないとても面白いものだったのですが、
これを観終わったら明日から何を楽しみに生きればいいんだという気持ちが込み上げ、
何かが燃え尽きたように虚しい気分になりました。
なにしろこの5年で最も楽しみにしていた瞬間でしたからね。
まぁそれはちょっと大袈裟ですが、こんなに楽しみだった作品は、
この先たぶん現れないと思います。
ある意味、今日がピークだったので、ちょっと映画熱も冷めるかもしれません。

ということで、今日はボクの生涯で最も楽しみだった映画の感想です。

アベンジャーズ

2012年8月17日日本公開。
マーベルのアメコミヒーローが一堂に会するクロスオーバー超大作。

人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルク(マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。(シネマトゥデイより)



本作の日本でのキャッチコピーは「日本よ、これが映画だ。」という、
なんとも挑発的な文句で、ボクもそれはさすがに言いすぎだろうと思いましたが、
実際、世界で『アバター』『タイタニック』に次ぐ、歴代3位の大ヒットを記録しており、
映画を語る上では欠かせない、映画の代名詞的存在の作品になっているのは確かです。
面白いかどうかは人次第でしょうが、本作も観ないで映画好きを名乗る奴はモグリだね。
…とまで言うのは少々乱暴ですが、後学のためにも是非観ておくべき作品だと思います。
なんて言っても、日本では他の国ほどヒットはしないんだろうな…。

さすがに今更だとは思いますが、本作の概要の説明を少々…。
本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」という同一の世界を舞台とした、
単独のアメコミヒーロー映画のクロスオーバー作品です。
その世界を共有する作品は『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』、
『アイアンマン2』、『マイティ・ソー』、『キャプテン・アメリカ』の5作品。
この5作品は単独でもアメコミヒーロー映画として成立していますが、
作中に各々の作品の繋がりや、本作への伏線が張られた、一連の映画シリーズです。
そのシリーズの集大成が本作で、各作品で登場したヒーローたちが共演するという、
夢のような一大プロジェクトなのです。

ただ、それは全5本観ていないと本作が完全に楽しめないということでもあり、
敷居が高くなっているという懸念もあります。
本シリーズの場合、各作品の興行成績の差がかなりあり、
一番ヒットした『アイアンマン2』と比較すると、
『マイティ・ソー』は半分、『キャプテン・アメリカ』は4分の1、
『インクレディブル・ハルク』に至ってはは1割強ほどの成績です。
これは日本での成績ですが、つまり『アイアンマン2』を観た日本人の多くが、
他の作品を観ていない可能性が高いということですよね。
本作についても各作品のクロスオーバーというよりも、
『アイアンマン』シリーズの最新作と思っている人がかなりいそうです。

日本ほど極端な差ではないものの、全米でも『アイアンマン2』が最もヒットしており、
ボクも本作はてっきりアイアンマンが主役で牽引するものと思っていました。
ところが本作には単独の主人公はおらず、各ヒーローに均等に出番や魅せ場が割り振られた
本当のクロスオーバー作品となっています。
これには本当に驚かされたし、そのバランス感覚には感服しましたが、
一方で『アイアンマン』シリーズしか観てない人にはどうなのかなという懸念も…。
でもこれを機に、そんな人たちも他のヒーローや作品に興味を持ってくれると嬉しいし、
実際そうなると感じる内容に仕上がっていると思います。
はっきり言って、5作品の中では『アイアンマン2』が最も駄作ですからね。

そんなヒーローを平等に扱った群像劇のような作品なので、
今回は各ヒーローと登場人物の活躍について、個々に感想を書きたいと思います。
かなり長文になりそうだし、誰も最後まで読まないと思うから先に書いておきますが、
エンドロール後のオマケシーンは、なぜかアメリカと日本でしか流されなかったようです。
重要なシーンではないですが、思わず笑っちゃうこと請け合いの面白いシーンなので、
最後まで席を立たない方がいいです。
とりあえず、ビッグ3から順番に感想を書いていきます。

まず一番人気のアイアンマンことトニー・スタークについて。
前述のように、人気者といえども本作ではヒーローの中の1人に過ぎず、
登場するのも5番目とちょっと遅めです。
でもやっぱり華があるというか、彼が画面に映っているだけで楽しくなります。
俳優としても彼を演じるロバート・ダウニーJr.が最もビックネームだろうし、
普通なら他の若手ヒーロー俳優と同列にされたらヘソ曲げそうなものですが、
そうはならないのがシリーズを牽引してきた立役者としての自負と余裕の表れでしょう。
彼の作品『アイアンマン』シリーズからは、恋人ペッパー・ポッツが登場し、
唯一、ラブシーンも用意されています。(といってもキス程度ですが…。)
ただ喋っているだけでも面白い彼ですが、魅せ場はなんと言ってもラスト。
『ダークナイト ライジング』のバットマン的な英雄的行動でしょう。
なんだかんだで、一番おいしいところは持っていっちゃってますよね。
戦闘中はマスクをしているので、CCDカメラみたいな感じでマスクの中が映され、
アップになる時間は断トツに長いですしね。
初めてヒーロー同士がぶつかる、対ソー戦もワクワクしました。
こういうクロスオーバー作品は、それぞれの作品の主人公が共闘する展開も熱いけど、
やっぱり「どっちが強いか」対決する展開の方が興味深いですよね。
本作で初投入される彼の新しいパワードスーツ「マークVII」には、
面白い装着機能が付いていますが、「マークVI」で三角だったアーク・リアクターが
円形に戻ったことが何気に嬉しかったです。
当初は『アイアンマン2』から、ウォーマシンの登場も決まっていたそうですが、
ウォーマシンはスピンオフされるということで、今回は温存されたようです。

続いて唯一人間じゃないヒーロー、マイティ・ソーについて。
個性豊かなヒーローの中でも神である彼は異色です。
正直なところ、設定的に本作に馴染めるのかかなり不安でしたが、意外と大丈夫でした。
むしろキャプテン・アメリカに「神は一人だし、あんな格好してない」なんて言われたり、
その異質な設定をギャグとしてうまく利用していたように思います。
ただ、やはり扱いは難しいようで、戦闘での活躍は控えめだったかな?
本作のヴィランであるロキは彼の弟なので、その関係に基づくドラマ的な出番が多いです。
逆に言えば、ヴィランをロキにしなければ、完全に浮いていた惧れもあり、
本作のヴィランを決める上でのひとつの要因だったのかもしれません。
ソーは弟であるロキに対して愛憎相半ばする複雑な想いを抱いているので、
他のヒーローがロキの悪口を言うと、ムッとするところが笑えますね。
ヒーロー同士の武力衝突も面白いけど、口喧嘩はもっと面白いです。
彼が主人公の『マイティ・ソー』からは、ロキの他に親友のセルヴィグ教授が登場します。
教授もかなり重要な役どころだし、本作の重要アイテムである四次元キューブも
もともとはソーの世界アスガルドのものなので、本作と最も関係性が深い作品は
『マイティ・ソー』だと思われ、本作を観るならこれだけでも観ておくのがオススメです。
ちなみにヒロインであるジェーン・フォスターについても言及されます。
戦闘での魅せ場は、やっぱりハルク戦ですかね?
ハルクとガチでぶつかれるのは不死身の彼くらいのものです。
それでもムジョルニア(ハンマー)無しでは、かなり押され気味でしたが。

ビッグ3の最後のひとり、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースについて。
本作には主人公はいないと書きましたが、彼が実質主人公のようにも思います。
第二次世界大戦で活躍し、70年間氷漬けで眠っていた彼にとって、
この世界は未知のものであり、その点では我々観客に最も近い存在で、
いわば狂言回し的な役割を担っているように思いました。
彼の作品『キャプテン・アメリカ』は本作の70年も前が舞台なので、
彼以外に本作にも登場する人物はいません。
繋がりは四次元キューブが彼の作品のヴィランも使っていたということくらいかな?
でも本作ではシールドのコールソン捜査官が、実は彼の大ファンだという設定があり、
この設定はちょっとしたお遊びなのかと思いきや、後々利いてくるんですよね。
彼のユニフォームは、前作はミリタリージャケットを改造した感じでかなり渋かったのに、
今回はコールソン捜査官デザインのアメコミヒーローらしいタイツっぽいものに替わり、
始めはダサいと思ったのですが、他のヒーローと並ぶとなかなか映えますね。
そのヒーローらしさが彼の正義感をよく表現していると思えました。
彼の装備「ヴィブラニウムの盾」も、前作ではそれほど目立っていませんでしたが、
今回は特殊能力を持たない彼を特徴づけるアイテムとして、その真価を発揮しています。
ハルクすらぶっ飛ばすソーのムジョルニアの攻撃を完全に防いだり、
アイアンマンのビームを反射させたりと大活躍です。(飛び道具としても使います。)
戦闘ではやはりアイアンマン、ソー、ハルクより能力が劣るのですが、
リーダーシップを発揮し、警察やヒーローたちに指示するところが魅せ場かな?
軍人気質の堅物なので、軽妙なアイアンマンとはなかなか相入れませんが、
その正反対のコンビの絡みはなかなか面白かったです。

一番懸念していたヒーロー、ハルクことブルース・バナーについて。
何が心配だったかって、もちろんキャストが交代したことです。
『インクレディブル・ハルク』でハルクを演じたのはエドワード・ノートンは降板し、
代わりにハルク役に抜擢されたのがマーク・ラファロでした。
前のハルクはよかったし、はっきり言って全然キャラが違うため、始めは戸惑いました。
ただ、どちらがよりハルクらしいかと言えば、本作のマーク・ラファロかな。
ハルクはジキルとハイド的なキャラのため、変身前とのギャップは大きい方がよくて、
その点では変身前から武闘派ぽいノートンよりも、それっぽかったです。
それにノートンだと、ビジュアル的にロバート・ダウニーJr.と被りそうだし、
なにより今後のシリーズ展開考えたら、途中降板するような協調性のない俳優では、
この先も思いやられそうですしね。(降板理由は知らないけど…。)
キャストが代わっているくらいなので前作との繋がりは薄いですが、
原作でハルクはロキに利用され、それがキッカケでアベンジャーズが結成されたので、
その原作のエピソードも少し踏襲されているし、本作にとっては重要なキャラです。
それだけに本作では特に魅力的に描かれており、特に強さは半端ないです。
しかしその力を制御できないというのが彼の面白いところです。
面白いと言えば、終盤の対ロキ戦は爆笑でした。
日本ではイマイチ人気薄なキャラだけど、本作を観た人はハルクを好きになるはずです。

続いて紅一点のブラックウィドウことナターシャ・ロマノフについて。
初登場した『アイアンマン2』ではヒロインだった彼女。
元・暗殺者とはいえ普通の人間なので、他のヒーローほど大暴れできない…、
…と思いきや、本作で一番アクションをこなしていたのは彼女じゃないかな?
特殊能力を持たない分、体術での魅せ場が多かったからそう感じるのかも。
アクションでは、やはりホークアイとの対決が見どころですが、
この2人の過去の因縁や、ちょっとロマンスっぽい展開も気になるところです。
ただ特殊能力を持たないので、普通の人間以外のヒーローやヴィラン相手では難があり、
暴走したハルクの前では赤子も同然でしたね。
クライマックスの異星人との対決では、敵の武器を奪うことで攻撃力を補っていました。
彼女はアクションだけでなく、交渉術でも力を発揮し、ハルクやホークアイの説得、
ロキの尋問までも成功させる大活躍です。
製作陣も彼女の重要性を認識しているのか、彼女を演じたスカーレット・ヨハンソンは、
続編『アベンジャーズ2』で女優のギャラの歴代最高記録を更新するそうです。
続投が決定的なのは嬉しいけど、彼女以外のキャストのギャラも軒並み上がるだろうし、
ギャラで製作費を圧迫されたり、ギャラが不満で降板なんてことにならなければいいけど。
そういえばブラックウィドウのスピンオフなんて話もありますよね。
本作でも言及されているホークアイとのブタペストでの出会いでも描かれるのかな?

そんなホークアイことクリント・バートンについて。
『マイティ・ソー』で初出演した彼ですが、その時はカメオ同然の出演で、
本作で初めて彼の活躍を見ることができるわけですが、
正直、本作の新キャラも同然なので、他のキャラに比べると想い入れが薄いです。
なんとなくキャラも板に付いていない感じで、ホークアイというよりは、
いつものジェレミー・レナーにしか見えない印象で…。
ホークアイはS.H.I.E.L.D.の諜報員なので、レナーが『M:I4』や『ボーン・レガシー』で
スパイ役をしているだけに、他の出演作との差別化が付きにくいのかも…。
彼もスピンオフの可能性が示唆されていますが、本作より前にやってほしかったかな。
それか原作で被っているような、如何にもホークアイなマスクを付けるとかね。
本作ではロキに洗脳され、中盤までは敵役として活躍するというオイシイ役どころです。
彼も元・暗殺者とはいえ普通の人間なのですが、超人的な弓の名手で、
いろんなバリエーションの矢を使用し、他のヒーローに負けない大活躍をします。
特に空中要塞ヘリキャリアを一矢で沈めちゃうなんて凄すぎます。
そのくせ肉弾戦ではブラックウィドウにも負けてしまうところが彼の魅力かな。
普通の人間である彼が、悠然と飛ぶ神ロキを撃ち落とすところが最高でした。
それにしてもジェレミー・レナーって、キャスティング時点ではどうだかわからないけど、
この1~2年ほどで超大作映画にバンバン出演する超売れっ子になりましたよね。
続編以降もちゃんと続投するのか、ちょっと不安です。

そして、そんな曲者たちをまとめるS.H.I.E.L.D.のニック・フューリー長官について。
彼は『インクレディブル・ハルク』以外の4作品に出演し、
それほど派手な活躍はなかったけど、いわばシリーズを繋ぐ象徴的な存在です。
アベンジャーズ結成の立役者なので、本作では他のヒーロー同様、
主演級の扱いかと思っていたのですが、意外なほど地味な感じで…。
いつも通りフィクサー的な立ち位置というか、調整役というか、
もっと武闘派な面も見せてくれたらいいのに…。
むしろ部下のコールソン捜査官の方が活躍しているくらいです。
本作では他にもS.H.I.E.L.D.副長官のマリア・ヒルが初登場します。
彼女もそれほど活躍するわけでもなく、フューリー長官の出番が減るだけなのに、
なぜ急に登場したのだろうと思いましたが、今後予定されているスピンオフのひとつ、
『S.H.I.E.L.D.』の伏線なのかもしれませんね。
上層部の命令も無視する破天荒なフューリー長官に対し、彼女は堅物そうな印象なので、
そのあたりの2人の対立(権力争い)が今後描かれそうな感じですね。

一番意外な活躍をしたのが件のコールソン捜査官でしょう。
彼は映画のオリジナルキャラで、シリーズの最初はフューリーの部下として、
便宜上作られただけのキャラだったと思いますが、
まさかシリーズの集大成である本作で、こんな重要な役を与えられるとは…。
彼はS.H.I.E.L.D.でも事務方って感じですが、組織が極秘に開発した兵器の試作品で、
ロキと戦い、一矢報いるも殺されてしまいます。
対立しがちなアイアンマンとキャプテン・アメリカが、彼の死をキッカケに協力し、
ヒーロー同士が共闘する流れが生まれるのです。
つまりアベンジャーズが結成された最もコアな要因が彼だったわけですね。
キャプテン・アメリカのトレーディングカードを集めるほどのファンだったり、
妙にポッツと親密だったりと、本作で急にキャラが立って注目されたのに、
死んじゃってもう今後のシリーズには登場しないと思うと、ちょっと寂しいです。
まぁ最後の花道として重要な役どころになったんでしょうけど…。

最後は本作のヴィラン、ロキについて。
彼は『マイティ・ソー』でも主要なヴィランでしたが、それに引き続き、
シリーズの集大成である本作のヴィランに抜擢されるなんて、とても名誉なことですよね。
まぁ原作でも、彼の悪だくみに対抗するために結成されたのがアベンジャーズなので、
アベンジャーズの最初のヴィランが彼であるのは当然の選択なのかな。
しかしこんな豪華なヒーローチームに(手下はいるけど)ひとりで立ち向かうんだから、
ある意味、最も活躍しているオイシイ役柄ですよね。
彼は異世界の侵略者チタウリのリーダーからコズミック・スピアを与えられ、
チタウリを地球に呼び寄せるため、S.H.I.E.L.D.から盗んだ四次元キューブを使い、
次元に穴をあける装置を洗脳したセルヴィグ博士に開発させます。
コズミック・スピアは攻撃だけでなく、人を洗脳することもできます。
ロキは神ですが、この槍がないとあまり強くはないみたいですね。
つまり本作の彼のバックにはチタウリという宇宙人たちが付いており、
その手先も同然ですが、彼はチタウリの協力を得て、自分が地球人を支配しようとします。
しかし次元の穴を抜けてやって来たチタウリの軍隊は、ロキの思惑なんか無視で、
地球人を皆殺しにしようとニューヨーク上空で暴れまわります。
それにはロキも愕然としますが、兄ソーに「力を合わせて止めよう」と説得されます。
もしかしてロキが改心してアベンジャーズと共闘する展開か?…なんて思ったけど、
『マイティ・ソー』サーガにとってはサイドストーリーである本作で、
ソーとロキが和解するなんて展開を望めるわけありませんね。

その首謀者であるチタウリのリーダーですが、
彼は手下を送り込むだけで、戦いには参加しません。
それどころかアベンジャーズの強さに恐れおののき、地球侵略を諦めます。
チタウリはスクラル人の別世界での姿なのですが、
スクラル人はたぶん『ファンタスティック・フォー』のリブートシリーズで使うために、
まだ温存してあるのでしょうね。
エンドロールのオマケシーンで、地球侵略を諦めたチタウリの横で、
意味深に微笑んでいるのが、土星の衛星タイタン出身の宇宙人サノスです。
たぶん『アベンジャーズ2』でヴィランとして登場することを匂わす演出でしょう。
となると続編の原作は「インフィニティ・ガントレット」の可能性が高いけど、
う~ん…、あまり楽しみな気がしないかも…。

本作はシリーズ4年間の集大成として、本当に的を射た出来でしたが、
それだけにこれがピークとような気がしてならないんですよね…。
シリーズとしては来年のゴールデンウィークに『アイアンマン3』が公開され、
それを皮切りに『マイティ・ソー2』『キャプテン・アメリカ2』と製作が決定しており、
『アベンジャーズ2』に向けたシリーズ第二章が始まるわけです。
本作でフューリー長官も言ってますが、ソーという人外なる存在が確認されたせいで、
人類はそれらの侵略に対する抑止力が必要となり、
彼は地球最強のヒーローチームを創設するアベンジャーズ計画を立案したのです。
で、実際に本作で宇宙から、しかも異次元からチタウリという侵略者が現れましたが、
はっきり言って、急にヴィランのレベルがインフレしすぎでしょう。
宇宙人的な神であるソーはいいとして、今後もキャプテン・アメリカはテロリスト、
アイアンマンはマッド・サイエンティストと、自身の作品で戦うことになるでしょうが、
宇宙からの侵略者と戦った後に、地球人の犯罪者と戦ったら、ショボく感じませんか?
宇宙からの侵略者と戦うヒーローチームは『ファンタスティック・フォー』に任せて、
(ソーはジョーカー的存在としてそのままでいいけど、)
『アベンジャーズ』シリーズには、もっと地に足付けた内容にしてほしいです。
はっきり言って、タイタン人のサノスとは戦ってほしくありません。
というか、露骨に次に登場予定のヴィランがわかる演出はやめてほしかったです。
「あれは誰だったんだろう?」くらいの方が、想像も膨らんで楽しいし…。

本作は本当に奇跡的に出来あがった作品で、このクロスオーバー企画が決まって、
『インクレディブル・ハルク』に『アイアンマン』がリンクした時も、
ボク自身、正直そんな壮大な計画が本当に実現するとは思っていませんでした。
アベンジャーズに欠かせないマイティ・ソーやキャプテン・アメリカは、
実写映画化するにはリスキーなヒーローだと思ったし、
4~5年先までアメコミ映画ブームが続いている保証なんてどこにもなかったし。
特にアメコミ映画っていうのは、ホークアイやブラックウィドウのスピンオフもですが、
製作されるという噂は沢山あるものの、公開に至るケースは極めて低いです。
さすがに『アイアンマン2』が公開された時には、現実味を帯びていましたが、
それまでは結構ヤキモキしながら動向を見守っていて、
エドワード・ノートンの降板の時なんかはかなり焦ったものです。
だからこのクロスオーバーが実現したのは驚異的なことだし、
その前にシリーズの5作ともすべて成功させていたということは本当に奇跡的なことです。
しかし奇跡とは極めて稀なことだから奇跡なのであって、奇跡が2度3度と常態化すれば、
それは奇跡ではなく実現した時の高揚感も薄れるというものです。
なので『アベンジャーズ2』以降は、本作ほどの感動は生まれないと思います。

5作品の6人のヒーローがアッセンブルしてひとつのチームになったのも奇跡で、
本作では衝突しながらも団結していくその奇跡の過程が描かれるから面白いのであり、
続編『アベンジャーズ2』では始めからすでにチームが結成されているわけだし、
みんなでサノスと戦うだけの話だったら、全然面白くないと思います。
だから続編に向けて本シリーズがやるべきことは、
アベンジャーズに合流することになるヒーローを増やすことでしょう。
そのためには、製作が噂されるアントマンやドクター・ストレンジなどの映画を実現させ、
シリーズ発の人気ヒーローを増やすことも大切ですが、
それだけだと今までと同じなので面白味がないし、時間もかかりそうです。
効率的に人気ヒーローを増やすには、シリーズとして新しい映画を増やすのではなく、
本シリーズの人気と比肩するマーベルの人気アメコミ映画シリーズ、
つまり『アメイジング・スパイダーマン』や『X-MEN』シリーズを、
「マーベル・シネマティック・ユニバース」に取り込んでしまえばいいです。
ビッグ3を凌ぐ人気のウルヴァリンやスパイダーマンをアベンジャーズに合流させ、
作品レベルではなくシリーズのクロスオーバーとなれば、本作を軽く超える奇跡です。
これも一時前なら完全な夢物語でしたが、マーベルがディズニーの子会社になった今なら、
ディズニーが他の映画会社から配給権を買い戻すだけで出来なくはないし、
興行的にもやる価値もあるし、実際その動きもあるように思われます。
原作でもウルヴァリンやスパイダーマンもアベンジャーズ在籍経験もありますし。
もっとヒーローが増えたらアベンジャーズが二手に分かれて激突する『シビル・ウォー』や
X-MENと激突する『アベンジャーズ VS X-MEN』の実写化も観てみたいです。

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