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NARUTO -ナルト- 2012

今日、漫画『ONE PIECE』の最新刊(67巻)を買って読みました。
中高生くらいまでは実家の一室が埋まるくらい漫画を買い漁っていたボクですが、
今では月平均1冊ほどしか買わなくなりました。
年に3回くらい漫画喫茶に行くので、そこでいろいろと読んではいますが…。

一番漫画を読んでいた時期は90年代後半で、
雑誌も『週間少年ジャンプ』と『週間少年マガジン』を毎週購読していました。
でも登校中に読もうと雑誌を買って行くと、学校で友達に回し読みされますよね。
それは別にいいんだけど、友達以外にも回ってしまうこともあり、
別のクラスにいっちゃうこともあって、雑誌が手元に戻ってこないことも多いです。
(カスが授業中に読んで、先生に没収されることも…。)
なので雑誌を買うのがアホらしくなり、コミック派に転向しました。
でも雑誌を読まなくなると、新連載を知る機会がなくなるので、
当時から読んでいた漫画のコミックを買い続けるだけになります。
そんな漫画もどんどん連載が終了していき、買うコミックは減る一方で…。
結局今も購入しているのは、『ONE PIECE』『ジョジョの奇妙な冒険』『はじめの一歩』と、
当時から続いている長期連載中の漫画だけです。

ということで、今日は『週間少年ジャンプ』の長期連載漫画の劇場版の感想です。
この漫画が連載スタートした頃、雑誌を買うのをやめたので、コミックも買っていません。
でも漫画喫茶や友達の家でけっこう読んでいました。

ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-
ナルト疾風伝2012

2012年7月28日日本公開。
テレビアニメ『NARUTO -ナルト-』の劇場版第9弾。

十数年前、木ノ葉隠れの里を守るため、ナルトの父母は命と引き換えに息子・ナルトに九尾を封印。時は流れ、ナルトの前に死んだはずの忍の集団「暁」が現れる。迎撃には成功するが、喜んでくれる家族がいないことにナルトは一抹の寂しさを感じていた。すると突如、仮面の男が出現。男の繰り出す瞳術が、ナルトとサクラを襲う。(シネマトゥデイより)



『NARUTO -ナルト-』は原作コミックでそれなりに読んではいましたが、
ボクはストーリー漫画の場合、アニメ化するなら原作を忠実にしてほしいタイプなので、
テレビアニメ版は時折オリジナルストーリーが入るのが嫌で見ていません。
それと同じ理由で、オリジナルストーリーである劇場版も嫌いで、
人気漫画(アニメ)のキャラを利用して誰かが作った二次創作物と思ってしまいます。
なので原作は好きで読んでいる『ONE PIECE』などの劇場版も、
基本は観に行こうとは思わないのですが、2年前に公開された『ONE PIECE』の劇場版、
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』は、原作者が製作総指揮を務めていたことで、
単なる二次創作物とは呼べない作品になり、初めて観に行きました。
面白かったかどうかは別として、原作の真の公式作品として興味深かったと思います。

そして本作も、シリーズで初めて原作者が脚本を務めた作品で、
単なる二次創作物ではない、原作者による真の公式劇場版です。
それだけでも原作ファンとしては見逃すことのできない映画ですが、
ボクはそれほどファンでもなく、すでに原作漫画も読むのをやめたくらいなので、
原作者が脚本を書くと聞いても、当初は観に行く予定はありませんでした。
ただ最近、17年ぶりに『ドラゴンボール』の劇場版が製作されると知り、
これもシリーズで初めて、原作者が脚本に協力するということで、これは観たいと思え、
同じプロセスの本作に対しても、急に興味が湧き、観てみることにしました。
原作からドロップアウトしていたので、内容についていけるかは不安でしたが、
本作は時系列的には「ペインの木の葉襲撃」のちょっと後あたりのようで、
そこまではギリギリ読めていたので問題ありませんでした。
(そのペインの設定がややこしすぎて原作を読まなくなったのですが…。)

なので何の障害もなく観ることが出来たのですが、これが想像を遥かに超える面白さで…。
まぁそれほど期待していたわけではないけど、思わぬ拾いものをした気分です。
物語は完全に原作(テレビアニメ)を踏襲した内容なので、
誰にでもオススメできるものではありませんが、
人気キャラ総出演のお祭り的要素と、外伝とは言えない補完的ストーリー性を兼ね備えた、
テレビアニメの劇場版としては一種の見本のような作品です。
劇場版オリジナルといえるキャラが全くいないのも、既存キャラが活かされることになり、
ファンとしては嬉しい構成だったのではないでしょうか。
オリキャラを入れたがる劇場版としては、かなり珍しい構成ですが、
それも原作者が自分のキャラに愛着を持っているからでしょうね。

すでに倒したはずの暁から襲撃を受けた木の葉ですが、
ナルトや同期の仲間の活躍により見事撃退に成功し、その功績により彼らは、
親に上忍になるための願書を書いてもらえることになりますが、
生まれて間もなく両親を亡くしているナルトには上忍願書を書いてくれる人はおらず、
親に褒められて喜んでいる仲間の様子に複雑な心境になります。
そんなナルトの前に、両親を死に追いやった張本人であるマダラが現れ、
ナルトと(たまたま一緒にいた)サクラに謎の瞳術「限定月読」をかけます。
限定月読は対象者の心から望んだ世界を作り、そこに対象者を閉じ込めてしまう瞳術で、
九尾の人柱力であるナルトを捕えるためマダラが開発した無限月読の試作忍術です。
ボクはマダラのキャラ設定とか、月読の設定とか、イマイチ理解できていないんですが、
簡単に言えば、ナルトたちはマダラの支配するパラレルワールドに送り込まれたわけです。

その世界は対象者の望みを反映するので、両親を亡くして寂しいナルトの望みが反映され、
ナルトの両親が過去に死んでなかったという世界が構築され、
逆に両親が煩わしいサクラの望みも反映され、彼女の両親は死んだことになっています。
ついでに二人の共通の目標である「サスケを木の葉に連れ戻す」という望みも叶っていて、
サスケも里を抜けていない世界になっていますが、
どういうわけか、かなり軟派な性格になっているようです。
2人が望んだわけではないけど、他の里の仲間も性格が正反対に変わってしまっています。
例えば忍犬使いのキバがネコ派に、蟲使いのシノが虫嫌いに、
引っ込み思案のヒナタが肉食系女子に変わっています。
何気に最もインパクトがあったのは、バカになったシカマルですね。
女の子らしくなったイノも妙に可愛かったですが…。
木の葉に戻ったサスケを含め、性格が真逆になった彼らの活躍をもっと見たいですが、
彼らは本作ではお笑い要員でしかなく、顔見せ程度のファンサービスです。
逆転した既存キャラで予想外の活躍したのは、イタチたち暁の8人でしょう。
いつもは敵の彼らですが、逆転して仲間となり、ナルトとまさかの共闘をします。
これは熱い展開でしたね。

でも本作は、そんな逆転したお馴染みキャラとの大騒動ではなく、家族の絆が本題です。
これがかなりいい話で、不覚にも泣けました。
何の意地なのか、いい大人が『NARUTO -ナルト-』なんかで泣いてたまるかと思って、
途中何度も泣きかけたのを堪えましたが、終盤には涙腺崩壊してました。
ニセモノとはいえ、生まれて初めて両親からの愛を感じたナルトの心境も感動しますが、
逆に両親を失ったことで、改めて両親の愛に気付くサクラの心境も泣けました。
どちらかといえば、サクラの境遇の方が理解しやすく、感動的かもしれないです。
あまり好きなキャラじゃないけど、彼女にこれほど共感したのは初めてです。
ナルトの方は、ペイン戦で原作を読まなくなったボクにとって、
ナルトの両親であるミナトとクシナにはほとんど想い入れがなく、
その壮絶な境遇のわりには普通の家族の物語以上の感動はありませんでした。
むしろ親同然のイルカやエロ仙人との絆を描いたシーンの方で泣けたかな。
こういう長期連載(放送)で積み重ねられたことによるカタルシスというのは、
映画一本では描けるものではなく、劇場版アニメの利点をうまく活かしているし、
それが可能だったのも、原作者が自ら脚本を書いてるからでしょうね。

更に感心したのは、本作のボスキャラ的存在である仮面の男の正体です。
マダラによって異世界に飛ばされたナルトとサクラは、元の世界に戻るため、
この世界のマダラと思しき仮面の男を倒して瞳術を解こうと考えます。
仮面の男はマダラ同様に仮面をかぶり、髪型も同じだし、
尾獣や強力な忍術に執着していたりとキャラ設定も似ているため、
ボクもナルトたちと同じように、仮面の男がこの世界のマダラだと思いました。
しかしその正体はマダラではなく、まさかの意外な人物で…。
…というほど意外な正体でもなかったのですが、その正体がわかるプロセスが巧妙です。
上記のとおり、本作に新キャラはいないので、既存キャラが正体なのですが、
仮面の男が仮面を取る頃には、お客さんはみんな正体に気付いています。
しかしそれは先が読めてしまうのではなく、わざと気付くように仕向けられているのです。
徐々にわかるようにヒントを提示し、お客さんに自ら気付く楽しさと提供しています。
ヒントが出されるたびに「もしかして…?」と劇場の子どもたちがどよめくんですよね。
あんな劇場の雰囲気は、よっぽど作品に引き込まないと起こせません。
徐々に悟らせるように、仮面の男の声も徐々に既存キャラの声に近付けていく感じですが、
やはり最初からマダラの声とは違うので、声優に詳しい大きいお友達なんかは、
一発で気付いてしまうのかもしれませんが…。

本作が面白い作品に仕上がったのは、やはり原作者が関わっているからだと思います。
それも『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』のように製作総指揮ではなく、
もっと内容に密接に関係する脚本を担っているというのがよかったのでしょう。
今年公開の『ONE PIECE』の劇場版も、原作者が総合プロデューサーで関わるそうだけど、
脚本がバラエティ番組でお馴染みの目立ちたがり放送作家・鈴木おさむだそうで、
正直あまり期待はできそうにありません…。
(バラエティ班が映画に絡むとロクなことがないので。)
また入場特典に原作者の書き下ろし漫画でも付くと、観に行ってしまうんだろうな…。

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