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スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

3日続けてアニメ映画の感想になります。
やはり夏休みだからアニメ映画の公開が多いんですかね?
でも3日の内2作は、あまり子ども向けじゃないし、夏休みとは関係ないかも。
子どもは『アンパンマン』とか『ポケモン』とか、来週公開の『ナルト』とか、
劇場版テレビアニメに集中するだろうしね。
現在公開中のアニメ映画の中で(全部観たわけではないけど)一番面白かったと思うのは、
『グスコーブドリの伝記』だったのですが、ボクがこれをオススメした人に、
「つまらなかった」と言われたので、予想外に人を選ぶ作品だったのかも…。
だからそれ以来、その作品はオススメしないことにしています。
まぁ今頃オススメしても、もはや上映している劇場も限られちゃってるかな?
最近ちょっと作品のサイクルが早すぎますよね…。

ということで、今日は全くオススメできないアニメ映画の感想です。

スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン

2012年7月21日日本公開。
『スターシップ・トゥルーパーズ』の続編となるCGIアニメーション。

バグ軍団に襲撃された地球連邦軍のとりで、フォート・ケイシー。そこへ降り立ち、K-12部隊の元隊長であったヘンリー・ヴァロー大佐ら、数名の生存者を救出した強襲艦アレジア号のクルー。そんな彼らに将軍ジョニー・リコから、バグ襲撃時にフォート・ケイシーより飛び立ったまま消息不明の戦艦ジョン・A・ウォーデン号を捜索せよとの新たな命令が下される。ほどなくジョン・A・ウォーデン号は発見されるも、電気系統は機能しておらず、応答はゼロ。パワードスーツを装着したヴァローたちが艦内に足を踏み入れると、クルーとバグの死体が散乱していた。(シネマトゥデイより)



本作はなんでも人気SF映画『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズの、
15周年を記念して製作されたCGIアニメーション作品だそうですが、
なぜか日本で製作されました。監督も日本人のようです。
ハリウッドの人気SFシリーズのメモリアル作品なのに、
なんで日本なんかに発注したんでしょうね。
まだ日本が得意とするセルアニメ(デジタルアニメ)ならわかるけど、
CGIアニメの日本の技術なんてハリウッドの足元にも及ばないのに…。
まぁメモリアルといっても、15年なんて微妙な区切りの記念だし、
アメリカではビデオリリースのみだから、シリーズとしてもあまり重要視してないのかな?

『ベクシル 2077日本鎖国』とかアニメ版『バイオハザード』シリーズとか、
日本のCGIアニメ映画は写実的なものが多いですが、本作も写実的に描かれています。
ボクはCGIアニメは大好きなんですが、あまり写実的なものはイマイチというか、
せっかくアニメだからどんなデザインのキャラでも簡単に描けるのに、
わざわざ写実的に描くなら、端から実写で撮ればいいのにと思っちゃうんですよね。
日本はまだまだ遅れているので、写実的なことが技術の高さだと思っているようだけど、
そんな段階をとっくの昔に過ぎ去ってしまっているハリウッドでは、
例えば『メリダとおそろしの森』だと、如何に写実的になりすぎないようにするかが、
ひとつの制作テーマだったらしいです。(つまり写実的に描くのは簡単なのでしょう。)
例えば本作同様に人気SF映画をCGIアニメ化した『クローン・ウォーズ』などは、
実写の時の俳優の特徴を捉えながらもデフォオルメしたキャラが魅力的でした。
しかし本作は写実的に描いているにもかかわらず、実写の時の俳優と全然違うし、
実写に近い分、実写と比べて見劣りを感じてしまい、チープな印象を受けます。
日本のクリエーターはキャラクターデザインに関しては世界一だと思うので、
写実崇拝をやめたら、急激に伸びる気がするんですが…。

実写版『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズは3作目まで公開されていますが、
本作は3作目の続編でもなければ、スピンオフなどでもなく、
2作目以降はなかったことにして描かれた、1作目の続編ということです。
ボクとしては当然実写版が正史だと思っているので、
本作はさしずめアナザーストーリーって感じですかね。
ただ、いくらアナザーストーリーとはいえ、全くシリーズらしさを感じられず、
はっきり言ってガッカリしました。
1作目の主人公であるリコや、ヒロインのカルメン、友人カールも登場しますが、
前述のように容姿は全く違うし、みんな軍のお偉いさんになっていることもあって、
性格的にもあまり実写版の名残を感じさせません。
(逆に言えば、前作を見ておさらいする必要も全くないですが。)
昆虫型エイリアン「バグ」と戦うという基本的な展開は同じなのですが、
シリーズの特徴であるメタファーによる国家に対するシニカルさが全くなく、
単なるエイリアンものSF映画となってしまっています。
まぁ日本人が作ればそうなるのは当然で、そうなるのも仕方がないというか、
やっぱり初めからこの作品を日本で製作させたのが間違いだったのでしょう。
もうひとつの特徴だったグルさも全くなく、切り株シーンなどもあるものの、
写実的とはいえCGIアニメのキャラでは人形も同然で、全くグロさも感じません。
やっぱり初めからこの作品をCGIアニメで製作させたのが間違いだったのでしょう。

そんな全く「らしくない」作品ですが、それでも本作のメガホンを取った日本人監督は、
原作小説からの『スターシップ・トゥルーパーズ』のファンだそうです。
彼は原作に登場する軍の装備「パワードスーツ」が、実写版で描かれなかったのが不満で、
本作にパワードスーツを登場させることに最も拘ったと言います。
なんでも彼はアニメのメカニックデザインを多く手掛けてきた人らしいので、
シリーズのそんなところばかりに意識が向くんでしょうね。
ボクは原作は読んでいないので、実写版3作目に登場するモビルスーツ「マローダー」が、
「パワードスーツ」を映像化したものだと思い込んでいたのですが、
彼の思い描いていた「パワードスーツ」はかなり違うようで、
機械仕掛けの防護服って感じのデザインとなっています。
ただ、拘ったのはデザインだけで、その性能が発揮されるシーンはほとんどありません。
着ると身体能力が強化されるはずですが、手持ちの銃でしか攻撃しないので関係なく、
バグの攻撃も全く防げないので、防御面での性能もないに等しいです。
せっかく登場させてもこんな体たらくでは、登場させる意味がありません。
ちなみに本作には「マローダー」も登場します。
こちらは実写3作目を踏襲したデザインですが、性能もかなりよくて大活躍です。

ストーリー自体はそこそこ楽しめるものなので、
普通のSFアニメと思えば、それなりに見れる作品ではないかと思います。
ただこれが『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズと思うとやはり残念な出来で…。
日本では劇場公開はされたものの、注目度も低いようなので、
黒歴史としてそのまま葬り去れば済むだけの話ですが、
アメリカのシリーズの熱狂的ファンたちが、本作をどう思うのかが気になります。
「日本なんかに任せるからこんなことになるんだ!」なんて思われなければいいけど…。

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