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ピラニア リターンズ

梅雨も終わって本格的な夏になりましたが、夏は臭いの気になる季節です。
梅田とか大都会に行って、人混みに入ると、人間の蒸れた臭いで気絶しそうになります。
(特にサラリーマンが多い夕方以降が酷いです。)
ボクも新陳代謝はしているので、臭いを発しているとは思いますが、
すごく周りに気を使うタイプなので、夏は外出前には必ずシャワー浴びるし、
汗をかくようなことがあれば、制汗剤やら清涼剤やらでかなりケアしています。
それだけに他人の臭いにもすごく敏感なんですよね。

仕事終わりのサラリーマンが臭いのは仕方ないとは思います。
しかし、仕事終わりにそのまま映画館に来るのはどうかと…。
そんな人の近くの席になってしまうと、臭いで映画に集中できません。
一旦帰宅してシャワー浴びて出直すのがベストだけど、最低でも制汗剤くらい使えと。
どうせなら映画館がシャワー室を設置してくれたらいいのに…。
でも臭いのに平気で映画館に来る奴が、周りに気を使ってシャワーを浴びるはずないか…。
そういう人に限って、扇子で臭いを撒き散らしたり、酷い時には靴まで脱いだり…。
でも映画館のマナーの中には「食べ物の臭いに気を付けて」ってのはあるけど、
体臭のことまで言及されているものはないので、注意もできないんですよね。

ということで、今日は腐臭を好む魚の物語です。
本作も夜の上映のみで客も仕事終わりのサラリーマン率が高かったですが、
自由席の劇場だったのでなるべく被害の受けなさそうな席を確保できました。
お陰で映画を観るにはあまりいい席じゃなかったけど…。

ピラニア リターンズ

2012年7月14日日本公開。
パニックスリラー『ピラニア3D』(2010)の続編。

凶暴なピラニアたちがスプリング・ブレイクを血に染めた惨劇から1年、封鎖された湖から新たなすみかを求め移動したピラニアたちは、オープン間近のウォーター・パーク「ビッグ・ウェット」にたどり着く。そこはお気楽な若者たちがはしゃぐべくさまざまな仕掛けが施されたプールだったが、人食い魚が潜んでいるとは知らずにやって来た客たちを悪夢が襲う。(シネマトゥデイより)



去年公開された前作『ピラニア3D』は賛否両論ありながらも、
ボクにとっては去年の洋画の中で十指に入るほど面白かったので、
その続編である本作にもかなり期待をしていたのですが、
まさかこんな駄作になってしまうとはガッカリです。
前作との落差は、1978年のオリジナル版『ピラニア』と、
その続編『殺人魚フライングキラー』の落差よりも酷いです。
それは成績にも表れており、前作は全米で約2500万ドルも稼いでいるのに、
本作は400万ドルにも満たない興行収入で、大コケしました。(ちなみに初登場25位。)
これは公開と同時にオンデマンド配信したのも原因でしょうが、
あまりの駄作に劇場が上映を敬遠し、公開館数が100にも満たなかったのも大きいでしょう。
(だから仕方なくオンデマンド配信したのかも?)
日本でも前作は大手シネコンが上映していたので、かなり大規模な公開でしたが、
本作は全国で10館程度のかなり小規模な公開で、3D設備の無いミニシアターも多いので、
3Dが売りである作品にもかかわらず、その半数は2Dでのみ上映のようです。
ボクもそんなミニシアターで観たので2D版でしたが、
本作は編集で3D化された前作と違って、3Dカメラで撮影された真っ当な3D映画なのに…。
まぁ3Dで観たところで駄作なのには変わりないだろうから、
余分な3D割増料金を払わずに済んでよかったとも思えますが。

何が悪いって全てにおいて前作よりグレードダウンしており、
いいところを見つける方が難しいくらいです。
唯一グレードアップしているのは、日本でのレイティングが、
前作のR指定から18禁に引き上げられたことくらいかな。
ただこれも、過激さがアップしているというわけでもなく、
前作よりも製作費が少ないために、ゴア描写の特殊効果もショボくなっています。
たぶんラストで小学生くらいの子どもがピラニアに殺されるのですが、
その描き方が倫理的に問題があると判断され、18禁にされただけでしょう。
全体的には前作の方がグロくて過激だったし、なにより子どもをあんな殺し方するなんて、
ブレックユーモアでは済まされない不謹慎な展開で、後味悪いです。
頭部が無くなりピクピク痙攣する子どもの胴体をバックにエンドロールに入りますが、
ボクを含めお客さんは誰一人として笑ってませんでしたよ。
その後でちょっとやりすぎたと思ったのか、何の脈絡もない滑稽なイメージ映像や、
NGシーンを流して笑いを取ろうとしていますが、そんなお茶の濁し方では手遅れで、
やはり誰一人として笑っていませんでした。
本作を観に来るくらいだから、インモラルな展開には慣れているはずの客なのに…。

グロだけではなくエロもかなりグレードダウンしており、
ただオッパイさえ見られれば客は満足するだろう思っているのか、
舞台となるプールには、はじめから全裸の女性が沢山いるという設定です。
大切なのは"ポロリ"することなのに、はじめから出してるなんて、全然なっちゃないです。
いや、別にポロリする必要もなく、ちゃんと水着を着ていたとしても、
前作には女性の体のくぼみにテキーラを流し込んでそれを飲むシーンのような、
全裸以上にエロいシーンだってあったのに、本作のエロは直接的すぎて面白味に欠けます。
エロシーンといえば、ある男が好きな女の子と初めてエッチするシーンがありますが、
本番中に女の子の膣から小さめのピラニアが出てきて、男のモノに喰いつきます。
普通ならあまりのバカバカしさに笑いが起こるであろうシーンですが、
ここでもお客さんは誰一人として笑わず、痛々しいほどに滑っていました。
「ここは笑いどころだぞ」と言わんばかりの滑稽なBGMのせいで、
あまりに狙いすぎなため笑うに笑えません。
そもそも本作は、客を笑わそうとするあざとい展開が多すぎます。
しかし客がこのシリーズに求めていたものはそんなコメディではなく、
ピラニアの恐怖によるパニック・ホラーじゃないかと思うんですよね。

しかし本作は完全にコメディとして撮られていると思われます。
その一端が、俳優デヴィッド・ハッセルホフが本人役で登場していることでしょう。
プールにピラニアが侵入して、大惨事になるクライマックスでも、
1日ライフガードとしてやって来たハッセルホフがひたすらボケまくり、
ボクもちょっと笑ってしまいましたが、大惨事の緊張感をぶっ潰しています。
もうある意味主役であるはずのピラニア以上の大ハッスルで…。
そもそもゲスト出演させるにしても、ハッセルホフなんて微妙なチョイスですよね?
もしかしたらアメリカでは大人気なのかもしれないけど、
ボクにとっては全然嬉しくないゲスト出演で…。
正直「どこかで見たことあるけど誰だよこのおっさん」ってくらいの認識だったので、
そんなおっさんがピラニアのお株を奪うようにノリノリで活躍されると、
はっきり言って邪魔でしかなく…。

ハッセルホフのことは置いといても、本作は端からピラニアを活躍させる気はないようで、
例えば、プールの大惨事を招いた張本人の男が2人いるのですが、
その2人は最後にはやはり死ぬんだけど、2人ともピラニアに殺されるわけではなく、
本人の不注意により事故死しちゃうんですよね…。
ここはピラニアに襲われてこそ因果応報だと思うし、そこにカタルシスが生まれるはず。
彼ら以外の死者は全員ピラニアに殺されているのに、元凶2人が事故死だなんて、
作り手は意表を突いたつもりでしょうが、ひねくれ過ぎで全然面白くありません。
ことごとく観客の本当に観たいものの裏を突く、ある意味珍しい作品です。

ラストでピラニアが驚きの進化をして、更なる大惨事を予感させますが、
これだけ不評だと続編はまず不可能ですね。

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