ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

シャーク・ナイト

今週末は「海の日」を含む連休ということで、海(湖)関連の映画が多く公開されます。
昨日公開の『BRAVE HEARTS 海猿』を皮切りに、今日からは『シャーク・ナイト』
『ピラニア リターンズ』『だれもがクジラを愛してる。』が公開です。
ボクもどれも観たいし、今週末は海映画三昧だなと思っていたのですが、
どうやら後者2作品は関西では公開が遅れるみたいで…。
せっかく海の日に合わせて公開日を設定したんだろうに意味ないですね。
ただ海映画以外にも観たい映画が公開されるので、週に5本も6本も観るわけにもいかず、
公開を遅らしてもらったことはよかったかも。
(それでも、話題の『苦役列車』や『ヘルタースケルター』は観ないことになりそう。)
ただ、来週末以降も観たい映画が3~4本公開される状況が続くので、
公開が先延ばしになると後々慌ただしいことになりそうですが…。
先週末なんてスカスカだったんだから、公開日はもっと分散させてほしいです。

ということで、海映画一本目の感想です。
厳密には塩水湖映画ですが…。

シャーク・ナイト

2012年7月14日日本公開。
『ファイナル・デッドサーキット3D』の監督によるパニック・ホラー。

自然に恵まれたクロスビー湖に、女子大生サラ(サラ・パクストン)と6人の若者たちがバカンスにやって来る。当初は浮かれ騒ぎ休暇を満喫する一行だったが、仲間の一人が湖にいるはずのないサメに襲われたことから事態は一変。動揺する若者たちの前に地元のダイバーたちが現われるが、実はこの状況を作り出したのは彼らであり……。(シネマトゥデイより)



本作は全米初登場4位とイマイチな成績だったので、
日本では劇場公開されないのではと思ってましたが、意外にも公開されました。
しかも全国のTOHOシネマズで上映されるという、かなりの大規模公開です。
同日に同じく殺人魚のパニック映画『ピラニア リターンズ』も公開日でしたが、
本作の方が大規模に公開されるというのはビックリです。
ただ、本作の原題は『Shark Night 3D』ということからもわかるように、
本来はデジタル3D映画として撮られていた本作ですが、
TOHOシネマズだから設備はあるはずなんだけど、なぜか日本では3D上映はされません。
よっぽど3Dの出来が悪かったのか、3D割増料金を払わせるのが忍びない内容だったのか…。
本編の題字の3Dの文字がやけに物悲しく感じました。

楽しみに観に行ったんですが、全米での低評価も納得の作品で…。
全く面白くないわけでもないのですが、
(『ピラニア リターンズ』の前作である)『ピラニア3D』と比べても、
エロもグロも控えめで、とにかく中途半端な印象を受けます。
さらにその印象に拍車をかけたのが、宣伝での煽り方が強すぎたために、
いざ観てみると、かなりショボく感じられてしまったのだと思います。
塩水湖に浮かぶ孤島に遊びにきた7人大学生が、湖に棲むサメに襲われるという話ですが、
予告編などでは「その数、46種類」と煽っておきながら、
実際に登場するサメの種類はオオメジロザメ、ダルマザメ、シュモクザメ、ホホジロザメ、
イタチザメ、シロワニの6種類のみです。
湖には46種類生息しているという設定は語られますが、そのほとんどが名前すら出ません。
それに多少珍しいのはダルマザメくらいで、他は一般的な人食いザメだし、
それほど外見や生態に違いがあるわけでもなく、
他種類のサメが登場することに、あまり意味を感じられません。

もうひとつ予告編では「ネイチャードキュメンタリーでは決して見られない…」という
煽り文句も使用されていますが、たしかにサメが人を襲うシーンなんて、
ディスカバリーチャンネルの人気番組『シャーク・ウィーク』でも見れないでしょうが、
本作でもそんなシーンはほとんどありません。
大学生のひとりがオオメジロザメに腕を一本食いちぎられるけど、
その瞬間の直接描写はありません。
(この程度なら『ソウル・サーファー』の方がまだ過激だったくらいです。)
他の学生が喰い殺されるシーンにしたって、湖底に引きずり込まれるか、
湖面が血に染まって何が起きているか有耶無耶にされるかで、
スプラッタ的な残酷シーンは全くないといっても過言ではないです。
例えばダルマザメは、英語名をクッキーカッター・シャークといいますが、
こいつに襲われた獲物は、皮膚をクッキーの型抜きで抉られたような傷ができ、
それがこのサメの面白い生態なのに、本作ではその描写さえかなり緩く、
せっかくダルマザメを登場させた意味がないし、おいしい素材だけに勿体なく思います。

さらに本作では、女性登場人物のオッパイポロリすらなく、
この手の作品を観に来る客が、何を求めているのか完全に見誤っているように思います。
別にサメが観たいわけではなく、大事なのはエロとグロです。
もっとぶっちゃけると『ピラニア3D』の二番煎じを期待しているんですよ。
それをレイティングを下げたいからかしらないけど、
こんなスピルバーグの『ジョーズ』並に健全な作品にしてしまって…。
せっかくR指定の『ファイナル・デスティネーション』シリーズの監督を起用しているのに、
製作方針のせいで、ダルマザメ同様、監督の才能も全く活かせてません。
(ちなみに本作は実質入場制限なしのPG指定でした。)

そんな製作方針を決めたプロデューサーは、『ホステル3』を手掛けた人です。
そのためか、本作はサメの恐怖よりも、『ホステル』シリーズと同じように、
人間の狂気に焦点を当てた内容となっており、サメは『ホステル』で言うところの
拷問の道具でしかなく、サメとその人間のどちらが怖いかと問われれば当然人間です。
サメが接近してくる時よりも、その人間に銃口を向けられた時の方が緊張感があるなんて、
人食いザメの恐怖を描いたパニック映画としては失格です。
もし本作が『ホステル』シリーズの最新作だったなら、
サメを拷問に使うという新たな試みとして感心できたかもしれませんが…。

ダメ出しだけで終わるのもアレなので、無理やり褒めるところを探すとすれば、
ヒロインの飼い犬シャーマンの活躍は微笑ましくてよかったかな。
人間は死ぬまくるのに、犬が生き残るのは、作り手の犬に対する愛情を感じ、
犬好きとしては好印象を受けました。
あとは湖のロケーションが予想外によく、マングローブの景色はなかなかのものです。
エンドロール後のキャストによるミュージックビデオのようなラップも、
本作のおさらいのように内容を踏まえてあり、お遊びとしてはなかなか粋だし、
なによりキャストがみんなで楽しそうに歌っているので、
なんだかコチラも楽しい気分で劇場を後にすることができました。
本編がダメダメなだけに、それを誤魔化す意図があるのかもしれませんが…。

本作は期待はずれでしたが、これに懲りることなく、
関西では来週末公開になる『ピラニア リターンズ』に期待しようと思います。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/725-da203372
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad