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ブラインドネス

近所に西日本最大のショッピングモールが完成し、その一画にシネコンが入りました。
映画好きのボクとしては地元に映画館ができたことはとても嬉しい事ですが、
すでに近所にはそこそこ大きなショッピングモールがふたつもあるのに
似たような商業施設ばっかり作られても仕方が無いという思いも…。
その煽りを受けてかよく利用していた庶民的なスーパーが閉店してしまうとか…。
しかも我が町は人口増加が著しく、景観の問題や学校不足などなど
困った諸問題が発生しているので、これ以上人口の流入を促すような魅力的な施設は
正直、ありがた迷惑だったりします。
まぁ今は物珍しさで大盛況ですが、供給過剰は否めないし、いつまでもつやら…。
今日はその出来立てホヤホヤの映画館で初めて観た映画の感想です。

ブラインドネス

2008年11月22日日本公開。
小説『白の闇』の映画化。"見えない恐怖"を描くサスペンス。

ある日突然、原因も治療法も不明の伝染病"ブラインドネス"が蔓延。失明する人が急増し、世界中がパニックに陥るなか、政府は感染者の隔離を開始する。そのころ、なぜか感染しなかった眼科医の妻(ジュリアン・ムーア)は、感染した夫(マーク・ラファロ)と共に隔離施設に潜入するが…。

見る前は『ハプニング』系の正体不明の病気に怯える人々を描く
パニックムービーなのかなと思っていたけど、どうも違うようです。
たしかに終盤の街の混乱ぶりはパニックムービーの様相はありますが、
序盤のひとり目の感染者の出現から収容所に入るまではミステリー。
メインである中盤は失明した感染者のみで閉鎖空間に閉じ込めたらどうなるかという
思考実験を体験するサスペンスといった感じです。

収容所の惨状は凄まじい。
主人公ひとりを除いて全員失明しているので、当然介助してくれる人はいません。
誰も目が見えないもんだからモラルは崩壊し、男女とも裸で歩き回り、
どこでもポイ捨て、排泄、性交やりたい放題。
ボクはそんな映画とは思っていなかったのでショックが大きかったです。
自由のない閉鎖空間で人々は食欲と性欲がむき出しになり、
次第にそれを独占しようとする勢力が現れ、主人公の一派と対立していきます。
普通なら弱者なはずの先天的に盲人だった男は、他の人に比べれば適応力があり、
周りから神のように崇められ、ここぞとばかりにやりたい放題。
こいつだけは本当にムカつきました。視覚障害者に対する見方が変わるほどです。
悪者の末路は決まっているが、あんな程度では溜飲が下がらないほどムカつきました。

ちょっと嬉しいことに、日本人俳優がかなりいい役で出ています。
最初の感染者に伊勢谷友介、その妻を木村佳乃が演じています。
伊勢谷友介は突然街中で失明することで"失明の不便さ"を伝えるための重要な役。
最後までキーマンとなるおいしい役どころです。
木村佳乃は独特の存在感のある役どころです。
収容所の一員ということで結構な汚れ役だったけど、なかなか体当たりな演技でした。

以下ちょっとネタバレ。

ラストは最初の感染者である日本人男性が突然視力が回復するとこで終わるけど、
結局、"ブラインドネス"の正体は分からず仕舞い。
なぜ主人公の眼科医の妻だけ感染しなかったかも説明されませんでした。
この手の謎の病気系映画にもはや明確な答えなんて期待してないけど、
なんかやっぱり釈然としないものがありますね。
でも、主人公が赤ワインを飲んでいたことと、日本人男性がコーヒーを飲むときに
視力が回復したことを考えると、ポリフェノールが感染力を弱める効果があったのかも
…なんて勝手に結論付けました。

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