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夜のとばりの物語

数日前に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開日が決定したみたいですね。
なんだかんだで今年中に公開されないのではと思っていたのですが、
ちゃんと公開日が決まってよかったです。
前作まではクロックワークスでしたが、今回はティ・ジョイが共同配給するみたいで、
全国のティ・ジョイ系シネコンでのみの上映になるのかな?
前作はTOHOシネマズ等でも上映してたのでゆっくり観賞できましたが、
ティ・ジョイのシネコンだけだと、ちょっと混雑しそうな懸念があります。
1作目の時は、大阪ではミニシアターのシネ・リーブル梅田でのみの上映だったので、
連日立ち見のかなりカオスな状態だったので、ちょっと心配です。
でも次はティ・ジョイ直営の梅田ブルク7だけではなくて、
共同経営のなんばパークスや大阪ステーションシティでも上映してくれるのかな?

なんだかティ・ジョイはアニメ映画の配給に力を入れてる感じですね。
今年も他に『放課後ミッドナイターズ』『009 RE:CYBORG』『劇場版TIGER&BUNNY』など、
意欲的(?)な作品の公開が控えています。
観に行きたい作品もあるけど、いちいちティ・ジョイ系シネコンまで行くのが面倒なので、
正直なところ、あまりシネコンが配給までするのはやめてほしいかな?

ということで、今日は全国のティ・ジョイ系シネコンで上映中のアニメ映画の感想です。

夜のとばりの物語

2012年6月30日日本公開。
『キリクと魔女』のミッシェル・オスロ監督による影絵アニメーション。

とある場所で暮らす姉妹は、ある日、偶然にも同じ青年に心を奪われてしまう。彼のハートを射止めたのは、輝くような美ぼうを持ち、男女の駆け引きにたけた姉のほうだった。お似合いのカップルとして人々の祝福を受け、婚約を交わした二人だったが、その当日、彼女が愛した男性は満月の晩に変身を遂げるおおかみ男だと判明し……(『狼男』)。(シネマトゥデイより)



世界の名作アニメーションをこっそり配給してきた三鷹の森ジブリ美術館が配給する本作。
本作は全国のティ・ジョイ系のシネコンで上映され、いつになく大規模な配給です。
今年はジブリ5カ年計画の谷間の年で、ジブリ映画が上映されないから、
外国アニメーションの配給でちょっとでも稼ごうってことなのかな?
…というのは冗談で、本作は3D映画なので、ミニシアターでの上映は難しく、
3D上映設備のある大手シネコンで上映する必要があっただけでしょう。
ボクは公開日翌日に梅田ブルク7で観たのですが、
ちょうど1日(ファースト・デイ)だったので、1000円で観れる2D版を観ました。
(このシネコンはファースト・デイでも3Dで観ると2000円も取られるので。)
でもどうせなら3D版で観てみたかったような気持ちも…。

本作は影絵アニメーションです。
影絵なんて平面なのが当然なものなのに、それをわざわざ3Dにするなんて前代未聞で、
3D版がどんな感じに仕上がっているのか気になります。
たぶんペープサート(紙人形劇)のようになっていると思われますが、
それでもちゃんと影絵らしさはあるのか興味深いです。
とはいえ、本作は別に影絵を撮影したわけではなく、
黒塗りの紙人形のようなキャラを使って影絵っぽい映像にしただけです。
(なので通常の影絵ではあり得ないような動きもしています。)
そう考えると手抜きなフラッシュ・アニメのようにも思えます。
でも色セロファンで作ったような鮮やかな色彩まで再現されていて、
影絵同様、幻想的でノスタルジックなひと時を過ごせるとは思います。

本作はもともとフランスで放送されていた15分ほどのテレビアニメシリーズだったようで、
その5回分を繋げて、劇場公開用に更に1話足して上映されたもののようです。
もとのテレビアニメシリーズが1話完結だったので、本作も当然オムニバスで、
6話の異なる寓話から構成されたアンソロジー作品となっています。
どの話も同じ少年少女が主人公で、彼らがいろんな寓話劇を演じるという設定で進みます。
その少年少女は夜な夜な古い映画館で映写技師の男(おそらく監督がモデル)と
どんな物語を演じたいか話し合い、衣装に着替えて実際に演じてみるのです。
正直、それぞれの話は良くも悪くも寓話で、どこかで聞いたような話ばかりです。
世界中から集められた寓話をアレンジしたものなので、国際色豊かで、
中世ヨーロッパから、西カリブ諸島、アステカ、アフリカ、チベットなど、
毎話違う国が舞台になっており、バリエーションがあるように感じられますが、
所詮は影絵なので、それほど変わり映えするわけでもなく…。
初めこそ影絵アニメーションは目新しくて楽しめますが、
正直後半は「まだ続くのか」とウンザリした気持ちもありました。

テレビシリーズは実際は10話あるそうですが、これでも厳選した5話なんでしょうね。
でも一番つまらないのは劇場用に足された最終話「鹿になった娘と建築家の息子」でした。
内容も荒唐無稽すぎて面白味がなく、なにより最終話だから影絵にも飽きてしまって…。
なので最も楽しめたのは第一話の「狼男」です。
最初のエピソードだけあって、影絵の映像は新鮮味を感じたし、
内容も痛快で、ツカミとして一番の自身作を第一話に持ってきたのでしょう。
続いて第四話のアフリカを舞台にした「タムタム少年」が陽気な話でよかったかな。
第五話のチベットが舞台の「嘘をつかなかった若者」はけっこう悲劇的な話でしたが、
チベットだけに曼荼羅をイメージした背景が凝っていてなかなかでした。
第三話のアステカを舞台にした「黄金の都と選ばれし者」は、
教訓的な内容ではあるけど、ちょっと説教臭い感じが…。
ただ黄金の都の市民たちがかなりカルトで、儀式の大合唱には恐怖を感じるほどで、
幻想的なだけではない影絵の不気味さが上手く表現されていたと思います。
残る第二話カリブが舞台の「ティ・ジャンと瓜ふたつ姫」は、
まだ序盤だったので、影絵に対する新鮮味はあったからいいものの、
ストーリーとしてはありきたりすぎてつまらないものだったと思います。
オチのズッコケ方は無意味すぎてある意味面白かったですが…。

3Dで観れば、もしかするともう少し新鮮味が持続したのかもしれません。
2Dだとホントにフラッシュ・アニメみたいなものなので、
1時間半も観続けているのには少々辛いものがあります。
だからもし今後観るなら3D版をオススメしたいところですが、
3D版は日本語吹替えでの上映オンリーなんですよね…。
ボクは日本語吹替えには否定的なのであまりオススメしたくありませんが、
あまりないタイプの作風だけに、映像に集中したいならそれもアリかもしれません。
ちなみに俳優の西島秀俊がゲスト声優として参加しているようです。

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