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ハングリー・ラビット

先週末の全国興行成績ランキングは『スノーホワイト』が一位だったようで、
個人的には少し意外な結果だと思いましたが、それ以上に意外だったのが、
カンヌ映画祭でも上映された三池崇史監督の『愛と誠』がランキング圏外だったことです。
まぁ監督の前三作『忍たま乱太郎』『一命』『逆転裁判』の出来を鑑みれば、
誰だって愛想を尽かしちゃいますよね…。
ボクも観に行こうか迷いましたが、優先順位はあまり高くなく、
とりあえず後回しにして、もし成績や評判が良ければ観に行こうと思っていました。
この結果ではビデオリリースまで待つことになりそうです。
次回作『悪の教典』でも巻き返しに期待します。

それにしても、日本の興行成績ランキングって10位までしか公表しませんよね。
それ以下もちゃんと映画関係者やマスコミには知らされるみたいですが、
ウェブサイト上で一般公表されるのはトップ10までが多いです。
しかも興収の金額まで明記されるのは稀で、なんだか隠蔽体質的な印象を受けます。
映画大国のアメリカでは、サイトなどで詳細まで誰でも閲覧できるようになってるのに…。
ボクも日本のランキングでも11位以下を確認したい時は、
アメリカのサイトが掲載している日本ランキングを確認したりします。
ちにみに『愛と誠』は11位だったみたいです。

ということで、今日はアメリカで初登場27位だった映画の感想です。
日本では先週末公開ですが、順位はトップ10圏外だったということしかわかりません。

ハングリー・ラビット

2012年6月16日日本公開。
ニコラス・ケイジ主演のサスペンス・アクション。

妻ローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)が何者かに襲われ負傷し激しく動揺していた高校教師ウィル(ニコラス・ケイジ)は、「奥さんを襲った相手を代わりに殺してやる」と持ちかけてきた見知らぬ男サイモン(ガイ・ピアース)の提案を受け入れてしまう。そして半年後、ウィルはサイモンに代理殺人をやるよう強引に要求される。それを拒否したウィルは、殺人の罪を着せられ追われる身となってしまい……。(シネマトゥデイより)



本作はニコラス・ケイジやガイ・ピアースなど人気俳優をキャスティングしながらも、
前述のように全米ボックスオフィス初登場27位で、製作費約3000万ドルにも関わらず、
全米での興収はたったの40万ドル程度と、悲惨な赤字を出している作品です。
メジャー系作品でもないから仕方ないのかな。
まぁそんな不振な作品でも、こうして日本で劇場公開されてるし、
ニコラス・ケイジの人気は海外でも根強いから、製作費くらいは回収できそうかな?
どちらかと言えばレンタル向きの作品だとも思うし。
どうも批評家ウケは悪いみたいで、たしかに優れた映画という感じではありませんが、
ハリウッド映画らしい大味なアクション・サスペンスで、ボクはけっこう好きでした。

高校教師のウィル(ニコラス・ケイジ)は、妻ローラと共に幸せに暮らしていたが、
ある日、妻が夜道で強姦され、大怪我を負って病院に担ぎ込まれます。
慌てて病院に駆けつけたウィルに、ある一人の男が話しかけます。
その男サイモン(ガイ・ピアーズ)は、法律では満足に裁けない犯罪者を
警察に代わって裁く「正義の組織」のメンバーだと名乗り、
逃亡中のレイプ魔を裁いてやろうとウィルに提案します。
なんだか「必殺仕事人」みたいな秘密の義賊って感じですね。
サイモンはすでにレイプ魔を特定しており、なんでも仮釈放中のレイプ常習犯らしいです。
でもレイプで捕まってもせいぜい11カ月程度服役すれば出てきてしまうそうで…。
この組織は「必殺仕事人」のように金銭を要求したりはしませんが、
見返りとして今後組織のちょっとしたお手伝いをしてほしいとのこと。
それを聞いたウィルは、迷いながらもその提案を受けることにします。

すると次の日、そのレイプ魔が死体で発見されたという報告が…。
まさか組織が殺人までするとは思ってなかったので焦るウィルですが、
妻も退院していつもどおりの生活に戻ります。
(レイプ魔の死亡事件は自殺として処理されます。)
それから半年が過ぎ、サイモンが現れ、見返りとしてお手伝い要求されます。
はじめはある封筒をある郵便ポストに投函するというだけの仕事だったので、
それだけならばと引き受けたウィルですが、要求はどんどん膨らみ、
ついには犯罪者を殺す、代理殺人を要求されます。
つまり代理殺人の見返りに代理殺人をさせるというシステムなんですね。
この過程にはけっこうワクワクしましたが、代理殺人に至るまでがちょっと早すぎかな。
当初の説明どおり、防犯ビデオを壊すとか、そんな温い仕事がもっとあって、
どんどん要求がエスカレートする感じだとよかったです。

ウィルが要求されたのは児童ポルノを製作販売している性犯罪者ウォルザックを、
陸橋から突き落とし、自殺に見せかけて殺してほしいという仕事です。
殺人の要求なんて当然拒否しますが、サイモンや組織が職場や家に侵入した痕跡があり、
妻の身に危険を感じたウィルは、とりあえずウォルザックに会いに陸橋へ行くと、
ウォルザックの方から襲いかかってきて、もみ合いになった挙句、
ウォルザックは転落死、図らずも要求を達成したことになります。
しかし事件は自殺扱いになったはずが、ウィルは容疑者として警察に連行されます。
拘置所での取り調べで、性犯罪者ウォルザックだと教えられていた男は、
実は地元紙の記者アラン・マーシュだと言われ…。
更にはウィルの正当防衛を証明する防犯ビデオのテープも紛失しており、
彼は自分が組織に嵌められたのだと気付きます。
でもただの記者なら、なぜマーシュの方から襲いかかってきたのかはわかりません。
彼はウィルのことを尾行していたようですが、その理由も不明瞭です。

拘置所から脱出したウィルは、死んだ記者マーシュのことを調べ、
彼が組織について調査していたことを知ります。
組織は犯罪者を裁くだけではなく、組織にとって邪魔な人間も殺していたんですね。
義賊かと思ったら、とんでもない犯罪組織です。
当然マーシュについて調べている間も、ウィルは組織から命を狙われるのですが、
代理殺人で自分たちの手を汚さずに人を殺してきたサイモンたち組織の中心メンバーが、
白昼堂々、拳銃を発砲しながらウィルを殺そうとするのは少し違和感があります。
自分たちの手で殺すにしても、自殺に見せかけるように殺さないと…。
組織のことを暴く資料を見つけたウィルは、サイモンに取引を申し出ますが、
組織に妻を人質に取られたり、まさかの人物の裏切りがあったりで…。
このまさかの人物の裏切りも、ほんとに「まさか」で、
何の伏線も張られておらず、ちょっと唐突過ぎる気がしました。

緊張感のある展開で、観賞中はけっこうハラハラしたし楽しめたけど、
思い返してみると平凡な印象で、すぐに忘れてしまいそうな内容です。
退屈はしないと思うので暇潰しにはいいですが、あえて劇場で観ることもないかな。
今週末は同じくニコラス・ケイジ主演のサスペンス・アクション『ブレイクアウト』も
公開されるので、本作はスルーしてそちらを観に行くというのもいいかもしれません。
ただし『ブレイクアウト』の評価や成績も、本作と目くそ鼻くそです。

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