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ソウル・サーファー

映画界もそろそろサマーシーズンとなってきましたが、
今年のサマームービーは3大アメコミ映画を筆頭に充実のラインナップだと思います。
ただアメコミ映画なんてものは、年中いつみても楽しい映画なので、
やっぱり夏っぽい映画といえば、海などを舞台にした映画ですよね。
そういう映画としては、『ピラニア リターンズ』が最も楽しみです。
去年なにかと話題になったあの『ピラニア3D』の続編です。
(舞台は海じゃなくてプールらしいけど…。)
それと同日には『シャーク・ナイト』も公開になります。
46種ものサメから襲われる内容のようで、こちらも面白そうです。
(こちらの舞台は湖のようです。)
7月14日公開ですが、この日は殺人魚パニック映画対決が実現しますね。
たぶん前者が後者の公開にぶつけてきたんだと思いますが、
意外なところでタイトルが似ている3大アメコミ映画のひとつ、
『ダークナイト・ライジング』の公開に便乗したのかも?

ということで、今日はある意味サメの恐怖を描いた映画の感想です。

ソウル・サーファー

2012年6月9日日本公開。
実在の隻腕サーファーの実話を映画化。

透き通るような美しいハワイの海を愛し、幼少時代からプロのサーファーになることを目指してきたベサニー(アナソフィア・ロブ)は、13歳のときにサメに襲われ左腕を失う。絶望した彼女はサーフィンを断念し別の道を歩もうとするが、どうしてもサーフィンをあきらめることはできなかった。そして、家族に支えられながら想像を絶するような特訓を重ね、再びプロを目指す。(シネマトゥデイより)



13歳の時サーフィン中にサメに襲われ左腕を失うも、その後プロサーファーになった、
ベサニー・ハミルトンの自伝を映画化した感動作です。
本作には興味があったけど、ボクは人体欠損ほど怖いものはないので、
見てられないんじゃないかと思い、本作を観に行くのを躊躇していましたが、
かなり評判もいいようなので、恐る恐る観に行きました。
(興収面も、サーフィン映画で歴代1位の好成績だったそうです。)
だけど観てみると、とても感動できる素晴らしい映画で、観に行ってよかったです。
考えてみれば日本ではディズニーが配給するような映画ですからね。
人体欠損に関して、あまり惨たらしく描かれているはずはなかったです。

カウアイ島で暮らす13歳の少女ベサニー(アナソフィア・ロブ)は、
両親も2人の兄もサーファーの家庭で育ち、彼女もサーフィンのプロを目指しています。
地元のジュニア大会で優勝した彼女は、ハワイ地区大会の出場権を得て、
さらに大手サーフィン用品メーカー「リップカール」がスポンサーに付くなど順風満帆。
しかし友達のアラナの家族とサーフィンに行った時に、タイガーシャークに襲われ、
左腕を食いちぎられる大怪我を負ってしまいます。
この事故のシーンまでは、彼女がいつサメに襲われるのかとドキドキしっぱなしでした。
ジュニア大会の時もそうだし、夜のビーチパーティの時もそうですが、
水中から彼女を狙うようなカメラアングルが多用されており、緊張感がすごいです。
しかしいざ襲われるシーンになると、意外とアッサリ描かれており、
サメによる左腕の食いちぎられ方もパクッって感じで、
ずっと身構えていた分、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
もっと噛みきるために暴れたりするのかと思ってましたが、
サメの歯ってあんなに簡単に獲物を切断しちゃうんですね。
ベサニー自身や、友達のアラナ一家ももっとパニック状態になるかと思いきや、
意外にも冷静沈着で、慣れすら感じさせる対応でした。
実際にその冷静な対応のお陰で、ベサニーは命まで落とさずに済んだので、
実話でもあんな感じだったのだろうと思いますが、あれほどのサーファーになると、
サメに襲われるという状況も常に想定しているのかもしれません。
襲われた場所は人気のない穴場スポットのような海岸でしたが、
やっぱり遊泳は海水浴場でした方がサメの危険性も少なそうです。

外傷性切断のショックと6割の血液を失う出血多量で、普通なら死んでいたベサニーですが、
奇跡的に一命を取り留め、どんどん回復します。
しかし食いちぎられた左腕は再生するはずもなく、隻腕での大変な生活が始まります。
隻腕での生活なんて想像もできないけど、サンドイッチすら一人では作れないほど大変で、
趣味のウクレレも左手がなくてはコードを押さえることも出来ません。
更にサメから生還した少女ということで、マスコミの後期の目に晒されることも…。
それでも明るく気丈に振る舞う彼女の姿がとても涙ぐましいです。
そんな裏で、こんな腕でも自分を好きになってくれる男子は現れるのだろうかと考え、
いい義手を欲しがったりと、ティーンエイジャーらしい苦悩も抱えています。
でも一番の心配は、隻腕でもサーフィンが出来るのかといことです。
ボクならトラウマになって海に近づくことさえ出来なくなりそうですが、
すぐにでもサーフィンを再開したがるなんて、呆れるほどのサーフィン好きです。

さすがは「人魚」と呼ばれるほどの天性のサーファーで、
隻腕でもアッという間にリッピング(波の崩れ際に乗る)もできるようになります。
まぁバランスさえ取れるなら、ライディングに腕の数は関係なさそうですが、
さすがにパドル(手で漕いで進む)はなかなか思うようにいかず…。
それでもハワイ地区大会に出場した彼女ですが、やはりパドルで他選手から後れを取り、
更に絶望的なのは隻腕ではダックダイブ(波の下を潜る)ができず、波に押し戻され、
なかなか沖に出ることができないため、大会は残念な結果になってしまい、
健常者に交じって大会に出るなんて、それだけでも無謀なことですが、
彼女は皆と対等に競いたいと、大会の用意したハンデ(5分間)まで断ってしまいます。
見上げた根性ですが、そのハンデがあればパドルの不利も解消され、
違った結果だったかもしれませんね。
まぁ残念な結果だったとはいえ、全国大会のキップは得たようなので立派なものですが、
結果に納得できなかった彼女はサーフィンをやめてしまいます。

サーフィンをやめたベサニーは、以前から所属していたキリスト教会のボランティアで、
当時起こったスマトラ島沖地震で津波被害を受けたインドのプーケット島を
支援するための旅行に参加します。
大波を喜ぶサーファーが、津波被害の支援とはなんとも皮肉な話ですが、
彼女は現地で、海にトラウマを抱えた子どもたちにサーフィンを教えることで、
再びサーフィンへの情熱を取り戻すのです。
また隻腕でありながら大会に出場した彼女の挑戦する姿が、
人体欠損の子どもたちに勇気や希望を与え、世界中からファンレターが殺到。
彼女は全国大会に出場することを決心します。
ダックダイブの課題は、父のボードに対する創意工夫により解決します。
この展開は、同じく実話が基の名作『イルカと少年』に似てますが、とても熱い展開です。

全国大会決勝まで上ったベサニーは、決勝で優勝候補のマリーナと熾烈な競争になります。
彼女は惜しくも優勝は逃したものの大会最高記録を叩きだしました。
(ここも5分間のハンデさえあったら…、って感じでした。)
優勝は本命のマリーナで、2位は友達のアラナだったのですが、
この上位争いは最初の予選である地元のジュニア大会と全く同じメンバーで、
ジュニア大会が事実上の決勝も同然だったというか、すごくレベルの高い地元ですね。
彼女はその後、念願のプロサーファーとなり、今も活躍しているそうです。

それにしても、本作でベサニー役を演じたアナソフィア・ロブですが、
彼女はもちろん隻腕ではないのですが、特殊効果で何の違和感もなく左腕が消されていて、
その自然な特殊効果技術には驚嘆してしまいます。
特に水着のシーンが多い本作では、服による誤魔化しがきかず、大変だったと思います。
ロブもてっきり本職のサーファーかと思ったほど、サーファーが板についていましたが、
サーフィンは撮影のために練習しただけの普通の女優なんですね。
後に『テラビシアにかける橋』や『チャーリーとチョコレート工場』の子役と知って、
あの子がすっかり綺麗で立派な女優になったものだとビックリしました。

同日公開だった実話が基の『幸せへのキセキ』もかなりいい映画でしたが、
コチラも負けず劣らず素晴らしい映画だったように思います。

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