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幸せへのキセキ

書けるネタ(映画の感想)が溜まっているんで、昨日も更新するつもりだったのですが、
前の晩に徹夜してしまって、仕事から帰るなり爆睡してしまいました。
その徹夜した原因が久々に買ったテレビゲーム『TOKYO JUNGLE』です。
まさかこの歳になってゲームで徹夜してしまうとは思ってもみませんでした。
いろんな動物を操ることができるゲームなのですが、これをプレイしていると、
久しぶりに本物の動物を見に行きたいと思うようになりました。
ウチの近所にパンドのいる動物園があるのですが、学生の頃以来行ってないので、
近々行ってみようかなと思っています。
パンダは政治が絡みすぎているので、あまり好きではないんですが…。
そういえば、ジャニーズが仙台市の八木山動物公園にパンダを誘致しようとしてますね。
震災復興のシンボルを謳っていますが、あんな金食い虫、逆効果な気がします。
なによりパンダは中国の外交カード、たかが芸能事務所の主導で進める話ではありません。

ということで、今日は動物園を題材にした映画の感想です。
パンダは出てきませんが、ライオン、トラ、クマ、ヤマアラシ、ビーグル犬など、
『TOKYO JUNGLE』に登場する動物はたくさん出てきます。

幸せへのキセキ

2012年6月8日日本公開。
コラムニストの実体験を基にしたヒューマン・ドラマ。

半年前に愛する妻を失ったベンジャミン(マット・デイモン)は仕事を辞め、悲しみの渦中にいる14歳の息子と7歳の娘と共に郊外へ引っ越す。そこは閉鎖中の動物園で、敷地内には動物が暮らしていた。ベンジャミンは動物園の再建を決意するも、資金難が発生するなど悪戦苦闘の日々が続く。しかし飼育員や地域の人々に支えられ、少しずつ再建は進んでいき……。(シネマトゥデイより)



本作はイギリスの新聞ガーディアンのコラムニスト、
ベンジャミン・ミーの実体験コラムを映画化した作品です。
もちろん原作のコラムは読んだことありませんが、本作の公開に便乗して、
公開日前にフジテレビが放送した再現ドラマを交えたドキュメンタリーを見たので、
原作となった出来事については多少知ることができました。
そのドキュメンタリーも興味深い内容ではあったのですが、
今思えば見ない方がよかったと後悔しています。
単純にネタバレだったのもそうだけど、映画化に際しての脚色個所が気になってしまって、
どうも事実と比べて観てしまうというか、話にのめり込みづらく思いました。
話題作に便乗したい気持ちもわかるけど、あんな番組を公開前に放送しないでほしいです。

突撃コラムニストのベンジャミン(マット・デイモン)は、
半年ほど前に妻を亡くし、残された14歳の息子と7歳の娘と3人で暮らしていましたが、
妻を失った悲しみで自ら退職、息子も学校で問題を起こし退学処分になり、
さらに近所の騒音問題も重なり、心機一転するために引っ越すことになります。
しかし、ようやく見つけた理想の物件には、2年前に閉園された動物園が併設されており、
入居するためにはその動物園の運営もすることが条件となっていて…。
当然諦めよう思った彼ですが、幼い娘が楽しそうに動物たちと戯れる姿を見て心変わり。
父の遺産を使って、その動物園付き物件の購入を即決し、
息子と会計士の兄からは猛反対されるも、引っ越しを強行してしまいます。
引っ越し先にたまたま動物園が付いていたという無茶苦茶な話ですが、
実話では閉園された動物園で動物が殺処分されることを知ったベンジャミンが、
動物を救うために苦心の末に購入したということのようです。
それでも思いきった決断ではあるけど、動物愛護目的と物件目的ではかなり印象が異なり、
やはり本作の方は、ちょっと安易に動物園を買いすぎで、リアリティに欠けます。
たぶん実話を知らなくても滅茶苦茶な話だと思ったでしょうけど、
絶対にない話とは言い切れないと考えることもできましたが、
実話を知ってしまうと、そのあり得なさが明確になってしまいます。
まぁ物語としては、思いがけず動物園を手に入れることになった本作の方が面白いですが。

急に動物園の園長となったベンジャミンですが、動物については全くの素人で、
稼ぎ時の夏までにオープンしようと奮闘するも、動物たちに次々と問題が発生します。
ひとくちに動物園といってもピンキリですが、ここの動物園はかなり本格的で、
7種の絶滅危惧種を含む47種の動物が200匹以上もいるかなり立派なもので、
本来なら動物の素人に園長が務まるようなところではありません。
飼育員もいますが28歳の女性ケリー(スカーレット・ヨハンソン)がチーフなことからも、
人材不足なのは否めないでしょう。
外来種のヘビや鬱病のグリズリーの脱走を許したりと、管理面にかなり問題ありです。
そういえば日本でも先日、秋田のクマ牧場からヒグマが数頭脱走して、
女性が二人犠牲になるという事件がありましたね。
それもかなりズサンな管理だと思いましたが、こんな動物園は怖すぎます。
本作では動物園を管轄する農務省の調査官が、ライオンの掘囲いに細かい注文付けたりと、
小うるさい嫌味な役人として描かれていましたが、彼の人間性はともかくとして、
厳格に指導するというのは安全のためには大切なことですね。
ちなみに実話では、逃げ出したのはオオカミだったと思います。
映画としては演技の仕込めるグリズリーの方が扱いやすいという判断かな。

また股関節の病気のベンガルトラの安楽死の問題では、
素人園長と飼育員たちの意見の食い違いも発生します。
素人のベンジャミンはいつか病気は治るだろうと安楽死に反対しますが、
プロの飼育員は苦しんでいるトラのためにも安楽死させるべきだと主張します。
結局、ベンジャミンも安楽死に同意し、それが正しい判断だとされるのですが、
素人のボクからするとこの展開には違和感を感じてしまいました。
このトラはもうかなり歳のようなので、病気じゃなくてもそろそろ寿命です。
元気になることはないでしょうが、安楽死までさせる必要があるのかどうか…。
やはり動物園というところは、見世物にならない動物には価値がなく、
コストのかかる延命治療はさっさと切り上げて、安楽死させるのかな?
動物園の動物は平均寿命が野生の半分ほどと言われていますが、
すぐに安楽死させているからでは?…と思ってしまいました。

ベンジャミンの父の遺産で購入し、オープンに向け改装していた動物園ですが、
彼の父がどんなお金持ちかは知らないけど、一個人の資産で経営できるほど甘くなく、
オープンまで1カ月以上を残して、資金はあっという間に尽きてしまいます。
動物園の運営には年間10億円以上かかるって言いますもんね。
もしオープンしたとしても、ほとんどの動物園は赤字らしいです。
研究機関も兼ねているので赤字分は公費で補填されます。
うちの近所のパンダのいる動物園だって、入場料僅か600円ですから、儲かるはずないです。
まぁそれらは日本の動物園の話なので、海外の経営事情はわかりませんが、
とにかく動物園の経営にはコストがかかるのは間違いないはずです。
資金も尽き、動物園を手放さなければならなくなりそうな時、
ベンジャミンは亡き妻が彼のために残してくれていた貯蓄を発見します。
その額8万4000ドル、たしかに大金ですが、動物園のコストからすると…。
…と思ったのですが、オープンまでの資金としては十分だったようで、
アメリカの動物園のコストはそんなにたいしたことないのかもしれません。
ちなみに実話では、アメリカではなくイギリスの動物園ですが、
資金は銀行の融資やどこかの団体からの援助で賄っていたみたいです。
それでも夏の書き入れ時に入る7月7日までにオープンしないと、
資金繰りがやばかったみたいですが…。

本作によると、なんでも動物園は年間収入の75%を夏に稼ぐらしく、
何としても7月7日までにオープンさせたいのですが、
そのためには例の農務省の調査員の審査をパスしなくてはいけません。
その大事な審査中に、ライオンの檻のカギがかからなくなる問題が発生するも、
間一髪のところで、その不備は調査官に気付かれずに済み、なんとか審査はパスします。
でもこの不備って、本当は見過ごしていいレベルのものではないですよね。
まぁオープン前に気付けてよかったということにしておきます。

本作で最も納得しづらい展開が、オープン当日に起きます。
倒木のところもなかなかのものですが、それ以上にどうなんだろうと思ったのは、
ベンジャミンとチーフ飼育員ケリーがキスするところです。
スカーレット・ヨハンソンがケリーを演じている以上、彼女が本作のヒロインだし、
ロマンス的な展開はあるかもしれないとは思っていましたが、
やっぱりこれは亡き妻に対する裏切りだとボクは感じました。
これで2人が恋人関係になったわけではないけど、妻が亡くなって1年もしないうちに…。
貯蓄まで残してくれていた死んでも献身的な良妻だったのに…。
でも最後の最後は、妻との愛の深さを感じさせるシーンで終わったのでまだよかったかな。

ちなみに、実話では妻は動物園購入後に重病で亡くなります。
それはそれで感動的だったかもしれないけど、湿っぽくなりそうなので、
妻の亡くなった時期に関しての本作の脚色はよかったと思います。
妻にあまりウエイトがかかっていないこともあり、2人の子どもたち、
特に息子とベンジャミンの関係の話がしっかり描かれていたのもよかったです。
父子ケンカから仲直りの過程は泣けました。
母親が死んだことを理由に非行に走ったりして、かなり甘えたガキだと思いましたが、
好きな子に対する態度とか、なんだか共感を覚えて、甘酸っぱい気持ちになります。
7歳の娘の方も、ちょっとおしゃまな感じで可愛らしかったです。

正直、先にテレビで見た再現ドラマとドキュメンタリーの番組の方が、
当然ですがリアリティがあり興味深い内容だと思ってしまいましたが、
やはり主人公をマット・デイモンが演じるということには価値があり、
彼の親しみやすい魅力など、テレビ番組ではなかったキャスト魅力が加味され、
本作も十分楽しめたと思います。
けっこう文句っぽいことも書きましたが、上半期の中でもかなり上位の作品でした。

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