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グレイヴ・エンカウンターズ

この前、かなり久しぶり(半年ぶり)に『笑っていいとも!』見たら、
テレフォンショッキングがお友達紹介じゃなくなっていてビックリしました。
当然不思議に思って調べてみたら、今年3月に矢田亜希子がゲストに来た時に、
故意なのかどうか、お友達紹介のヤラセを暴露するような言動をしたそうで、
その1カ月ほど後に、急に今の形(タモさんが次回のゲストを紹介)になったようです。
お友達紹介がヤラセなんてことは公然の秘密だったので、何を今更って感じですが、
やっぱり今のご時勢、ヤラセと思われることは避けたいんでしょうね。

ボクなんかはバラエティ番組なんてたかが娯楽だから、
ヤラセでも嘘でも、面白ければなんでもやればいいと思っています。
最近は視聴者の目も厳しくなって、露骨なヤラセはやり難くなっているようですが、
それによって今のバラエティ番組がつまらなくなっている部分も多々ある気がします。
ショーとしてはガチすぎるのも面白くなかったりしますよね。
テレフォンショッキングも、今日のゲストと次回のゲストの絡みがなくなり、
やはりちょっとだけ面白味が減った気がします。

ということで、今日はヤラセ番組のモキュメンタリーの感想です。

グレイヴ・エンカウンターズ
Grave Encounters

2012年6月1日日本公開。
カナダ発のフェイク・ドキュメンタリー・ホラー。

超常現象を調査しているリアリティー番組「グレイヴ・エンカウンターズ」のプロデューサー、ランス・プレストン(ショーン・ロジャーソン)と撮影チームは、1960年に閉鎖されたコリンウッド精神科病院にやって来る。実はこの番組はただのヤラセ番組で、一行は誰も霊の存在など信じていなかった。視聴者を怖がらせる映像を撮るためいつも通りに演出するが、そのうち本当の超常現象と思われる出来事が発生し……。(シネマトゥデイより)



本作は「怖すぎる予告編」として評判になり、公開前にYouTubeで1400万回以上再生された、
フェイク・ドキュメンタリー(モキュメンタリー)のホラー映画です。
ボクはモキュメンタリー映画が好きで、本作のようなPOVは特に大好きなので、
本作の公開も心待ちにしていました。
でもいざ観てみると、典型的な予告編だけがよく出来ているパターンだったみたいで、
期待を大きく裏切られることになりました。
POVのモキュメンタリーとしては、至極真っ当に作られていますが、何も目新しさがなく、
物語も演出も舞台も、既視感の強い在り来たりなものでした。
ボクはホラーを怖いと感じる感覚が麻痺してるのでよくわかりませんが、
おそらく怖さもそれほど期待できないと思います。
もう予告編で使われてしまっている恐怖シーンがピークだし、あれでほぼ全てです。
暇潰しくらいにはなるけど、千円以上払って劇場で観るほどの映画ではないです。

舞台はホラー映画では飽きるほどお馴染みの精神科の廃病院。
そこにPOVの毎度のパターンで、リアリティ番組の取材班が撮影のためにやってきます。
そしてお約束通りに怪現象に襲われるわけです。
彼らが撮る心霊番組が本作のタイトルでもある「グレイブ・エンカウンターズ」で、
日本語翻訳では「墓場との遭遇」と訳されていました。
細かいことですが、『未知との遭遇』と引っかけてそんな訳にしたのなら、
「墓場との遭遇」より「墓地との遭遇」の方がよかったと思います。
まぁそれは置いといて、この番組は実在する心霊現象を追跡するリアリティ番組ですが、
偽物の霊能力者を出演させたり、庭師から嘘の証言を取ったりと、ヤラセを多用します。
なので、本作の宣伝や感想で「番組スタッフは心霊現象を全く信じていない」などと
紹介されたりしますが、ボクはそれは違うと思います。
人の証言などでは盛り上げるための演出でヤラセは使っていますが、
心霊現象には全く仕込などは使っておらず、ガチで撮影しています。
だからスタッフは、本当に心霊現象が起きることを期待して撮影しているわけです。

しかしそのわりには、実際に心霊現象に直面した時のスタッフの反応がイマイチで、
普通なら狙っていたものが撮れて大喜びのはずが、喜ぶのはプロデューサーだけ…。
女性アシスタントも、男性カメラマンも、序盤のほんの些細な怪現象でビビリまくり、
「早く帰りたい」とパニックになります。
心霊番組のスタッフとしてはあるまじき怖がり方です。
この番組は、この廃病院の回で6回目になるらしいのですが、
この様子では今までの5回がまともな番組になってるとは思えません。
だから怪現象以上に、この番組の存在にリアリティが感じられないんですよね。
モキュメンタリーは全部作りものなのは当然なのですが、
あくまでもドキュメンタリーの体裁に見せなければいけないんだから、
普通のホラー映画以上にリアリティを大切にしなければいけません。
登場人物設定などもそうですが、恐怖シーンが露骨すぎるのも問題です。
カメラ台数も多い上に、アングルも都合がよすぎるし、手振れも少ない。
そのため状況はよく把握できるが、作りもの感が強すぎて臨場感に欠けます。

ポルターガイスト現象や幽霊が襲ってきたりするのは、たいして怖くないですが、
逃げ出すために廃病院の出入口を破るも、その扉の奥にも回廊が続くという展開や、
いつまでたっても日が昇らないという展開は、エンドレスな絶望感があり少々怖いです。
いや、怖いというよりも、既視感が強くそこそこ退屈な映画なのに、
終わりが見えない展開になって、気が滅入ってくるというのが正しいかな…。
『パラノーマル・アクティビティ』の大ヒットによるアメリカンドリームで、
モキュメンタリー・ホラーが一大ブームになってから久しくなりましたが、
最近は「これは」と思う作品もないし、さすがにもうやり尽くされてきた感があります。
ボクも無類のモキュメンタリー・ホラー好きだったはずが、ちょっと食傷気味で、
逆にモキュメンタリー方式を捨てた『REC/レック3』の方が楽しめてしまったりします。
製作費が少ないことを逆手に取ったモキュメンタリー・ホラーも、
逆に低予算で安易に作れるジャンルとして利用されるようになり、
モキュメンタリー制作に対する志が感じられない作品も増えてきました。
今年も『パラノーマル・アクティビティ』の最新作が公開になりますが、
このブームはひとまず終息してくれた方がいいかも…。

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