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メン・イン・ブラック3

ダイハツのCMにブルース・ウィリスが出てますよね。
ハリウッド俳優が日本のCMに出演してくれることはプレミア感があり嬉しいですが、
せっかく高いギャラ払ってハリウッド俳優をキャスティングしているのに、
日本の広告代理店はどうしてあんなにセンスがないのか…。
ダイハツにしても、なんでウィリスをあんなバカっぽくとるのか、理解できません。
自動車のCMで言えば、ジャン・レノにドラえもん役をさせているトヨタもそう。
(これは日本人俳優のキャスティングもおかしいけど。)
この企画をした奴はきっとジャン・レノに敬意を持っていないだろうし、
むしろ『レオン』すらも観てなくて、彼を知らないんじゃないかとも思えます。
ジャン・レノである必然性がない分、ダイハツよりも性質が悪いです。

炭酸飲料のCMではリチャード・ギアが寅さんを演じています。
このCMはそこまで悪くないと思っているのですが、リチャード・ギアが前面に出すぎで、
結局どこの会社の、何という商品なのか頭に残っておらず、CMとしてはダメです。
一方でトミー・リー・ジョーンズの出演しているコーヒー飲料のCMは、
商品名もバッチリ覚えている上に、それなりにウィットに富んだ内容で、
珍しくなかなかいいCMだと思います。
女性では、モデルのミランダ・カーが出演している紅茶飲料のCMが、
YouTubeで世界中に広まってしまい、「キャリアの安売りだ」とバッシングされたようで、
そんなCMを製作した国の国民として、ちょっと恥かしいです。
それに、ただでさえハリウッド俳優は日本のCMに出ることを隠したがるのに、
動画サイトで世界中で見れるとなると、日本のCMに出演してくれなくなるかも…。
世界中で見られても恥ずかしくないようなCMを製作してほしいです。
ヘアケア商品「ラックス」のCMは、歴代でハリウッド女優を起用していますが、
こんなのなら世界に出しても大丈夫です。(今はオデット・アナブルです。)

ということで、今日はCMでも人気のトミー・リー・ジョーンズ出演作の感想です。
本作のテレビ・スポットも、何気にコーヒー飲料のCMのオマージュになってますよね。
そもそも彼がCMに起用されたのは、この映画シリーズの影響だと思いますけど。

メン・イン・ブラック3

2012年5月25日日本公開。
ウィル・スミス&トミー・リー・ジョーンズ主演のSFアクション・コメディ第3作。

秘密組織MIB所属のエージェントJ(ウィル・スミス)とK(トミー・リー・ジョーンズ)は、日々異星人の取り締まり追われていた。長年コンビとしてやってきた2人だが、Kの単独捜査をいぶかしんだJは直接そのことを彼に問いただす。だが、本人は全然聞く耳を持たず何の情報提供もしてくれない。次の日、本部でJはKを捜していたが40年以上も前に死亡していたと聞き……。(シネマトゥデイより)



前作から実に10年ぶりとなる人気SFコメディ・シリーズの第3弾ですが、
もう続編はないんじゃないかと思うくらい間が空きましたよね。
トミー・リー・ジョーンズも前作までは中年って感じでしたが、
すっかりお爺さんな感じになってしまってました。
まぁCMで定期的に彼を見ていたので、一気に老けこんだって印象はありませんが、
ウィル・スミスを見たのはかなり久しぶりな気がします。
屈指のハリウッド・スターなのに、暫らく俳優として活躍がなく、
『ベスト・キッド』や『ブラック&ホワイト』の製作など、裏方に回ることが多いなと。
たしか『7つの贈り物』以来ですが、彼はあまり変わった様子もなく、
元気にスクリーンに戻ってきてくれてよかったです。
一応、前作をおさらいしてから観に行ったのですが、その必要はないくらいに、
かなり間が空いたわりには、すんなりと物語に入れると思います。

地球に生息する異星人を監視し、取り締まる極秘組織「MIB」。
そこに月面の刑務所から、凶悪な異星人ボリス・ザ・アニマルが脱走したとの情報が…。
ボリスは40年前にエージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)に捕まった異星人で、
その際にKによって左腕を奪われたことを怨んでおり、脱獄後にタイムマシンを使って、
逮捕された1969年まで戻り、当時のKを殺し、歴史を変えてしまいます。
そのため、現在ではKは「40年前に殉職した人物」と認識されているのですが、
相棒のエージェントJ(ウィル・スミス)だけは、時空破壊の影響を受けており、
昨日までKが生きていたことを覚えています。
ボリスの目論みに気付いたJは、Kの殺害を阻止し、ボリスから地球を救うために、
自らも1969年にタイムスリップする、という話です。

前作までは異星人侵略系SFでしたが、
本作ではタイムパラドックス系SFの要素も取り入れられています。
というか、むしろそっちがメインになってますね。
タイムパラドックス系SFは、展開の整合性など扱いが難しく、
はっきり言って本作も、かなり矛盾を感じてしまう展開となっています。
でもコメディなので、楽しければ多少のことには目を瞑りましょう。
本作は1969年が主な舞台で、Kがまだ若かりし頃の話なのですが、
(出来なくはなさそうだけど)若いKまでジョーンズが演じるわけにもいかず、
代わりにジョシュ・ブローリンが演じています。
『MIB』シリーズといえば、やはりスミスとジョーンズのコンビの活躍を期待するので、
ジョーンズ演じる現在のKの出番が少なくなってしまうことには、
強い懸念を感じていたのですが、いざ観てみると、
予想以上にブローリンが好演しており、ホントに若かりし頃のKって感じで、
ジョーンズの出番が少ないことも気になりませんでした。
もうジョーンズが若くなって若いKを演じているような錯覚さえ感じるほどです。
しかし、ブローリン演じる若いKの設定年齢が29歳ってのはいくらなんでも…。
それもひとつのネタにはなっているのでいいのですが、
もっと若い役者で手頃な人は見つけられなかったんですかね?
それだけ演じられるのはブローリン以外には考えられない役だったってことかな?

1969年という時代もちょっと興味深く、先週公開の『ダーク・シャドウ』もそうでしたが、
最近の映画は1970年前後の物語が多いような気がします。
ちょうど今の主要なクリエーターの世代が、70年前後に思い入れがあるのかもしれません。
まぁ思い入れとは別に、本作には1969年にしなければいけない明確な理由があり、
それはこの年にアポロ11号により人類が初めて月面着陸した年だからです。
最近のSF映画ではアポロ計画をネタに取り入れた作品も多いですが、
本作もそんなブームに乗っていると言えるでしょう。
さらにアポロ11号発射の他には、ミラクルメッツと、全盛期のコニーアイランドの遊園地、
今は亡きアンディ・ウォーホールの登場など、当時の時事に絡めたネタも多数あります。
ちょっと惜しいなと思ったのは、当時の黒人差別に対する踏み込みの甘さです。
あまり真正面から描く気がないなら、そのネタには一切触れない方がよかった気がします。
というか、もしこのネタをちゃんと扱えば、地球人は人種差別なんてしているが、
宇宙人がいることに気付かないという、風刺っぽい題材として面白くなりそうだけど。

それなりに矛盾は感じるものの、タイムトラベルものとしては楽しめますが、
逆にエイリアンものとしてはかなりパワーダウンしている気も…。
本作にも人間に擬態した異星人が何人か登場しますが、
前作までのそれらと比べるとインパクトに欠けるデザインや生態です。
その最たるものが本作の主たる悪役であるボリス・ザ・アニマルですが、
主な特徴といえば掌から棘を撃ち出せるくらいのもので、
ボスキャラとしてはなんだかショボいです。
MIBの標準装備であるスペースガンでも普通に撃退できるし、なんか弱すぎませんか?
そのせいで、クライマックがイマイチ盛り上がりに欠けるように思えました。
レディ・ガガやジャスティン・ビーバーが異星人役でカメオ出演していますが、
前作のマイケル・ジャクソンのようなJとの絡みもなく、ホントに映っただけだし…。
他にキーマンとなる異星人として、グリフィンという人物が登場するのですが、
彼は何パターンもの未来を予見することが出来、そのビジョンを他人にも見せれるという、
神秘的な能力を持っており、異星人と言うよりも異次元人です。
ラストの彼の登場するシーンの、視聴者に語りかけるメタ的な演出といい、
ちょっと本シリーズの作風とは合わないキャラだと思います。

そんな本シリーズとしての「らしくなさ」には、ちょっと不満も感じましたが、
それでもトータルでいい映画だったと思えたのも、「らしくなさ」のお陰です。
本作は、Kがなぜいつも感情を出さず無表情でいるのか、その経緯が描かれます。
当然それは1969年のボリスとの事件がキッカケだったわけですが、
ここに予想外の感動の秘話がありました。
本シリーズでこんな感動が描かれるなんて「らしくない」けど嬉しい誤算で、
KとJとの友情に、胸が熱くなりました。
まぁそれが原因でKが今の性格になったという展開には、あまりピンときませんが…。
1969年の事件以前のKも、今より多少饒舌な印象は受けるものの、基本的には無表情だし…。
KとエージェントO(エマ・トンプソン&アリス・イヴ)のロマンスも、
もうちょっと踏み込んでもよかったかもしれません。

更なる続編も示唆されていますが、アクションも要求される映画なので、
トミー・リー・ジョーンズは、MIBエージェント役での出演となると、
本作でそろそろ限界のような気も…。
また10年後ではとても無理そうなので、続編製作するなら数年のうちにお願いします。

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