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ザ・マペッツ

今週末に公開が始まったディズニー映画『ザ・マペッツ』ですが、
TOHOシネマズ系の映画館が上映を独占しているようで、
それをいいことに、前売り券もムビチケしかないようです。
洋画のムビチケは普通の全国共通鑑賞券よりも100円ほど高いので、
いつもは普通の全国共通鑑賞券を手に入れるようにしているのですが、
ムビチケしかないならそんなわけにもいかず、しぶしぶ1400円払って買いました。
で、なんとなくムビチケ・カードの裏を見たら、1400円の内訳が書いてあったのですが、
それが鑑賞券として1200円で、あとの200円は手数料ということらしいです。

…え? 手数料ってどういうこと?
ムビチケの方が普通の全国共通鑑賞券より手がかかってないはずなんですけど…?
客がネットを使って(氏名や住所など個人情報を入力して)座席予約して、
客が劇場の機械で発券するんであって、むしろ客の手を煩わしてるんですけど。
普通の商売なら「お手数おかけしましたので値引きしますね」ってところですよ。
それにムビチケは、チケットぴあ等のプレイガイドでも扱っておらず、
公開後に購入するのはなかなか難しいです。
でも映画を定価で観る奇特な人は少なく、これでは動員に悪影響が出るはずです。
ムビチケもネット予約できる前売り券として全く意味がないとは思わないけど、
やっぱり普通の全国共通鑑賞券も並行して売って、消費者が選べるようにするべきです。
大阪ステーションシティシネマでも『ザ・マペッツ』を上映していますが、
TOHOシネマズも共同で経営している映画館だけど、ここではムビチケは使えないしね。

ということで、今日はいつもより100円高い鑑賞料を払って観た映画の感想です。
でもパンフレットが500円と、普通の映画よりも100~200円安かったし、
料金以上の価値はあった作品なので、今回に限っては納得しています。

ザ・マペッツ

2012年5月19日日本公開。
ジェイソン・シーゲル&エイミー・アダムス主演のミュージカル・コメディ。

人間のゲイリー(ジェイソン・シーゲル)と友人であるマペットのウォルターは、マペット・ショーの大ファン。ある日、ゲイリーと結婚が決まっているメアリー(エイミー・アダムス)たちのロサンゼルス旅行に同行させてもらったウォルターは、あこがれのマペット・スタジオに行くことに。しかし興奮もつかの間、マペット・ショーの殿堂はすっかり寂れており、かつての面影はなかった。さらに石油王による恐ろしい陰謀が発覚し、ウォルターたちは何とかしようと、現在は引退した“ザ・マペッツ”の人気者でカエルのカーミットを探そうとする。(シネマトゥデイより)



全米初登場第2位ながら、ロングヒットを続け、1億ドルに迫るヒットを記録した本作。
あの世界一有名な批評サイト「ロッテン・トマト」でも、
2011年公開作の中で第二位の高評価を受けており、作品の評判も上々です。
(ちなみにその年の第一位、ゴールデン・トマト賞は『ハリポタ』でした。)
そんな大ヒット作の本作ですが、どうも日本に馴染みのない題材のためか、
日本では注目度も低く、かなり控えめな公開規模で…。
ファミリー向けの人形劇映画でありながら、日本語吹替え版すらないみたいで、
配給会社のディズニーも投げ気味にすら感じます。
でも本作は面白くて、とても楽しい映画なので、いろんな人に観に行ってもらいたいです。

本作はアメリカで1976年から81年に放送されていたテレビのバラエティ番組
『ザ・マペッツ・ショー』のいわば劇場版にあたります。
その番組は、マペットが著名人のゲストと一緒にコントしたり歌ったりするバラエティで、
マペットとは、『セサミストリート』の生みの親としても知られるジム・ヘンソンが、
マリオネット(操り人形)とパペット(指人形)を合わせて考案した人形のことです。
大変人気があった番組のようですが、教育番組の『セサミストリート』とは違い、
アメリカン・ポップカルチャー色の強いバラエティ番組だったために、
日本ではほとんど放送されませんでした。
そのため本作も日本では不遇な配給体制で上映されることになったのでしょう。
それは残念なことだけど、たしかに致し方ないところもあって、
劇場版だけに、やっぱりテレビシリーズ『ザ・マペット・ショー』を全く知らないと、
細かい点での面白さはかなり目減りしてしまうような気がします。
ボク自身もそのテレビ番組は見たことがないので、そう感じました。
まぁ日本でも人気の『セサミストリート』にも出演している、
元祖マペットのカエルのカーミットくらいは知ってる人が多いと思いますが…。

スモールタウンに住む兄弟、ゲイリー(ジェイソン・シーゲル)とウォルターは、
とても仲の良がよく小さな時からいつも一緒にいます。
しかし成長するに従って、ゲイリーはどんどん背が伸び、ハンサムになっていくのに、
ウォルターは小さいままで、顔立ちも周りの人とはどこか違い、
彼は劣等感と居心地の悪さを感じながら日々生活しています。
そんなウォルターをゲイリーはいつも気に掛けています。
観客はまず、この2人が兄弟という設定に「え?」となると思います。
人間のゲイリーに対し、ウォルターはどう見ても人形です。
しかしウォルターも自分が人間なのかマペットなのかあまり意識しておらず、
ゲイリーたち周りの人間も、普通にウォルターに接しています。
少し違和感のある世界観ですが、そのウォルターの立ち位置が、後々展開に影響するので、
ちゃんと理解し、はじめからウォルターをマペットと決めつけて観ない方がいいです。

ウォルターは無自覚のマペットなので、内心シンパシーを感じているのか、
子どもの頃に放送されていたテレビ番組『ザ・マペッツ・ショー』が大好きで、
出演していた"ザ・マペッツ"の世界一の大ファンです。
ある日、兄弟のゲイリーが、恋人メアリー(エイミー・アダムス)と、
番組収録していたマペッツ劇場のあるハリウッドにバカンスに行くことになり、
ゲイリーの計らいでウォルターも同行することに。
しかし、いざ到着すると、マペッツ劇場はすっかり寂れており、
そこに"ザ・マペッツ"の姿はなく、ショーも行われていません。
さらに石油王リッチマン(クリス・クーパー)が、地下に埋蔵された石油を狙って、
劇場取り壊しを目論んでいることを知ってしまったウォルターは、
マペッツのカリスマ的存在であるカーミットを探し出し、リッチマンの悪だくみを報告。
ウォルターの熱意に心を動かされたカーミットは、劇場を取り戻すために必要な
1000万ドル調達のため、募金番組として再び『ザ・マペット・ショー』をすることを決意。
各地に散った"ザ・マペッツ"のメンバーを集める旅が始まります。
場末のカジノに出演中のフォジー、「怒りを抑える」セミナーに参加するアニマル、
トイレ商で成功したゴンゾ、「ヴォーグ」誌の編集者になったミス・ピギーらと再会し、
苦心の末(意外と簡単)に"ザ・マペッツ"が再結成します。
メンバーはみんな番組の名物キャラのようですが、番組を見たことないボクは、
全く思い入れがありませんでしたが、もし当時ファンだった人にしたら、
メンバーがどんどん集まるこの展開は大興奮だったでしょうね。
ただ、個性的で魅力的なキャラばかりで、観終わった頃にはすっかりファンになりました。

再結成はしたものの、一世風靡したが廃れてしまった『ザ・マペッツ・ショー』を、
放送してくれるテレビ局はなかなか見つかりません。
しかし、CDE局で人気低俗番組『パンチ・ティーチャー』が教職員から訴えられて、
急きょ打ち切りになり、その枠を使わしてもらえることになりますが、
番組の司会は大スターをブッキングしなくてはならないという条件が…。
しかし時代遅れの番組に出演してくれる大スターはなかなか見つからず、
ミス・ピギーの提案で、アニマルのセミナー仲間ジャック・ブラック(本人)を拉致し、
無理やり出演させることになります。
上記のように、はじめはマペットたちにはさほど興味もなかったのですが、
それでも本作に期待していたのは、人間の出演者も超豪華だからです。
いや超豪華というよりは、何とも気の利いたキャスティングで、
ボクの最も好きなハリウッド俳優と言っても過言ではないジャック・ブラックが
本人役で登場するってだけでも期待するほかありませんが、
ゲイリーの恋人役も最も好きな女優エイミー・アダムズで、この共演は嬉しすぎます。

さらにカメオ出演でザック・ガリフィアナキスやエミリー・ブラントがチョイ役で参加、
懐かしのウーピー・ゴールドバーグや、若者に人気のセレナ・ゴメスも本人役で登場、
まだまだ他にも気の利いた俳優や歌手が、多数カメオ出演しています。
見落としかねないくらいのチョイ役だったりするので、
まだ観ていない人は先にチェックするのもいいかもしれません。
ボクはチェックしておいたのに、かなり見落としたんですが…。
カメオ出演といえば、姉妹作である『セサミストリート』から、エルモが出るのでは?
なんて噂もありましたが、今回は『セサミ~』からのゲストはいないようです。
まぁ『ザ・マペッツ・ショー』と違って、『セサミ~』は依然として人気だから、
マペットが時代遅れという内容の本作にエルモが出たらおかしいですもんね。

いよいよ始まった募金番組『ザ・マペッツ・ショー』、
番組終了までの2時間で1000万ドルの募金を集めなければ、劇場を失うだけではなく、
ミス・ピギーの偽者、ミス・プーギー率いる"ザ・ムーペッツ"により、
"ザ・マペッツ"の名前も奪われることも決まっています。
なのに、劇場にお客は一人しか入っておらず、客席はガラガラで、幸先悪いスタートです。
ところが、縛り上げられ無理やり舞台に上げられたジャック・ブラックの、
ナイスなツッコミやリアクションもあって、番組は徐々に盛り上がりを見せ、
観客と視聴者を増やし、募金もどんどん集まり始めます。
さすがはジャック・ブラック、どんな状況でも面白くしてしまいますが、
「ヘッド・ボーリング」とか「髪結いコント」とか、やってることの低俗さは、
打ち切りになった番組『パンチ・ティーチャー』と大差ないですね。
まぁだからこそ視聴者にウケたんでしょうけど。

番組は途中、劇場取り壊しを目論む石油王リッチマンから妨害を受けるも、
手下のマペットのデッドリーの裏切りなどにより、番組はなんとか進行していきます。
しかし、憧れの舞台に出演するチャンスを得た大ファンのウォルターでしたが、
自信を喪失し自分の演目を投げ出したため、最終演目が終わっても時間が余ってしまい…。
募金も目標額まであと少しなのに、もう何も出し物がなくなってしまいます。
兄弟であるゲイリーはウォルターがショーに出演するように説得され、
最後にある特技で舞台に立つことになります。
ゲイリーの説得により、、"ザ・マペッツ"こそが自分の居場所だとわかったのでしょう。
ウォルターが自分に自信が持てないのは、ゲイリーたち周りの人間に比べて、
自分が劣っていると感じているからなのですが、自分はマペッツであると自覚すれば、
人間と比べての劣等感なんて関係なくなったってことなのでしょう。
ただ、ウォルターが最後に披露した特技は、あまりにも唐突なものだったので、
ここはもうちょっと伏線を引いておくべきだったと思います。

ウォルターが自分をマペットだと自覚する過程で挿入されたミュージカル・シーンで
使用された曲「マン・オア・マペット」は、第84回アカデミー賞の歌曲賞受賞曲です。
なんでも、ノミネート5曲中、3曲が本作の曲だったそうです。
(残り2曲は『ブルー 初めての空へ』かな。)
ボクは字幕で日本語訳を読むのが精いっぱいなので、いい歌かどうかはわかりませんが、
演出的には面白いシーンだと思いました。
本作はディズニーのミュージカル映画なので、他にも何曲か歌が入りますが、
『魔法にかけられて』のように、笑いを取るためにミュージカル的な演出をしているので、
ガチガチのミュージカル映画ではありません。
「急に歌い出すディズニークラシックスは苦手」って思ってる人でも大丈夫です。
そのオスカー受賞曲の他にも、『ザ・マペッツ・ショー』の往年の名曲のセルフカヴァー、
「レインボー・コネクション」や「マナマナ」なども使用されています。
これらは何かと流用されているので、番組知らなくても聴いたことあるかも。
どれも楽しい曲ばかりで、作品を彩っています。

ディズニーがこれだけ高く評価され大ヒットした映画を、
これっきりにするはずもなく、すでに続編の製作が発表されています。
俳優、歌手、マペットを問わず、次はどんなスターがキャスティングされるのか、
そして新メンバーになったウォルターや、カーミットたち"ザ・マペッツ"が、
次はどんな活躍をするのか、今から続編公開が楽しみです。
しかし本作の日本での客入りでは、日本ではビデオスルーが濃厚かも…。

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