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映画「紙兎ロペ」

『バイオハザードV リトリビューション』の劇場予告編、観ましたか?
はじめはモバイルかIT企業の劇場向けCM、つまりシネアドかと思ったら、
実は『バイオV』の予告編だったという、なかなか面白い趣向の予告編でした。
ボクは十数本は映画を観るので、上映前の予告編も何度も観ることになり、
公開前に飽きてしまうことがあるので、本編上映ギリギリに着席することが多いですが、
たまにこんな凝った面白い予告編があるので、あえて早く入場することもあります。
でも上映ギリギリで入場する人って多いですよね。
ボクはそのためにわざと通路沿いの席を取っておくのですが、
中ほどの席の人がギリギリに入場するのは他のお客さんの邪魔です。
予告編を観たい人だっているんだからね。

それにしても、そんな入場のゴタゴタの中で流されるシネアドって、
本当に宣伝効果あるんですかね?
ボクも映画の予告編の内容は覚えているけど、シネアドの商品は全く記憶に残りません。
むしろ映画を観に来たのに、映画以外の宣伝流されたら、ちょっとイラッとくるかも…。
鑑賞料払って入場したのに、さらにCMまで見せられるなんて何事だ!?ってね。
まぁ実際はそこまで思ったりはしませんが、宣伝効果には疑問です。

ということで、今日はシネアドが流される時間帯に流されていた
ショートアニメを長編化したアニメ映画の感想です。
そういえば本作上映前に、本作とコラボしたドリームジャンボ宝くじの宣伝がありました。
こんなシネアドなら楽しめるし歓迎です。

映画「紙兎ロペ」 つか、夏休みラスイチってマジっすか!?

2012年5月12日公開。
全国のTOHOシネマズで幕間に上映されている脱力系ショートアニメを長編化した劇場版。

アキラ先輩と後輩のロペは、いつものようにダラダラと毎日を過ごし、夏休みの最終日まで自由研究の課題を放ったらかしにしていた。彼らはお互いに名案が浮かぶでもなく、またしても無駄な時間を費やしていたが、何とアキラ先輩の姉のピアスを壊してしまう。パニック状態に陥った二人は、たまたま美しいイヤリングを見つけるものの、それは怪盗デビルキャッツが美術館から盗んだ宝石だった。(シネマトゥデイより)



本作はTOHOシネマズで幕間に上映されていたショートアニメを長編化した作品で、
そのショートアニメ「紙兎ロペ」は、2カ月ごとに新しい内容に変えられていました。
(本当なら毎月更新されるはずだったのですが…。)
これがなかなか面白いショートアニメだったので、
ボクは前述のように上映ギリギリに着席するタイプなのですが、
このショートアニメを観るために、隔月の最初にTOHOシネマズに行く時は、
ちゃんと幕間に入場することにしていました。
不思議と何回観ても飽きないショートアニメだったので、
1話あたり5~6回は観たと思います。

それが長編化されると聞いた時は、正直いつかはされると思っていたので、
別に驚きはしませんでしたが、単純に楽しみでした。
ところがその後、長編化作品の制作でスタジオが忙しくなったためか、
TOHOシネマズの幕間からこのショートアニメが消え、
代わりに東宝東和の配給作を紹介する「TOHO CINEMAS HOLLYWOOD MOVIE TOPICS」が始まり、
予告編の前に更に予告編モドキを流される状態に…。
こんなことなら長編化なんかせず、コンスタントにショートアニメを制作してほしいと…。
なので今では幕間に上映することはグンと減りました。

とはいえ、長編化には期待してたし、久々の「紙兎ロペ」の新作でもあるので、
かなり楽しみにしていたのですが、ウキウキしながらいざ観てみると…。
ショートアニメの時とほぼ同じノリのユルい脱力系日常アニメな内容なのですが、
なんだかショートアニメの時ほど楽しめません。
その理由は明白でしょう。上映時間が長すぎるんです。

「紙兎ロペ」はどこかノスタルジックな東京都葛飾区の下町を舞台に、
ウサギの高校生ロペと、その先輩でリスのアキラ先輩の、
映画館に行くまでの道のりでの出来事を描いた2分30秒のショートアニメで、
特段内容があるわけでもないのだけどロペとアキラ先輩や、
その仲間たちによる独特の間の会話で笑いを誘う作品なのです。
例えるなら、舞台での漫才やコントに近いと思います。
本作の上映時間は85分なので、ショートアニメの時から34倍の長さになったわけですが、
いくら面白い漫才でも34倍になったらウンザリきますよね。
M-1グランプリとかでも、決勝戦の時にはもう飽きちゃって、あまり面白くないです。
本作もそれと似たようなもので、はじめのうちは絶妙な間で笑える会話も、
何十分も続けば慣れてきて、新鮮味が薄れてきてしまいます。
しかも本作の会話のネタは、基本的にはただの「あるあるネタ」です。
「あるあるネタ」を会話の間だけで笑えるものにしてしまうのはすごいことですが、
その間に慣れてしまえば、残るのは単なる「あるあるネタ」…。
「あるあるネタ」では面白さにも限度がありますよね。

本作は長編劇場版ということで、それなりにアップグレードしてあるところもあります。
ショートエピソードの連続ではなく、一応大筋となるストーリーもあり、
そのストーリーに沿って、ショートエピソードを挿入するような構成です。
そのショートエピソードのいくつかは、ショートアニメ版のネタを引っ張る内容なので、
できる限りショートアニメは全話見てから本作を観賞することをオススメします。
特に闘牛の山田先輩、林商店のおっさん、キリン先生の回は必見です。
あと看板などの文字ネタも豊富なので、お見逃しなく。

大筋のストーリーは、「怪盗デビルキャッツ」という3匹組の泥棒が、
開催中の「クレオパトラの秘宝展」から「王妃の涙」という高級イヤリングを盗むも、
逃走中にうっかり落としてしまい、それを拾ったのが、
夏休みの自由研究をしている最中だったアキラ先輩とロペで、
デビルキャッツは2匹を追いかけることになるという話です。
なんとも脱力系日常アニメだった「紙兎ロペ」とは趣の違う内容に思えますが、
アキラ先輩とロペはそのイヤリングがそんな秘宝だなんて知らないので、
いつもどおりに町をブラブラしているだけだし、デビルキャッツもズッコケ3匹組なので、
画風も相まって、そんな派手な展開にはなりません。
なのでショートアニメの時とそう変わらない作風で長編化されてるわけですが、
できればショートアニメの時の一貫した設定である、
「映画を観に行く途中の話」という設定は、映画ファンとしては残しておいてほしかった。
本作にも『スター・ジョーンズ3D』なる映画を観に行こうとする展開があるのですが、
ある理由からすぐに頓挫してしまい、なぜかサンバチームにスカウトされたり、
つちのこを探しに行ったりする展開になります。

そのダンスチームのリーダー、ロナウドの声優をラジオDJのジョージ・ウィリアムズが、
デビルキャッツのボスをバカリズム、同じくフラミンゴをふかわりょう、
ロペの父親をピエール瀧など、一部キャラの声優をタレントが務めています。
ショートアニメの時は基本的に監督が全キャラの声を当てていたところを、
今回タレントを起用したのは、一応アップグレードしたとも言えますが、
別に集客も見込めなそうな、微妙なタレントをキャスティングしたものです。
それに特に声に特徴があるタレントではないため、この程度の役であれば、
幅広い役柄の声を当ててきた監督がやった方がよかったような気も…。
(ひとりで全役こなすというのも、かなり意義のあることだと思うし。)
やるなら同じDIYの劇場版アニメ『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3』のように、
本人役に近い形で起用しないと、(ネタにもならず)あまり意味がないです。
唯一、さすがに監督でも若い女の子の声は当てられないので、
アキラ先輩の姉の声を当てたAKB48篠田麻里子は、それなりに意味があったと思います。
別に若い女性タレントなら誰でもいいとも言えますが、今回の彼女は下手でもないし、
人気者の彼女なら多少集客効果も見込めるかもしれないですしね。

ショートアニメが急に長編劇場アニメ化なんてインフレーションを起こすと、
「紙兎ロペ」が今後どう展開することになるのか予想も出来ませんが、
できればまた幕間のショートアニメとして復活してほしいです。
(まぁ結局、タダで観る分には得をした気分になれる作品てことなのかも。)
でも本作にはあまりお客さんが入っていない印象なので、
東宝およびTOHOシネマズの方から三行半なんてこともあるかも…。

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