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ポテチ

なんだか「亀田の柿の種」がネット上で叩かれてますね。
アマゾンのレビューでは星1つ評価が大量に投稿されています。
あんなに美味しいのに何故?って思ったら、
なんでも辛ラーメンでお馴染みの韓国企業と提携したのが原因だそうで…。
嫌韓のボクからしても、一見するとネトウヨの反発のようにも見えるのですが、
やはり食品となれば、安全性に疑問を感じてしまうのは仕方ないことのように思います。
別にその提携で品質に問題が出るなんてことは考えにくいが、
その韓国企業は過去にやらかしちゃってる経緯もあるし、
「亀田の柿の種」は他社の柿の種より高いけど、ブランドを信頼して買っていただけに、
そのブランドの信頼感が揺らげば、もう買うことはないと思います。
実態の伴わないレビューで貶めるのはやりすぎだとは思うけど、
そうでもして亀田製菓と怪しい外国企業の提携の事実を広めたいという気持ちはわかるし、
知らないで買い続ける人もいることを思えば、結果的に消費者の利益になると思います。
これに限らず、ドンキホーテとかで売ってる外国製のお菓子も絶対買わないしね。

ということで、今日はお菓子絡みの映画の感想です。
最近、全て国産だと思っていたカルビーのポテトチップスに、
外国産のジャガイモも使われてると知って驚きました。
まぁ製品自体は国産だし、普通に買い続けてるけど…。

ポテチ
ポテチ

2012年4月7日宮城公開。
伊坂幸太郎原作、中村義洋監督のヒューマン・ドラマ。

宮城県仙台市、生まれた年も日にちも一緒の2人は成長した後、片方はプロ野球の人気選手、もう片方は空き巣というまったく異なる人生を歩んでいた。ある日、空き巣をなりわいとする今村(濱田岳)が恋人の若葉(木村文乃)と共に、地元のプロ野球選手(阿部亮平)の家に盗みに入っるが、今村は一向に仕事を開始するそぶりを見せない。すると部屋に女性から電話がかかってきて……。(シネマトゥデイより)



本作は、中村義洋監督の最新作です。
中村監督はボクにとって日本で最も好きな映画監督と言っても過言ではない人でしたが、
前作『怪物くん』が凄惨たる出来で、一気に評価を落としました。
そんな状況だから本作も観に行くつもりは全くなかったのですが、
ふと劇場で売っていた前売券が1000円ととてもお求めやすい価格で、
思わず購入してしまい、観に行くことになりました。
あとで知ったのですが、当日料金でも1300円の作品らしいです。
なぜそんなに割安かといえば、上映時間が68分の中編映画だからです。
まぁ『くまのプーさん』だって69分しかなかったけど通常料金だったし、
中編だからって安くしてくれるのは良心的には違いないですね。

で、観に行った上で、やっぱり中村監督は好きな監督だと再認識しました。
まだ前作の失態を忘れ去ることはできないので、以前ほど大好きとは言えませんが、
やっぱり心地よい空気感を撮ってくれる監督だなぁ…、と。
しかも今回は原作・伊坂幸太郎との4度目のタッグであり、
主演は中村作品常連の濱田岳なので、監督の本来の力が出せる布陣です。
これを観て、やっぱり『怪物くん』はいろんな意味で手に余るプロジェクトで、
監督の自由がほとんど利かなかったのではないかと思えます。

原作の伊坂幸太郎は中村監督とのタッグによる前作『ゴールデンスランバー』を最後に、
もう自分の著書の映画化は止めようと思ったそうです。
いい作品だったのに不思議な話ですが、何か思うところがあったのでしょう。
ところがその『ゴールデンスランバー』が、地上波初登場でテレビ放映される前日、
東日本大震災が発生し、当然放映は見送られることになりました。
それを残念がる視聴者の声を聞き、また心境に変化が起きたようです。
そんな折に中村監督から東北を舞台にした短編小説の映画化の話を受け、
本作の製作が始まったそうです。
東日本大震災がなければ本作が存在しなかったのはもちろん、
今後一切、伊坂幸太郎の著書は映画化されなかったかもしれないと思うと、
ちょっと感慨深いものがありますね。
もちろん、大震災があってよかったと言いたいわけではないですが…。
(本作にもちょっとだけ地震ネタも含みますが、ちょっと不謹慎気味なネタです。)

とにかく東北で早く撮影することに意義があるというスタンスの作品なので、
中村監督恩顧の手近なキャスト、スタッフで急いで作った感がありますが、
それは結果的にいい方向に働いたのではないかと思います。
あえて水増しして長編化しなかったもの無駄がなくまとまっていてよかったし、
脚本もキャストありきでほぼ当て書きされているのでバッチリだったと思います。
中村監督自身も主要キャストで出てるんですよね。
主人公の師匠である中村専務を演じているのですが、その名の通りこの役は、
原作小説の時点で伊坂幸太郎が中村監督をイメージして作ったキャラだそうで、
脚本を書いた監督自身も当て書きされていたってことです。
監督の監督作はほぼ観ましたが、出演作を観るのは初めてでした。
正直、意識しなければ「誰だよこのメタボのオッサン?」って感じの演技でしたが、
最後の最後にちゃっかりオイシイところを持っていったのには笑いました。

以下、ネタバレしちゃってます。

空き巣の今村(濱田岳)は、誕生日が全く同じである尾崎選手(阿部亮平)の大ファン。
尾崎選手は甲子園で活躍した剛腕打者だが、プロ入り後は不遇な扱いを受けており、
今はプロ野球チーム・仙醍キングスの控え打者です。
今村は恋人の若葉(木村文乃)と一緒に、尾崎選手の自宅に忍び込むが、
その時、ストーカー被害に悩む若い女性から、尾崎に助けを求める留守電を聞いてしまい、
今村は勝手に尾崎の代打として、その女性に会いに行くのだが…、という話。
ボクも今となってはほとんど野球を見なくなったけど、
一時期はけっこう見てて、やっぱり好きな選手とかもいました。
ただ今村とは違い、同年代の選手に対して、同年代なのに活躍していることの僻みがあり、
意味もなくライバル視していて、あまり好きじゃないです。
もちろん年下の選手も応援する気になれず、松坂世代以降の選手は全員嫌い。
なので年下の選手が多くなった今のプロ野球には全然興味がなくなりました。
だから今村の気持ちはちょっとわからなかったですね。

しかし、今村はただ同じ誕生日の選手とだけで尾崎を応援しているのではなく、
実は2人の間にはとんでもない秘密があったのです。
なんと今村と尾崎は同じ病院で産まれており、あろうことか病院の混乱で、
赤ちゃんの取り違えが起こっていたのです。
つまり今村は実は尾崎の家の子で、尾崎は今村の家の子だったわけですが、
たまたま受けた健康診断で、その事実に気付いてしまった今村は、
本来なら野球選手の母親になれるはずだったのに、
自分のような出来の悪い息子を渡されてしまった母親が不憫で、
自分も「生きてるのが辛い」と考えるようになります。
中盤で、たかがポテトチップスのうす塩とコンソメを取り違えただけで彼が泣いたのは、
この秘密を暗示していたわけですね。
今村は血液検査でその事実に気付いたのですが、実はボクも自分の血液型を知りません。
ウチもたしかにボク以外は優秀な人が多い家族なので、もしかしたら…。

ボクがそんな状況だったら、取り違えられた奴が大したことなければ、
母親にとっても自分にとっても多少慰めにもなると思ってしまうでしょうが、
今村がすごいのは、尾崎のすごさを誰よりも認めて、彼の活躍を誰よりも願うところです。
そして何も知らない母親にも、尾崎の活躍を見せたいと思うのです。
ほんとに殊勝な青年で、だからこそ悲しい話ですよね。
そんな彼が、なんで空き巣なんてやってるのか、よく考えれば不思議ですが、
主演の濱田岳が、その違和感をあまり感じさせない役作りで好演しています。
今村はたしかに異常なほど教養がないけど、自分で勝手に万有引力の法則や、
三角形の内角の和が180°であることに気付いたりと、意外と天才肌なのかも…。
それにしても可愛くて自分のことを心配してくれる彼女や、
気のいい師匠、面倒見のいい先輩、優しい育ての母親がいて、
今村は、出生の秘密なんてどうでもいいくらいに人間関係に恵まれまくってますよね。
それなのに「生きてるのが辛い」なんて、ボクからしたら羨ましい限りなのに…。

本作はけっこうよかったので、中村監督の次回作にも期待したいです。

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