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ベイビーズ いのちのちから

「こどもの日」にあわせて総務省が発表した15歳未満の子供の推計人口は、
前年比12万人減の1665万人だったそうな。(日本の総人口は1億2765万人。)
ウチの近所の(キッザニアが併設された)ショッピングモールに行くと、
子どもがゴロゴロいるので実感ありませんが、日本の少子化には困ったものですね。
是非、少子化の抑制に協力したいところだけど、その前に結婚する予定すらないし…。
そもそもボクみたいな自分の生活で精一杯の貧乏人が子どもを持ったとしても、
格差社会が進む日本で、その子が幸せになれるとは思えないし、
自分の子どもが辛い目にあうことほど辛いこともないだろうから、
現状では一生子どもなんて考えられないような気がしています。
ショッピングモールとかで家族連れを見ると、切ない気持になったりもするけど…。

実際、金銭的な問題で子どもを諦めざるを得ない若い人は多いと思います。
そこを社会保障でなんとかしようとするとさらに税金がかかるので、
とりあえずお金持ちがもっと子どもを産んでくれたらいいと思います。
格差の固定化で、その子たちもきっと高額納税者になるから、日本の財政も潤うかも。
別に産まなくても、アメリカのセレブみたいに養子をたくさん取るのもいいですね。

ということで、今日は産まれたばかりの子どもたちに密着した映画の感想です。

ベイビーズ いのちのちから

2012年5月5日(こどもの日)日本公開。
4人の赤ちゃんの成長を見つめたドキュメンタリー。

2009年4月、アメリカ、ナミビア、モンゴル、日本で誕生した新生児たち。小さくか弱い存在でありながら、赤ちゃんたちはパワフルに日々を生きている。国も生活習慣も違う彼らの1年間の成長をじっくり追いかけ、泣いたり怒ったり笑ったりするにもあふれるほどの生命力を発揮する姿を観察。それぞれが見せる個性的な行動やしぐさなど細かい部分も、余すところなくカメラは追っていく。(シネマトゥデイより)



本作は人間の赤ちゃんを取材するという、ちょっと珍しいドキュメンタリー映画ですが、
全米ボックスオフィス初登場10位と、ドキュメンタリー映画としては好成績でした。
まぁ現在全米公開中のチンパンジーのドキュメンタリー映画が、
初登場4位でしたから、飛びぬけてヒットしたというわけでもないですが…。
ボクも本作が全米ボックスオフィスのトップ10圏内に登場しなければ、
その存在も気付かなかっただろうと思います。

たとえ存在を知ったとしても、10位程度では内容に興味を持たなければ観ませんが、
調べてみてビックリ、なんと本作の一部は日本で撮られてるじゃないですか。
これは俄然興味も沸こうというもので、日本での公開を心待ちにしていました。
でもなかなか公開は決まらず、正直もう忘れかけていたのですが、
全米公開から丸2年経った「こどもの日」についに公開されることに。
はたしてどんな映画なのか、興味津々で観に行きました。

本作はナミビア(アフリカ)、モンゴル、アメリカ、そして日本で2009年4月に生まれた、
4人の赤ちゃんに1年間密着し、その成長を記録したドキュメンタリー映画です。
出演する赤ちゃんは、アフリカ少数部族大家族の娘ポイジャオ、
モンゴルの遊牧民の次男バヤル、サンフランシスコの郊外に住む家族のひとり娘ハティ、
東京の都心部に住む核家族のひとり娘マリの4人です。
前述のように、当初期待していたのは東京のマリちゃんのパートですが、
別に日本の赤ちゃんの成長なんて、特に珍しいものでもなく、
結局興味深く思ったのは少数部族のポイジャオちゃんと遊牧民のバヤルくんのパートかな。
サンフランシスコのハティちゃんも、先進国の赤ちゃんだから、
同じ先進国である日本の赤ちゃんの生活と大差ないしね。
開発途上国の赤ちゃんの生活との比較として、先進国の赤ちゃんのパートも必要だけど、
日本かアメリカ、どちらか一方だけでよかったかも…。
4人中モンゴロイドが2人ってのもなんかバランスがおかしいから、
削るなら日本のマリちゃんのパートがいいでしょうね。
まぁ、もしそうだったら、ボクの観に行くキッカケがなくなってましたが…。

それにしても本作はフランス映画なのに、なぜフランスの赤ちゃんは取材しなかったのか。
それはおそらく、ボクが日本のパートを見て、それほど面白くないと感じたのと同じで、
近場にいる赤ちゃんの生活なんて珍しくも何ともないと思ったからに他ありません。
そう捉えると、日本パートはボクらには何でもない光景でも、
外国人からすると興味深いシーンなのかもと、ちょっと興味深く感じます。
出産時に取り違えを防ぐために足の裏に名前を書いたり、
赤ちゃんグッツ専門店があったり、保育園や育児教室も日本独特の文化で、
外国人にしてみたら珍しい光景なのかも?とか思えて楽しめます。
マリちゃんのお家は日本でも生活水準が高い方のようなので、
これが日本の赤ちゃんの一般的な生活とは違う気がするけど…。
(見たこともないようなお洒落なネコ飼ってるし。)

赤ちゃんって、生後数カ月はぶっちゃけサルみたいであまり可愛くないですが、
コーカソイドの赤ちゃんは、天使っぽくて産まれたてでもそこそこ可愛いですね。
サンフランシスコのハティちゃんの生活は、それほど日本とは大差ないけど、
やっぱり両親とのスキンシップの取り方は、かなり日本と違うかも。
赤ちゃんが全裸なのはわかるけど、母親もなぜか全裸で世話しているところが多いし、
まさにスキンシップって感じです。
なのになぜか母乳は搾乳機みたいなのであげるんですよね。
あとちょっと驚いたのは自転車で乳母車を牽引して走るところ。
危なっかしくて、日本ではちょと考えられないものだと思いました。

危なっかしいでいえば、ナミビアのポイジャオちゃんに勝るものはないです。
とにかく赤ちゃんの扱いが雑で、環境もかなり不衛生。
全裸で土の上を這いまわるし、拾った石やら骨やらすぐ口に入れるし、川の水すするし…。
それでもお母さんは全く動じず、笑って見てます。
まぁそこではそれが普通で、日本の赤ちゃんが過度に衛生的すぎるだけでしょうけど…。
面白かったのは、ポイジャオちゃんには年子くらいの兄(まだ赤ちゃん)がいるのですが、
ある時、彼女はそのお兄ちゃんのおチンチンを引っ張ります。
その後、「私にはない」みたいなジェスチャーをするのですが、
そんな妹をお兄ちゃんが「はしたないよ」みたいな感じで嗜めるような行動をします。
その兄妹赤ちゃんの行動は、国は関係なく普遍的に微笑ましいシーンでした。

兄弟だとモンゴルのバヤルくんのお兄ちゃんも面白い子です。
たぶん3歳くらいだと思うのですが、ネコを引きずって登場したのは衝撃的でした。
ちょっとサド体質なようで、弟バヤルにもよくちょっかいを出して泣かせます。
タオルをビュンビュン振り回して弟を怯えさせたり、
弟が乗った乳母車を勝手に押していき、家畜の牛の近くに放置したり…。
カメラが回っているので、まだ安心して見ていられますが、ちょっと怖いですよね。
でも一緒にイタズラして親に怒られたりと、仲はいいみたいです。
東京のマリちゃんはいっぱいある知育おもちゃにも飽きてグズり始めますが、
バヤルくんはトイレットペーパーひとつでご機嫌です。
きっと性格のいい子だと思います。

バヤルくんは立ったり歩いたりするのが4人の赤ちゃんの中では一番遅いです。
編集の都合もあるかもしれませんが、一番最初に立ったのは東京のマリちゃん。
彼女は(何言ってるかはわからないけど)喋りはじめるのも早く、かなり成長が早いです。
日本の知育的な赤ちゃんの環境がそうさせるのかもしれませんね。
でもマリちゃんがヨタヨタ歩いている時には、
サンフランシスコのハティちゃんはかなりしっかりした足取りで歩いていました。
彼女はかなり早い段階からベビー歩行器を使っていたので、その影響かも。
一方、ナミビアのポイジャオちゃんに至っては、立ちあがって間もなく踊り始めたり、
元気よく走り始めたりと、さすがの野生児っぷりを発揮しています。
バヤルくんの場合は、モンゴルの風習なのか、生まれた当初から、
タオルでグルグル巻きにされたり、寝てる時も足を固定されたり、
動き回れないように柱にリードで繋がれたりと、あまり自由に動けない生活だったから、
それが原因で、なかなか立ち上がることすらもできなかったのかも?
危険がいっぱいの草原に囲まれ、親も目が離せず仕方の無いことでしょうけどね。
そんなバヤルくんも最終的には立派に立ち上がり、本作は幕を閉じます。

遊牧民のバヤルくんの周りには家畜がいっぱいいますが、
そんな環境のせいか、さすがに動物を全く怖がりません。
牛に囲まれてもへっちゃらだし、仔山羊の頭も蹴飛ばし、ネコの耳もひっぱって遊びます。
一方、東京のマリちゃんは、動物園でゴリラやトラを見ては泣き、
飼いネコにも一方的にちょっかいをかけられ、されるがままです。
サンフランシスコのハティちゃんがバナナの皮を剥けるようになった頃には、
バヤルくんはお母さんが動物の皮を剥いて内臓を取り出しているところを楽しそうに見物。
生まれた時は同じ赤ちゃんでも、やはり環境によって、ずいぶん生活が変わるものですね。

ナレーションもなく、ただただ4人の赤ちゃんの映像を繋いだ映画で、
正直、どういう見方、受け止め方をするべき作品なのかはわかりません。
赤ちゃんの地域間格差を訴えているわけでもなさそうな反面、
この4カ国のチョイスには何らかの作為を感じる気もするし…。
まぁフランスでは単純に可愛い赤ちゃんを観る映画として捉えられたみたいだし、
撮ってる方も、全く台本なしで撮ったみたいだから、
ホントに単なる赤ちゃんのネイチャー・ドキュメンタリーかもしれません。
それだけに、如何様にも受け取ることができるので、意外と誰でも楽しめる作品かも。

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