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ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン

5月に入りましたが、すでに昼間は夏みたいな気候で暑かったです。
今日は1日(映画1000円均一の日)だったので、映画を観に行ったんですが、
ハシゴできるほど時間に余裕がなかったので、1本しか観れず、
『裏切りのサーカス』にするか『ブライズメイズ』にするか、かなり悩みました。
どちらも前年度のオスカー候補になった話題作ですが、
前者は3部門、後者は2部門の候補だったので、前者を観ることに。
…と思ったのですが、前者は大阪ステーションシティシネマでの上映で、
ボクはその映画館があまり好きではないので、急きょ後者に変えました。
(立地の良さに胡坐をかき、会員サービスが悪いので嫌い。)

少し前までは観たい作品が上映されていれば、どこの映画館であろうが行ってましたが、
この頃DVDもよく見るようになって、映画は映画館で観たいという執着がなくなった反面、
観に行くからにはいいとろこで観たいと、映画館に対する要求は高くなりました。
映画館に観に行くことへのコダワリがなくなったことで、
逆に映画館自体に対するコダワリが強くなるなんて、なんだか不思議な感じです。
ちなみに今月はオスカー作品賞候補が2本公開になり、
それを観たら前年度の作品賞候補は出揃ったことになります。
作品賞候補はどこの映画館で上映されようが、とりあえず観に行くつもりです。

ということで、今日はテアトル梅田で観たオスカー候補作の感想です。
テアトル梅田は立地や設備はそこそこだけど、会員サービスは素晴らしいと思います。

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン

2012年4月28日日本公開。
クリステン・ウィグは脚本・主演のウーマンス(Womance)映画。

ケーキ屋の経営に失敗した上に恋人に捨てられ、人生どん底のアニー(クリステン・ウィグ)。幼なじみの親友リリアン(マーヤ・ルドルフ)を心のよりどころにしていたが、彼女から婚約したと告げられ、花嫁介添人をまとめるメイド・オブ・オナーを頼まれる。喜びと寂しさを抱えながらまとめ役を務めるアニーだが、介添人の一人であるヘレン(ローズ・バーン)と事あるごとに衝突、さらには一行をブラジル料理で食中毒にさせてしまったり、パーティーへと向かう飛行機で泥酔して搭乗を拒否されたりと、トラブルばかりを引き起こしてしまう。(シネマトゥデイより)



バチェロレッテパーティ(女性版バチェラーパーティ)絡みの映画であるため、
女性版『ハングオーバー!』と紹介されることも多い作品ですが、
映画としての完成度では『ハングオーバー!』よりも上かもしれません。
その証拠のひとつとして、どちらも大ヒットR指定コメディですが、
アカデミー賞から完全に無視された『ハングオーバー!』に対し、
本作は脚本賞と助演女優賞にノミネートされました。
この手のR指定コメディが、お堅いアカデミー賞に顔を出すのは珍しい気がしますが、
お堅い賞としても、無視できない出来だったということじゃないでしょうか。

笑いの量でいえば、『ハングオーバー!』の方が笑えた気がします。
しかしそれはボクが男だったからで、女性ならたぶんコッチの方が面白いと思います。
お客さんも7割強女性でしたが、劇場には女性客の溢れ出た含み笑いが響いていました。
濡れ場から始まる本作は、下ネタの下劣さでいっても『ハングオーバー!』よりも
酷いような気がするのですが、女性の猥談って男はちょっと引いちゃうじゃないですか。
それもあって、下ネタではなかなか笑いにくく、
結果『ハングオーバー!』の方が笑えたという印象が強いですが、
それを差し引いたとしても、かなり面白いコメディだったと思います。
特に序盤のウエディングパーティの締めのスピーチや、
バチェロレッテパーティに行く途中の飛行機内でのシーンなどは、
まるでアメリカのスケッチ・コメディが突如始まったような演出で、
映画としては斬新な演出だと感じ、興味深くて面白かったです。
それらのシーンでは、あまり下ネタに頼って笑いを取ってはいなかったので、
脚本家はシチュエーション・コメディの才能も高いのだろうと思います。
なお、本作の脚本家は主演女優のクリステン・ウィグです。
映画の脚本は初めてらしいですが、それでオスカーの脚本賞候補なんてスゴイですね。

なにより本作が素晴らしいのは、かなりの量のネタやコントを織り交ぜながらも、
ドラマ性が全く損なわれていないことです。(だから脚本賞候補になれたのでしょう。)
30代独身女性のアニー(クリステン・ウィグ)は、
幼馴染みで無二の親友であるリリアン(マーヤ・ルドルフ)から、
花嫁介添人(ブライズメイズ)のチーフ(メイド・オブ・オーナー)を任されます。
この役目はブライダルシャワー、バチェロレッテパーティ、結婚式をプランニングする
重要なポジションで、花嫁の一番の親友が務めることが多く、
大親友リリアンからそれを任されたアニーはとても張り切ります。
しかし花嫁介添人として集まった4人の女性はクセの強い人物ばかり。
中でも新郎の上司の妻であるヘレン(ローズ・バーン)は、美人でお金持ちで、
その上リリアンの大親友であり、リリアンのもうひとりの大親友であるアニーに対し、
対抗心をむき出しにして、アニーのチーフの地位を脅かします。
リリアンの一番の親友という自負から頑張るアニーですが、気合が空回りし失敗の連続…。
ついにはチーフの座をヘレンに奪われることに…。

当然ボクは介添人になったことはないし、アメリカの結婚式の工程もよく知りませんが、
幼馴染みとの友情を描いた展開については、胸にくるものがありました。
無二の親友には他にも新しい親友ができて、
そいつに対して嫉妬や対抗心を感じるアニーの気持ち、とてもよくわかる気がします。
しかもそいつは金持ちでルックスも抜群で、自分ではとても歯が立たない…。
相手より優っているのは年数だけで、何ともいえない焦りを感じる展開ですよね。
本作でもライバルのヘレンは、とんでもないセレブで、強いコネクションも持っており、
親友リリアンの望みはなんでも叶えてあげられる力を持っています。
対するアニーは事業に失敗し常に金欠で、ささやかなウエディングプランしかできません。
リリアンもやはりヘレンの方に気持ちが移りはじめます。
アニーが心を込めた手作りの品より、ヘレンからの贅を尽くした品に喜ぶ親友に、
堪りかねたアニーは、ついに親友と大ゲンカし、絶交してしまうのです。
はじめは金にものを言わせるセレブ妻ヘレンの金満ぷりに腹が立ったけど、
金になびく親友リリアンの無神経さもちょっとひどいですよ。
彼女も悪気があるわけじゃないけど、友情なんて所詮は金に負けるのかと寂しくなります。
また、ヘレンも自分が出来ることで親友を喜ばせようとしているだけで、
アニーに対して悪意があるわけじゃないのが始末に悪いです。
そういうことって往々にしてありそうだと思わせる展開なんですよね。

親友を失い、自身も失って、仕事も恋人も全て失ってしまったアニーですが、
そんな彼女のもとに、思いがけない来訪者が現れます。
介添人のひとりである、リリアンの義理の妹メーガンです。
唯一無二の親友を失ったと絶望していたアニーに、
メーガンは「私も親友じゃないか」と叱責し励まします。
自分を親友だと言ってくれる新しい親友の言葉で、アニーは自信を取り戻すのです。
メーガンはクセの強い介添人の中でも、特に個性的な女性で、簡単に言えばかなり変人。
『ハングオーバー!』でいうところのガリファナキスのポジションで、
本作の中ではお笑い担当のキャラだと思っていたのですが、
まさか彼女の来訪でこんなに感動的な展開になるとは予想外でした。
メーガンを演じたメリッサ・マッカーシーはオスカー助演女優賞の候補になりましたが、
演技のことはよくわからないけど、とにかくこのサプライズな展開は印象的で、
候補になるほど注目されたのも納得できます。(外見のパンチ力も相当なものです。)
彼女もガリファナキス同様、ここから注目されて、人気コメディ女優になるんでしょうね。

結婚式当日のある出来事がキッカケで、アニーとリリアンは仲直りして、
ついでにヘレンとの関係も改善され、ハッピーエンドとなります。
それで思ったことは、なんでも叶えてくれる都合のいい友達よりも、
自分を理解してくれる身の丈に合った友達の方が大切だということです。
特に大人になってからも友達は出来るけど、幼馴染みは逆立ちしても出来ないので、
幼馴染みっていうのは本当に貴重な存在だということですね。
大人になっての友達は利害が絡んでくるけど、幼馴染みはそんなことないしね。
ボクはめんどくさがりで、学生時代の友達のほとんどと疎遠になっちゃってるので、
うっかり大事なものを失ってしまっているなぁと思わされました。

笑いあり涙ありのとてもいい映画で、特に女性にはオススメですが、
R指定の下品なネタの多いので、女性だと劇場では思い切り笑えないかも…。
DVDリリースを待つのもいいけど、観に行くならレディースデーがいいかもしれないです。
ボクの隣の席だった女性も、男が隣にいると笑いにくいのか、
笑いを堪えている感じでなんだか申し訳ない気になったので、
男性客が少ない日に観るのがいいんじゃないかと思います。
もちろん男が観ても面白いはずなので、女性客ばかりでちょっと気まずいけど、
遠慮なく観に行くと楽しめると思います。

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