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ドライヴ

新年度に入りました。
今日から道路交通法の一部が改正され、矢印式信号の右矢印灯火で、
右折だけでなくUターン(転回)も可能になりました。
ボクの自動車にはカーナビが付いていないので、
曲がるべきところを通り過ぎて「しまった!」と思うことが多いのですが、
Uターンしやすくなれば、迂回しなくてもすぐに引き返せるので便利そうです。
でも違反だった今まででも、右矢印でUターンしている車ってけっこういましたよね。
警察も黙認することが多かったようで、改正というよりも追認した感じじゃないかな?
今まで違反する人が多かったのも、周知不足が原因でしょうが、
今回のこの改正もあまり周知されているとは言い難いです。

ということで、今日は交通法規無視の天才ドライバーが主人公の映画の感想です。

ドライヴ
Drive.jpg

2012年3月31日日本公開。
ライアン・ゴズリング主演のクライムサスペンス。

天才的なドライブテクを武器に、昼は映画のカースタント、夜は強盗逃し専門の運転手をしているドライバー(ライアン・ゴズリング)。ドライバーはアイリーン(キャリー・マリガン)にひそかに思いを寄せていたが、彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいた。ある日、服役から戻ってきたスタンダードがガレージで血まみれで倒れている姿をドライバーが目撃し……。(シネマトゥデイより)



カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したほか、世界各国の映画祭で称賛された本作。
たしかにカッコいい映画でなかなかよかったと思いますが、
正直、期待していたような内容ではなく、少し物足りなかったかな…。

天才ドライバーで、昼は整備士しながらカースタントのバイト、
夜は強盗の逃走を請け負う運転手のふたつの顔を持つ主人公(ライアン・ゴズリング)。
彼の名前は明示されないので、雇い主シャノンが使っていた呼称"キッド"と呼びます。
キッドはアパートの隣人のアイリーン(キャリー・マリガン)に一目惚れし、
彼女とその息子のベニチオと親密になります。
そんなある日、彼女の夫スタンダードが服役を終え、家に戻ってきます。
ちゃんと更生したスタンダードでしたが、服役中に借金を負わされており、
悪党から妻子の命を盾に、質屋に強盗することを強要されています。
キッドは母子を守るために、スタンダードの強盗に手を貸すが、その強盗計画は陰謀で、
スタンダードは殺され、悪党の魔の手はキッドや彼の周辺にも迫り…、という話。
キッドはアイリーン母子の安全のためや、恩人を殺された報復で、
陰謀に関わった悪党どもを一掃するという復讐劇です。

悪党の残虐性もさることながら、キッドはけっこう容赦ない性格で、
エレベーター内で襲ってきた刺客の頭を、グチャクチャになるまで踏み潰したりと、
なかなか血みどろなバイオレンスが描かれており、なかなか面白いですが、
ボクはタイトルからもカー・アクション映画だと思い込んでいたので、
カー・アクションのシーンがそれほど多くなくて少し不満でした。

カー・アクションは、序盤のシボレー・インパラでの強盗幇助のシーンと、
途中にフォード・マスタングでの、シボレー300とのカーチェイスが少しあるくらい。
しかもキッドは天才ドライバーではあるものの、
派手なカー・アクションで追手をクラッシュさせるような運転ではなく、
序盤の逃走幇助でも、追手に見つからないように冷静に逃げる感じです。
それはそれでリアリティがあって興味深いのですが、
高級車がクラッシュしまくるようなハリウッド的なカー・アクション映画を期待すると、
ちょっと肩透かしを食らってしまうと思われます。
せっかくの「映画のスタントマン」という設定もあまり活かされてないかな。
悪党の黒幕に復讐する時に、スタント用の特殊メイクのマスクを被って行きますが、
正体がバレても困ることはないし、何の意味があるのか…?
ただそのマスクがスキンヘッドで、ヴィン・ディーゼルを彷彿とさせるので、
映画のスタント・シーンは、もしかして『ワイルド・スピード』を意識したのかなと思え、
ちょっと面白かったですが…。

カー・アクションは不満だったとはいえ、ノワール映画な雰囲気と音楽が素晴らしく、
お洒落でカッコいい印象の映画であることは間違いなく、
世界中で高評価を受けていることは理解できます。
脚本はちょっと凡庸な上に出来すぎで、あまり上手いとは思えませんが、
撮り方でここまでスタイリッシュな作品に仕上げてあるんだから、
カンヌの監督賞受賞も納得ですね。
ヒロインのアイリーンを演じたキャリー・マリガンも、好きな女優なのですが、
なかなか魅力的に撮られておりよかったです。
ただ終盤でほとんど空気になってしまうのが若干物足りなかったかな。
もっとキッドとアイリーン母子の交流のシーンや、
彼女の夫スタンダードとの微妙な三角関係の心理描写を、
厚く描いてくれてもよかったのかな、と。

でもキッドは経歴も本名も不明な謎の男って感じなので、
あまり内面を描き過ぎない方がミステリアスでいいのかも?
よく考えたらかなり残忍で無茶苦茶な男ですもんね。
キッドはなぜか趣味の悪そうなサソリのスカジャンを着ていますが、
作中で「サソリとカエル」の寓話が出てきたので少し内面が垣間見えた気がします。
彼は根っからの殺人鬼ってことなのでしょう。
カエルに例えられた悪党役のロン・パールマンは、言われてみればカエル面ですね。

ラストはキッドが悪党と刺し違えて死ぬかと思ったし、
そんなラストの方がノワール的には綺麗な終わり方だろうと思いましたが、
悪党と刺し違えこそしたものの…。
…どうやら続編を意識しているようですね。
続編はライバルが登場したり、キッドのキャラが掘り下げられそうですが、
カー・アクションを増やして、天才ドライバーっぷりを如何なく発揮してほしいです。

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