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ホームレス中学生

ミュージシャンや芸人が本書くのってなんかダサくないですか?
もともと表現者であるにもかかわらず、表現したい事を自分の本芸でせず、
活字に頼ってしまうってのは、自分の本芸の限界を認めているのと同じ事ですよね。
…というのは建前で、本が売れたりすると本芸の方がイマイチになる傾向が強いので、
その人のファンであればあるほど、やめてほしいなと思う次第です。
てことで、今日はタレント本の映画化作品の感想です。

ホームレス中学生

2008年10月25日公開。
お笑い芸人・麒麟田村の半生を書いた自伝本の映画化。

1学期の終業式を終えて中学校から帰って来た裕(小池徹平)は、自分の家に「差し押さえ」と書かれたテープが貼られていることに驚く。さらに「解散!」という父(イッセー尾形)の一言で、突然帰る家を失った裕は、兄(西野亮廣)姉(池脇千鶴)と別れ1人近所の公園で暮らす事に…。(映画冊子より)

ボクはもともと麒麟は好きな方なのですが、元来タレント本嫌いなこともあって
あのベストセラー本『ホームレス中学生』は読んでいません。
でもこの本が出版されるかなり前から麒麟田村の貧乏ネタはよく耳にしていたので
個々のエピソードはほぼ全て知っていました。
なので原作本もそれらのエピソードを繋いだだけのネタ本の一種と思ってましたが、
この映画もまさにそうですね。
一応ひとつの物語に構成してあるけど、エピソードが断片的なので、
登場人物の心境もぶつ切り感は否めなく、心情の変化が描ききれていません。

そもそも、元のエピソードも芸人が面白おかしく過剰演出したネタなので、
どこまで本当かわからないけど、実写化してしまったことで、違和感が強調され、
あきらかにフィクションだと思わせてしまうのはマイナスです。
個々のエピソードにいちいち突っ込んでられませんが、全体的に都合が良すぎます。
これを自伝と言い切るのは、麒麟田村自身の商品価値もマイナスになるかも。
(まぁ真に受けてる人はいないからいいのかな?)

なにより酷いのは主人公・田村裕が小池徹平なことですね。
劇場版より先に放送されたテレビ版の田村裕役の子がほぼ完璧なキャスティングで、
かなりの好評を得ていただけに、それを越えるのはまず無理だとしても、
現在22歳の小池徹平に中学生役は無理があるかと。
童顔なので一見中学生にも見えなくもないが、小学生や先生と並ぶとやはり違和感が。
さらに裸になると、体つきは完全に大人なので変に色気があるし…。
これは企画以前に麒麟田村が冗談で「映画化するなら僕の役は小池徹平で」と
言っていたのを映画会社が真に受けて、収益の打算も合わせて配役した結果ですね。
(なんで小池徹平のヌードを長々と撮り続けてるんだ!)

彼が中学生役ということで、バランスを取るためか兄姉の配役にも無理が出てきます。
共に20代後半のキングコング西野が大学生の兄、池脇千鶴が高校生の姉に。
みんな若作りなので兄弟並べば違和感はないが、解散しても自立できそうにみえます。
(てか、ボクにとってはキングコング西野を使ってる時点で-100点なので
プラス評価になる余地はないんですけどね。)
でも、その兄弟以外の配役はけっこう良かったかな。
特に友達・よしや(柄本時生)の両親役の宇崎竜童さん、田中裕子さんは
関西の友達んチのオッチャンとオバチャンて感じでホッコリします。

まぁなんだかんだで、家族愛的なもので感動させられるところもありましたが、
基本的には東宝で久々の駄作だと思います。
小池徹平の全裸入浴シーンを撮ってる時点で、この映画はオバチャンや
女子向けのアイドル映画だったんだと確信しました。

余談ですが、冒頭でも書いたことの例に洩れず、『ホームレス中学生』発売以降、
麒麟は明らかに面白味が減ったと感じます。
それはこの年のM-1で連続出場記録が途切れた事も関係ないとは思えませんが、
こちらの気の持ちようとして、印税王の田村が貧乏話しても面白くなくなったし、
なにより川嶋のツッコミがちょっと卑屈に見えるようになってしまったからです。
タレント本ブーム、早く終わらないかなぁ。

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