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トロール・ハンター

ボクはTOHOシネマズをよく利用するので、映画前売券もよくTOHOシネマズで買うのですが、
最近はほとんど電子前売券ムビチケカードになってしまっていて困ります。
ムビチケはネットで座席指定できるので便利なのですが、
全国共通ではなく使える劇場も限られているし、
普通の映画前売券(1300円)より割高(1400円)な価格設定で…。
最近は邦画のムビチケは1300円のものも出てきたのですが、洋画はだいたい1400円です。
ボクは映画ごときに払えるのは1300円までと決めているので、
今では映画前売券はチケットぴあなど金券ショップで買うようにしています。
ところがそれでも困るのはTOHOシネマズのみで上映される作品の映画前売券です。
端からムビチケしか販売してないんですよね…。
お客がネットで座席予約してくれることって、お客よりも劇場側のメリットが大きいはず。
ムビチケは普通の映画前売券よりも安くてもいいくらいです。

ということで、今日は劇場前売券がムビチケのみの映画の感想です。

トロール・ハンター

2012年3月24日日本公開。
北欧に伝わる伝説の生物トロールの生態に迫る衝撃の記録映像。

ノルウェーの田舎町で問題になっている熊の密猟事件を取材しにやってきた大学生3人組。彼らが怪しい男・ハンス(オットー・イェスパーセン)を尾行していたとき、何と伝説の生き物トロールが出現。ハンスは政府に雇われていたトロール・ハンターだったのだ。3人はハンスと一緒に行動し、トロールの衝撃的な生態をカメラに収める。(シネマトゥデイより)



ノルウェー王国のある地方で、クマが不法に殺害される事件があり、
地元の大学生グループ、トマスとヨハンナとカッレの3人は、
改造ランドローバーに乗った怪しい男ハンスが、不法なクマ・ハンターではないかと考え、
ハンスの犯行を暴くため、ドキュメンタリーの撮影を敢行します。
しかしハンスはクマ・ハンターなどではなく、なんとトロール・ハンターだったのです。
本作はトロール・ハンターに密着して、失踪してしまった大学生たちが撮った映像を、
フィルム・カメラーテネ社が編集して公開した、実録映像です。
いやぁ~、衝撃的ですよね。
まさかトロールなんて生き物が実在していたとは…。

トロールは『楽しいムーミン一家』のムーミンや『となりのトトロ』のトトロなどの
モデルにもなったノルウェーを代表する妖精ですが、
本作で撮られた本物のトロールなそんな可愛らしいものではなく、巨大で肉食獣でした。
しかも一口にトロールといっても、いろんな亜種が存在するようで、
大きく分けると森トロールと山トロールがいるそうです。
本作中では年老いた3つ首の森トロール、「トッサーラッド」をはじめ、
隻腕の「リングルフィンチ」、群れで坑道に棲む「マウンテンキング」、
全長60メートルを超える最大のトロール「ヨットナール」の撮影に成功しています。
「ハーディング」と呼ばれるものなど、他にも数種類いるみたいです。
興味深いのは、トロールはなぜかクリスチャンを嫌うことです。
キリスト教は聖書以外の迷信は認めないので、もちろんトロールの存在を認めず、
トロールとしてはそれが気に入らないのかもしれませんね。
でもクリスチャンを優先的に捕食するということでは、嫌いというより好物なのかも?
ボクは無宗教なのでよかったですが、基本は雑食なので安心はできません。

トロールの寿命は1000年とも2000年とも言われているそうですが、
なんでも太陽光など紫外線が苦手なようで、紫外線を浴びると石化するか爆発します。
ノルウェーの旅行するときは、夜間の外出は気をつけた方がよさそうです。
トロール・ハンターはそれを利用し、紫外線投射機を携え、トロールを狩ります。
トロール・ハンターは闇雲にトロールを狩るのが目的ではなく、
生息地を出て民家に近づいたトロールを、TST(トロール保安機関)の依頼で退治します。
TSTは政府機関ですが、なぜかトロールの存在を秘匿しており、
もしトロールが人間に迷惑をかけると、クマや自然災害の被害に偽装工作します。
今回密着されたハンスは唯一のトロール・ハンターですが、
彼は労働条件やTSTのトロールの扱いに不満を感じており、
大学生のドキュメンターを通して、トロールの存在を告発しようとしたわけです。
でもそんなことをTSTが容認するはずもなく、真偽は不明ですが、
大学生たちの失踪もTSTの仕業と見て間違いないでしょう…。
こんな映像を公開してしまったフィルム・カメラーテネ社もヤバイですね。
とはいえ、ノルウェーの現首相がトロールの実在に関する失言をしてしまうようでは、
TSTがいくら秘匿しても、バレるのは時間の問題だったでしょう。

…なんてね。

今日はちょっと趣向を凝らして、真に受けて書いてみました。
本作はフェイク・ドキュメンタリーですが、その扱い方が酷すぎます。
内容のツッコミどころに関しては、とりあえず置いとくとして、
端からフェイクを謳っているのも同然な広報の仕方は無粋にもほどがあります。
例えば、上記のあらすじは某映画サイトからの転載ですが、
キャスト名を明記するなんて、フェイク・ドキュメンタリーとしてはあるまじきことです。
他の映画サイトの中には、「フェイク・ドキュメンタリー」の明記しているものも…。
もちろん、今のご時世これをドキュメンタリーだと思って観る人なんていないでしょうが、
一応お客さんもドキュメンタリーとして楽しむのが、作り手と視聴者の暗黙の了解のはず。
この手の作品は、広報の段階から、如何にお客を騙そうと仕掛けてくれるかも、
作品の楽しみの一部だと思います。
公式サイトも、トロールの画像を載せてしまったりと、ネタバレを書きすぎです。
これでは、いざ本作を観賞した時に、衝撃を受けることもできません。
なので、その皮肉をこめて、今回はあえて何も知らないふりして感想を書いてみました。
以下からは普通に感想です。

心霊や悪魔などのホラー系フェイク・ドキュメンタリーは多いけど、
UMA(未確認生物)系のフェイク・ドキュメンタリーはちょっと珍しいかも。
まぁ全然ないわけではないけど、こうして劇場公開されるものは少ないです。
近年でいえば、怪獣系の『クローバーフィールド』に近い印象で、興味深く思いました。
ただ、トロールはUMAというよりは幻獣であり、
フェイク・ドキュメンタリーで扱うには少々幻想的すぎる題材な気がします。
しかも頭が複数あったり、石化したり、クリスチャンの血を好むなど、
空想上の妖精であるトロールの伝承をちゃんと盛り込んであったり、
なぜか衛星写真には映らないなど、都合がよすぎる設定が施されており、
おおよそ実在しそうな印象は受けません。
もっとビッグフットやツチノコのように、実在する生物の突然変異くらいの描き方で、
便宜上「トロール」と呼ばれている謎の生物、くらいの設定の方がいいような気がします。
もしくは下手に生態の説明などはせず、完全にスーパーナチュラルな存在として描くか。
本作のトロールはどっちつかずで、ちょっと中途半端な印象です。

撮り方としては、ハサミを入れまくり、カット数を多くすることで、
フェイク・ドキュメンタリーの宿命である「手振れ」を抑えていたのは、
観やすい映像でよかったと思います。
クライマックスで、やたら映像が安定しているのも、
途中でカメラマンがプロに変わるという展開があったため、違和感を感じませんでした。
トロールも、造形的は幻想的すぎるけど、映像には馴染んでおり、CGっぽさは抑えめです。
フェイク・ドキュメンタリーとしては破格の製作費がかかってるんじゃないかな?
でもフェイク・ドキュメンタリーとしてはサービスしすぎでCG使いすぎ。
トロールも序盤から出すぎで、もっと実在するかしないかで、引っ張ってほしかったです。
『クローバーフィールド』みたいに、全貌は最後までわからないほどでもいいくらい。
あと笑いを入れるのはいいけど、シュールすぎて、笑いを意図しているのか判断が難しく、
観る人によってはリアリティに対するツッコミどころになりそう。
もっとわかりやすくしてもよかったかもね。

さて、来月は宇宙系のフェイク・ドキュメンタリー『アポロ18』が公開されます。
やはり映画サイトなどでは、無粋にも「フェイク・ドキュメンタリー」や、
「SF(サイエンス・フィクション)」と明示して紹介しているところが多いです。
それでもボクはドキュメンタリーのつもりで楽しみたいと思います。

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