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長ぐつをはいたネコ

昨日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に、
新エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」がオープンしました。
人気キャラが住む街をイメージしたエリアらしいのですが、
その人気キャラとはスヌーピー、エルモ、キティちゃんだとか…。
なんというか、USJはハリウッド映画のテーマパークだったはずなのに、
全然映画と関係ないキャラばかりで、ハリウッド映画好きとしては少し憤りを感じます。

『セサミストリート』や『ピーナッツ』は映画化はされてないと思うけど、
(クッキーモンスターが『ナイト ミュージアム2』にカメオ出演してたくらい?)
アメリカのキャラなので、エルモとスヌーピーはまぁいいです。
でもハローキティは日本のキャラだし、どうもUSJには似つかわしくありません。
しかもキティちゃんは他のテーマパーク、サンリオピューロランドのメインキャラだし、
そんなものの力を借りるなんて、なんだか情けないです…。

ディズニーランドを真似て、キャラクターで集客しようとしている気がしますが、
その路線ではディズニーランドには絶対勝てないし、もっと違う路線で攻めてほしいです。
もしキャラで勝負するなら、ディズニーに匹敵できるアニメ映画キャラを用意すべき。
例えば、自社(ユニバーサル)のアニメ映画『怪盗グルーの月泥棒』などのキャラでも、
十分魅力的だと思うけど、ちょうどパラマウント・リゾートが頓挫したこともあるし、
ドリームワークス・アニメーションのキャラもいいと思います。
それだけでは心許ないならワーナーのルーニー・テューンズも合わせれば完璧です。

といことで、今日はドリームワークス・アニメーションの最新作の感想です。
同じネコのキャラなら、キティちゃんより、本作の主人公の方がUSJらしいです。
たしかユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのアトラクションには登場したはず。

長ぐつをはいたネコ

2012年3月17日日本公開。
『シュレック』の人気キャラクター「長ぐつをはいたネコ」を主人公にしたスピンオフ。

ある晩、お尋ね者の「長ぐつをはいたネコ」ことプスが街の酒場にふらりと現われミルクを注文する。彼に気付いた何者かの密告により追っ手がやって来るが、百戦錬磨のプスはいとも簡単にその攻撃をかわす。彼はそこで悪名高きジャックとジルの夫婦が、永遠に富をもたらすという伝説の金の卵に枝を伸ばす魔法の豆を手に入れたことを耳にする。(シネマトゥデイより)



『シュレック』シリーズは全米では最も人気のあるアニメーション映画シリーズですが、
日本では全く人気がありませんでした。
シリーズ完結編『シュレック フォーエバー』を観に行った時には、
まあまあ広いシアターなのに、ボクの他に3~4組入っていた程度の客入りで、
日本での不人気を痛感したし、面白いシリーズなのに残念だと思いました。
しかしその不人気シリーズのスピンオフである本作を観に行ったら、
劇場はほぼ満席でビックリして、なんだか嬉しかったです。
メインシリーズが終了してから、なぜ急に人気が出たんだろうと不思議ですが、
おそらく『シュレック』のスピンオフであることを強調しなかったのがよかったのかな?
客層もメインシリーズをリアルタイムで観てないだろう小さな子どもが多かったし、
普通に童話の『長靴をはいた猫』のアニメとして観に来た人も多そうです。

もちろん本作は童話ゴチャマゼ映画『シュレック』シリーズのスピンオフなので、
同じ世界観を踏襲しており、童話『長靴をはいた猫』のアニメ化ではありません。
本作のベースは童話『ジャックと豆の木』に童話『マザーグース』を足して、
メインシリーズの十八番である人気映画のパロディで味付けしたような内容です。
パロディは主人公の元ネタである『マスク・オブ・ゾロ』はもちろん、
『ファイトクラブ』や『007』をネタにしているようです。
むしろ童話『長靴をはいた猫』とは全く関係ないと言っても間違いないでしょう。

しかも本作はスピンオフでありながら、メインシリーズからの独立性が高く、
本作でプスと呼ばれる名脇役「長ぐつをはいたネコ」以外のメインシリーズのキャラは、
一切登場しませんし、一切触れられることもありません。
時系列的には『シュレック2』以前の物語だと推定できますが、そのあたりも明言されず、
まったくメインシリーズとは繋がりのない物語としても成立します。
これはシリーズのファンとしてはちょっと寂しい気も…。
シュレックやドンキーのカメオ出演くらいあってもよかったんじゃないかな?
まぁ、そのメインシリーズとの決別が、劇場を満員にした可能性も否めないですが…。
ただメインシリーズが人気のない日本などではよかったかもしれないけど、
本国アメリカでは、メインシリーズには遠く及ばない興行成績だったようなので、
やっぱり『シュレック』のスピンオフであることは強調すべきだったかも…?

ただ評価はなかなか高く、ピクサーの『カーズ2』でも選ばれなかった
アカデミー賞の長編アニメーション部門の候補にも選ばれているほどです。
オスカーは因縁の相手である『ランゴ』に譲りましたが、
たしかにオスカーを獲れるほど名作ではないものの、なかなか面白い作品です。
メインシリーズよりかなり下品さを抑えてあるのに、ウィットさは健在で、
ストーリーも正統派ながら、なかなか意外な展開もあり楽しいです。
『ジャックと豆の木』と『マザーグース』の合わせ方も絶妙で感心しました。

特に本作の新キャラのハンプティ・ダンプティはいろんな意味で秀逸。
ハンプティ・ダンプティは『マザーグース』の童謡に登場する卵ですが、
外見は『鏡の国のアリス』などでお馴染みの擬人化した卵として登場します。
なんと彼のデザインには、製作総指揮にも加わっているクリーチャーデザインの天才、
ギレルモ・デル・トロも関与しているようで、どうりで味があるはずです。
彼は主人公の長ぐつをはいたネコ、プスの幼馴染み(義兄弟)で、
『ジャックの豆の木』のように、魔法の豆で雲の上の巨人の城に行き、
金の卵を産むガチョウを手に入れたいと考えており、その計画にプスを巻き込みます。
童話『ジャックの豆の木』で金の卵を産むのはニワトリですが、本作ではガチョウです。
つまりグースに改変してあり、そこから『マザーグース』に繋がりますね。
ちなみに本作では悪者としてジャックとジルの夫婦が登場しますが、
そのジャックは『ジャックと豆の木』の主人公ジャックとは関係ありません。
『ジャックと豆の木』のジャックは別に登場します。
もちろん、本年度ラジー賞最有力の『ジャックとジル』とも関係ないです。
(このシリーズはパロディ好きなので、絶対に関係ないとは言い切れないけど…。)
「ジャックとジル」というのも『マザーグース』の童謡のひとつです。

卵であるハンプティ・ダンプティが、何の卵なのかはもうおわかりでしょうが、
彼の顛末はとてもうまく出来ていると思いましたが、
グースのお母さんに連れて行かれた彼が、どうなったのかは明確には描かれず、
ちょっとモヤモヤしするラストですね。
銀行強盗の汚名を返上した主人公プスも、お尋ね者の汚名までは返上できず、
ちょっと中途半端に終わってしまった印象もあります。
お尋ね者のままじゃないと、メインシリーズとの繋がらないからかな?
どうせならシュレックとの出会いの直前まで描いてくれたらいいのに、
やっぱり本作の続編も念頭に置いて、あそこで終わったんでしょうね。
とはいえ全米で少し物足りない興行収入だったので、続編の製作は期待できないかも…。

さて、本作を製作したドリームワークス・アニメーションの作品は、
今年中にあと2本公開されます。
人気シリーズの『マダガスカル』の最新作と『不思議の国のガーディアンズ』です。
後者はまだ全然わかりませんが、前者はけっこう良さそうな感じです。
『マダガスカル』シリーズも日本ではあまり人気がありませんでしたが、
スピンオフである『ザ・ペンギンズ』がテレビ放送されていたためか、
予告編を観た子どもたちの反応は上々で、ヒットしそうな予感です。
ボクはCGIアニメはディズニー(ピクサー)よりドリームワークス派なので、
ドリームワークス作品が日本で受け入れられつつあることが嬉しいです。
もう『メガマインド』みたいな仕打ちは二度と御免です。

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