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シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

マーベルのクロスオーバー映画『アベンジャーズ』のTVスポットが、もう流れてますね。
8月公開なのに、かなり早くから宣伝を始めてます。
このフランチャイズがパラマウントからディズニーに移って、どうなるかと思いましたが、
ディズニーの『アベンジャーズ』に対する本気さが伝わってきます。
ボクも今年一番楽しみにしている作品なので、嬉しく思います。
しかし雑誌等では、同じアメコミ映画である『ダークナイト ライジング』や、
『アメイジング・スパイダーマン』よりも扱いが小さく、
やっぱり日本ではあまり注目されてないような気がして、ちょっと寂しいです。
件のTVスポットも、ただのSF超大作のスポットみたいな感じで、
アメコミ・ヒーローのクロスオーバー映画であることを意図的に隠しているような…。
まぁヒットしてくれれば、なんでもいいです。

そういえば『アベンジャーズ』のスペシャル前売券が、
TOHOシネマズ六本木ヒルズで、1日限定、枚数限定で今月25日に発売されるそうです。
特大ポスターや、ジャパンプレミアの抽選券が付くとか…。
関西在住のボクは買いに行くのが難しく、率直に羨ましいです。
全国前売り券にも、いい特典が付くといいなぁ…。
恒例のローズオニールキューピーがいいけど、あれはパラマウントの専売特許かな?

ということで、今日は『アベンジャーズ』の主役のひとり、
アイアンマンことロバート・ダウニーJr.の主演作の感想です。

シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

2012年3月10日日本公開。
ロバート・ダウニー・Jr.主演で描くアクション『シャーロック・ホームズ』の続編。

オーストリア皇太子が自殺する事件が起きるも、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は皇太子が暗殺されたと推測。事件の謎を解くため社交クラブに潜入したホームズは、ジプシーの占い師シム(ノオミ・ラパス)と出会うが、シムは事件の手掛かりを知ったことで暗殺事件の首謀者モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)に狙われてしまい……。(シネマトゥデイより)



ビジュアル面、アクション、物語のスケール、全てがパワーアップしており、
面白かった前作の正統進化系という感じで、面白かったのは間違いないですが、
なんだか求めていたものと違った気がしました。
簡単に言うと、主演であるロバート・ダウニーJr.のプロモーション映画のようで、
原作小説や人気探偵「シャーロック・ホームズ」の持つ魅力みたいなものが、
うまく活かされていない気がします。
前作は一般的なホームズ像をぶち破る、新しい異色のホームズ像を打ち出したことで、
物議を醸しましたが、それだけでも興味深い内容でした。
しかし2作目となる本作では、その異色のホームズ像も定着してしまっているため、
その点での興味深さというのはあまり感じられません。
それどころか更に極端な性格になり、一般的なホームズ像からは離れる一方で、
なんというか、本作の主人公は、あの名探偵シャーロック・ホームズではなく、
ホームズという名前のロバート・ダウニーJr.の持ちキャラという感じです。

前作はそんなホームズと、ジュード・ロウ演じるワトソンのW主演に、
レイチェル・マクアダムス演じるヒロイン、アイリーンが並び立つ感じでしたが、
本作ではホームズだけが強烈キャラになり、ワトソンとのバディムービー感は薄れました。
前作のヒロインであるアイリーンも顔見せ程度で途中退場してしまい、
ノオミ・ラパス演じる新キャラ、シムが中盤以降のヒロインとなったものの、
いまいちパッとしないヒロインで…。
ノミオ・パラスはスウェーデン版『ドラゴン・タトゥーの女』で印象的なヒロインを演じ、
それが好評だったみたいで、本作のヒロイン、シム役に大抜擢されたようですが、
普通の女性を演じさせたら普通だったって感じですね。
前ヒロイン、アイリーンの途中退場のさせ方も、なんか有耶無耶な感じで、
この程度の出番なら中途半端にアイリーンは出さずに、シムの出番を増やした方が、
シムの魅力も引き出せただろうから、よかった気がします。

満を持して登場したホームズの宿敵モリアーティ教授も、
演じたのがジャレッド・ハリスとなんか微妙なキャスティング…。
ホームズと同等の知能(と同等の身体能力)を持つ最大のライバルなのに、
ぶっちゃけ、役者は全然吊り合ってないどころか、引き立て役にもなってません。
キャスティングの都合もあるから、役者の格まで考えるのは難しいのかもしれないけど、
本作のモリアーティは、ホームズがホームズらしくない以上に、モリアーティらしくなく、
なんだか貧相で黒幕の威厳も感じられず、魅力的な悪役ではありません。
描き方も、天才犯罪者というよりは、権力で私腹を肥やすタヌキオヤジで、
「犯罪のナポレオン」とは程遠いです。
敵役も魅力なく、仲間も存在感が薄くなって、結局ホームズの活躍ばかりが目立ち、
ロバート・ダウニーJr.に偏重した、バランスの悪い作品になっていると思います。

ストーリーは壮大な上に複雑で、かなりややこしいです。
ヨーロッパでの連続爆弾事件に、モリアーティ教授が関与していると考えたホームズが、
それを調査するうちに、教授が世界規模の大惨事を画策していることがわかり、
なんとか阻止しようと、教授に戦いを挑む、という話ですが、
真相がわかると、案外単純な話なんだけど、それまでかなり遠回りをしており、
観賞中はちゃんと理解しながら観れていたとは言い難いです。
ジプシーの人たちとかアナキストとか、事件にどう関係していたのか、
今でもハッキリとは説明できません。
ただ本作は一般的な「シャーロック・ホームズ」とは違い、
ミステリーではなくアクション映画だから、あまりストーリーは重要ではないかも。
アクションシーンはどれも凝った撮り方をしており、面白いです。
ホームズの驚異的な観察力と先読みを活かしたアクションもよかったけど、
兵器工場から逃げるシーンは、違うSF映画でも観ているのかと思うほどの迫力でした。

でも、やっぱりそれ以上に面白いのはコメディシーンです。
ホームズとワトソンのコミカルな掛け合いは、
前作で同性愛っぽいと著作権者を激怒させ、映画化権を剥奪するとまで警告されたのに、
本作のホームズは更に同性愛を匂わせる極端な性格にパワーアップしています。
逆に極端すぎて、ホームズがワトソンをからかっているだけに見えるので、
前作のように本当に同性愛を意識して演じている感じは受けませんが。
エンドロール前のシーンは最も笑えましたね。
ネタバレになるので、そのネタについては伏せておきますが、
その次くらいに笑えたのが、フランスの国境を馬で越えるシーンです。
馬もホームズも、微笑ましすぎて、劇場爆笑でした。

本作は原作小説の「最後の事件」を一部取り入れた脚本になっているため、
ラストは壮絶な展開となりますが、続編が製作されることは、
本作の全米公開前からもう決まっていたようです。
なんでも『アイアンマン3』の脚本家がストーリーを書くとか…。
どちらもロバート・ダウニーJr.主演のシリーズ3作目ですが、
『アイアンマン』のトニー・スタークは本作のホームズとわりと似たキャラなので、
そこはちゃんと書き分けてほしいと思います。

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