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ライアーゲーム -再生-(リボーン)

昨日、授賞式のあった日本アカデミー賞の結果ですが、
最優秀作品賞は『八日目の蝉』が受賞しましたね。
ボクも一応劇場で観た作品ですが、それほど印象に残っていない作品で、
予想通りではありましたが、ボクとしては優秀作品賞(ノミネート)の中では、
『探偵はBARにいる』に最優秀作品賞を受賞してほしかったです。
最優秀作品賞をはじめ、10部門も『八日目の蝉』が受賞するなんて、不自然すぎます。
『八日目の蝉』も観るべきところはある作品ですが、総なめするほど完璧でしたか?
どうもデキレースくさいです。(実際にデキレースなのは公然の事実ですけど。)
『八日目の蝉』の勝利を前提に、他の候補作を立てている気がしてなりません。

一番不可解なのが主演女優賞と助演女優賞の結果、および候補の選出です。
主演女優賞は井上真央、助演女優賞は永作博美が受賞しましたが、
あの映画は2人のダブル主演ですよね。
現に永作博美はキネ旬ベスト・テンやブルーリボン賞で主演女優賞を受賞しています。
2人ともに最優秀賞を受賞させようという優秀賞選出時点での作為が見え見え。
本来なら2人は最優秀主演女優賞を争うべきで、
『八日目の蝉』からは小池栄子が助演女優の優秀賞に選出されるべきでした。
実際あの作品で最も好演していたのは小池栄子なので、
彼女が最優秀助演女優賞を受賞するならなんら文句はありませんが、
彼女は選出すらされず井上真央が最優秀賞とかあり得ないです。
人間が選ぶ以上、どんな賞も完全にフェアとはいかないけど、
ここまであからさまなデキレースも珍しい…。

ということで、今日は真の最優秀助演女優賞・小池栄子も出演する映画の感想です。
ボクは日本アカデミー賞はもとより、日本映画の現状を苦々しく思っているので、
今月観る実写の日本映画は本作だけになる予定です。
(劇場版TVドラマなので、これが日本映画と言えるかは疑問ですが…。)

ライアーゲーム -再生-(リボーン)


2012年3月3日公開。
人気漫画が原作のTVドラマ「ライアーゲーム」の劇場版第2弾。

天才詐欺師秋山(松田翔太)の奮闘により、出資者たちが多大な打撃を受けたファイナルステージから2年が過ぎていた。すべてが終わったように見えたライアーゲームだが、事務局は再度復活を果たし、今回は総額20億円をかけて20人のプレイヤーが争う「イス取りゲーム」を用意する。彼らはどうにかして秋山を潰そうと狙いを定めおり……。(シネマトゥデイより)



シリーズの完結編を謳った『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』から丸2年。
その舌の根も乾かぬうちに続編の登場です。
完結編なんてものが如何に信用できないか、なんだか閉店商法にうまく乗せられた感じ。
今年公開予定の『踊る大捜査線 THE FINAL(仮題)』も、ホントにファイナルかどうか…。
しかしそれはそれとして、けっこう好きなシリーズだったので、
また新作を観ることが出来たことは、素直に嬉しいです。

前作で完結させてはみたものの、まだ未使用の原作のエピソード(ゲーム)もあるし、
それを使ってもうひと稼ぎしてやろう、くらいの魂胆で製作されたんだと思います。
前作は(ほぼ)オリジナルゲームでしたが、正直あまりよく出来たゲームとは言えず、
また少し『ライアーゲーム』らしくないシステムのゲームだと思いました。
しかし今回は原作であったゲームなので、きっちり練られているし、
『ライアーゲーム』らしさもちゃんとあったのはよかったです。
反面、原作既読者には展開の読めるゲームだったかもしれませんが、
ボクは未読だったのでゲーム展開を十分楽しめました。
正直、演出やキャスティングなど、ロクに褒められるところはない本作ですが、
ゲームの完成度だけは高いので、そのプレイの様子を観るだけでも、かなり興味深く、
2時間以上の長尺作品なのに、最後まで飽きることなく観られました。
『カイジ』でも2作目は余計なゲームを足してしまっていましたが、
ひとつのゲームでここまで引っ張れるのは、ちょっと感心してしまいます。
しかもお馴染みの「イス取りゲーム」を、こんな戦略的なゲームにアレンジできるとは…。

ゲームのルールや展開を書くのは、野暮だし長くなるのであまり触れませんが、
この内容にするのであれば、ヒロインの交代は仕方のないことですね。
秋山(松田翔太)と前作までのヒロイン直ちゃんでは、
信頼関係が強すぎて本作の展開は成立しませんからね。
直ちゃん及び彼女を演じた戸田恵梨香はけっこう好きだったので、
ヒロインが交代になるとわかったときは少し残念でしたが…。
で、今回ヒロインになったのは多部未華子演じる女子大生・篠宮優。
直ちゃんは超ド級のバカ正直で、人が好すぎてミラクルを起こす極端なタイプでしたが、
それに比べれば優は多少お人好しではあるものの、それ以上に臆病なタイプの女の子で、
直ちゃんよりも一般人に近い感性のヒロインだと思います。
なので観客により近い人物像と言えば確かにそうですが、
オーソドックスすぎて魅力が薄いのも確かで、応援する気にもなりにくいです。

ただ彼女は主演扱いですが、ホントはゲストキャラだと思います。
本作はおそらく秋山のスピンオフであり、今後シリーズが続くのであれば、
毎回ヒロインは交代になるんじゃないかと思います。
前作までが秋山、直ちゃん、福永(鈴木浩介)のトロイカ体制だとしたら、
本作は秋山が単独メインで引っ張っていく形なので、
ヒロインの出来なんてのは、あまり関係ない気もします。
だからこそ、ヒロインよりも大切なのは秋山のライバルの存在です。

前作はゲームの参加者全員が同格のライバルみたいなものでしたが、
本作では特出した最大のライバルが2人います。
ひとりはカルト教団の教祖・張本(船越英一郎)、
もうひとりは秋山に対抗心むきだしの謎の男・桐生(新井浩文)です。
秋山とこのライバル2人の三竦みでゲームが展開します。
しかし、そんな重要なライバルが、あまりにショボイと感じます。
ぶっちゃけキャスティングが、秋山演じる松田翔太に全く釣り合っていないです。
船越英一郎は大御所ですが、テレビ俳優の印象が強く、スクリーンで観ると安っぽく、
演じた張本のキャラも、カルト教祖のストックキャラクターでチープすぎます。
新井浩文の方は「誰だ?」って格の俳優だし、彼が演じる桐生も格好が奇抜なのに、
中身がスカスカで、小物感が否めません。
なんでも原作では横谷(鈴木一真)がそのポジションだったらしいですが、
桐生は劣化版横谷でしかないような印象でした。
本作のキャストで松田翔太とバランス考えるなら、要潤が妥当じゃないかな?
小池栄子が演じるキーパーソンのエミは、存在感もありなかなかよかったですが、
あの如何にもな衣装はなんとかならなかったものかな?

でもなにより酷いと思ったキャスティングは、
LGT事務局員のアリスを演じさせられた芦田愛菜です。
ボクは芦田愛菜ちゃんのことは子役として高く評価しているのですが、
こんなに酷い使われ方のこの子を観たのは初めてです。
というか、最近のテレビ局の子役の使い方は、絶対に問題があります。
児童は基本的に労働させてはいけませんが、演劇では大人が演じられない役があるため、
例外的に子役を使用することが認められているだけのはずです。
本作のアリスですが、この役を子役が演じなくてはならない必然性があるでしょうか。
むしろ子役が演じるにはかなり不自然な役柄です。
無理に背伸びを強いる役で、彼女の魅力も全く発揮できていません。
なんでもフジテレビで明後日(3月5日)の深夜から、
4日連続で彼女のスピンオフ『アリスINライアーゲーム』が放送されるそうなので、
もしかしたらその中で、アリスが子どもである必然性が示されるかもしれませんが…。

というか、冒頭の福永と横谷の対決の顛末も、BSスカパー!のドラマで描かれたらしいけど、
いい加減にTVドラマを見ないと補完できない劇場版の製作はやめてほしい。
今のままでは、金取って不完全なものを提供している状態です。

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