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トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1

第84回アカデミー賞の受賞式が行われ、オスカーが決まりましたね。
その話はオスカー絡みの映画の記事ですることにして…。

先日、ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)のノミネート作が発表になり、
『ジルとジャック』で1人2役をしたアダム・サンドラーが、
最低男優賞だけでなく、最低女優賞にもノミネートされるという、
前代未聞の珍事が起きて、話題になりました。
当然『ジルとジャック』は最低作品賞にもノミネートされ、おそらく最有力候補です。
それどころかラジー賞の全部門にノミネートされています。(最低盗作賞までw)
日本公開時には、あまりの前評判の悪さに劇場観賞を見送ってしまったのですが、
そこまで酷いなら逆に観てみたかったと悔やまれます。
まぁラジー賞はネタですから、ホントはそこまで酷くはないと思うけど…。
ガチで面白くない映画を選んだらオスカー候補だった『ツリー某』じゃないかな…。

ということで、今日はラジー賞で最低作品賞他多数ノミネートされている作品の感想です。
このシリーズはラジー賞の常連で、毎回「そこまで酷くないだろ」って思ってましたが、
今回のこのノミネートはちょっと納得できます。

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1

2012年2月25日日本公開。
世界的ベストセラー小説を映画化したロマンス・ファンタジー、シリーズ第4弾。

紆余(うよ)曲折がありながらも、結婚式を迎えたベラ(クリステン・スチュワート)とエドワード(ロバート・パティンソン)。新婚旅行から帰った後、ベラはエドワードの手でヴァンパイアへ転生することになっていた。ところがベラは、新婚旅行先の南の島で体の異変に気付き、エドワードの子どもを妊娠していることが発覚する。しかし、それは決して生まれてはならない危険な存在で……。(シネマトゥデイより)



人気ファンタジー小説の最終巻が原作ですが、『ハリー・ポッター』シリーズ同様、
Part1、Part2の前後篇に分けての上映となりました。
しかし『ハリポタ』の最終巻はホントに膨大な内容であるため、
前後篇にするのはある程度仕方がないかと思いましたが、
本作は完全に人気シリーズ延命のために前後篇にしているように感じます。
前作までと同じ程度で構成すれば、30分ほどで済ませられる内容を、
わざわざ2時間弱に引き延ばしているように思えるほど内容が薄いです。

なんでも原作小説でも、最終巻を「上巻・下巻・最終章」の3部に分けて販売され、
「売り方が汚い」と批判されたそうです。
それを思えば、映画では2部に分けられただけなのでマシかもしれません。
本作は原作の上巻と下巻に相当しますが、2冊分でもこれほど内容が薄いとなると、
最終章1冊が原作のPart2がどれだけスカスカになるのかと心配になります。
たぶん3冊分を1本の映画にまとめても、きっと2時間半程度でまとめられそうです。

ただ、内容は薄いのですが、ある意味怒涛の展開です。
結婚→初夜(初体験)→妊娠→出産→死亡→転生と、
ヒロインの人生のクライマックスが、約1か月の間に全て訪れます。
それなのに内容が薄く感じるのは、ずっとクライマックスであるため、
逆に盛り上がりに波がなくなり、平坦に感じるためかも。
それにここまで怒涛の展開だと、登場人物の恋愛の機微が感じられず、
ロマンス映画として物足りなく感じるのも原因のひとつかも。

18歳の人間のベラ(クリステン・スチュワート)は、
ヴァンパイアの恋人エドワード(ロバート・パティンソン)と結婚式を挙げ、
三角関係だった人狼のジェイコブ(テイラー・ロートナー)に別れを告げ、ハネムーンに。
そこで初夜を迎えるのですが、その僅か2週間後に、ベラの妊娠が発覚。
異常なスピードで成長をする胎児に、日増しに衰弱していくベラ。
エドワードは彼女を救うため中絶を勧めるが、彼女は頑として拒否します。
一方、人狼たちは生まれてくるヴァンパイアの子どもは協定違反だと危険視して、
ベラもろとも胎児を殺そうと考えますが、ジェイコブがそれに反対し、
彼は群れを抜け、エドワードたちヴァンパイアと協力して人狼からベラを守ることに。
そしていよいよベラが出産することになりますが、分娩中にベラが死亡…。
…したかと思われましたが、間一髪エドワードが彼女に自分の毒を注入し、
ベラはヴァンパイアに転生してしまいまう、…という話。

なにが気に入らないって、今まで紆余曲折ありながらも人間であり続けたベラが、
驚くほどあっさりとヴァンパイアに転生してしまう展開ですよね。
ベラが歳を取りたくないという理由だけでヴァンパイアに転生したがるのは、
常識的に考えて絶対に間違った選択だし、当事者であるエドワードをはじめ、
ベラ本人(と親友のアリス)以外、誰も望んでいないことです。
ボクも最終的には彼女は正しい選択をするだろうと思って、今まで観ていたのですが、
もう後編(Part2)がどんなラストでも、完璧なハッピーエンドの目はなくなりました。

百歩譲って転生するのは仕方ないとしても、その過程が悪すぎます。
もともと転生に反対だったエドワードには、信念を曲げてまでベラを転生させることに、
もっと苦悩・葛藤してほしかったし、その末での転生ならまだ納得できたかも。
しかし本作では、彼はベラの死に直面し、考える余地もなく転生させてしまいます。
愚かにも転生を望んでいたベラも、結婚式前の悪夢や、式での母親の言葉などで、
転生することに躊躇している節が見受けられたのに、最終的な覚悟も決められず、
無意識のうちに転生してしまうことになります。
こんなハプニング的に転生してしまっては、今まで転生云々での紆余曲折は、
一体なんだったのかと思ってしまいます。

まぁボクはもともとジェイコブ派だったから、
転生以前にエドワードと結婚する展開も気に入らなかったんだけど…。
しかしお気に入りのジェイコブも、あんなロリコン野郎だったとは幻滅です。
ラストに向けて三角関係を清算するための展開でしょうが、
そもそも人狼の刻印システム自体がご都合主義すぎる設定なので、
こんな決着の付け方は、どうにも納得できないです。

残念な展開ばかりだったとはいえ、面白くないわけでもないので、
本作は後篇への助走と考えて、後篇は本作の何倍も面白いだろうことを期待して、
今年12月のPart2公開を楽しみに待とうと思います。
有終の美を飾ってほしいです。

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