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放送禁止 劇場版

地方に住んでいると、たまに地元で公開されない映画があって、そんな映画に限って、
制作発表の時から期待していた映画だったりで、悔しい思いをすることがあります。
もちろんマイナーな作品が多いので、地方のレンタル屋には置かれないことも多く、
ついには生涯見ることができないなんてこともあったり。
それに比べればまだマシですが、公開日に公開されない映画なんてザラにあります。
今日はそんな映画の感想です。

放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人


2008年9月6日関東公開。(ボクの地元、関西では10月18日初公開。)
フジテレビ深夜放送されているフェイクドキュメンタリーの劇場版。

「復讐専門サイト"シエロ"」。料金を払って復讐する闇サイトの管理人である仮面の女「七川ノラム」を追う取材スタッフ。彼は、ある事件を機に"シエロ"の存在を知り、接触を試みる。「見たいと思いませんか?人間が復讐される瞬間を」ノラムの提案で、闇サイトの密着取材が行われることに。復讐の標的は、結婚詐欺のホステス、医療ミスを起こした医師、スクープを狙うジャーナリスト。取材の過程で、次第にノラムの正体を掴みかける取材スタッフ。だが、事実は彼を思いもよらぬ真実へ向わせるのだった…。

テレビ番組『放送禁止』シリーズは、年に一度ペースで深夜ゲリラ的に放送され、
その衝撃的な内容や、アングラ感から、一部絶大な支持を受けている番組ですが、
今作は、その6作目『放送禁止6 デスリミット』の別視点的な作品になっています。
(どうゆう番組かは説明しきれないので割愛します。)

本作はフェイクドキュメンタリー映画とはいっても
フィクションであることを知ってる人にはドキュメンタリー風ドラマですね。
闇の職安・イジメ・結婚詐欺・医療ミスなどなど、金八ばりに社会問題を詰め込み、
インタビュー映像とP.O.V.を取り入れたサスペンスドラマって感じでしょうか。
ストーリーもいつもよりドラマティックだと感じました。

本作の趣旨というか、"隠された真実"は七川ノラムの正体は誰なのかっことだけど、
『デスリミット』を見た人の大多数は、映画を見る以前に正体を知っています。
『デスリミット』だけではミスリードさせられて終わりますが、
チラシかネットであらすじ読めば、よほど鈍くない限りはノラムの正体に気づくはず。
制作側も隠す気がないんじゃないかと思えるほどワンパターンな謎解きです。

しかし、正体がわかっているからといって見る価値がなくなるというわけでもなく、
ノラムの正体なんてのは劇場版だけを見る人への表向きの謎解きでしかないかも。
むしろ正体を知っているからこそ更に大きな謎が現われるのです。
「劇中で報道されている通りなら、ノラムがその娘なわけがない」と…。
その矛盾をどう覆してくるのかが最大の関心事になるんだと思います。
残念ながら、ボクにはその謎の明瞭な正解はわかりませんでしたが…。

そしてラストのサプライズ、取材スタッフの素性が明らかになることで更に矛盾が。
「スタッフとノラムが○○なら、気づかないわけがないだろ」と…。
てか、スタッフの正体に関するヒントが無さすぎて、ラストの展開が性急すぎます。
「○○に○○がいる事実を、もっと早く出しとけ」と…。

物語の完全な正解はウヤムヤにされた気がするのですが、古茂田粛清の流れは
『デスリミット』の完全な回答編になっていて、興味深かったし、よく出来てます。
宗野夫妻の正体や不自然な挙動の理由がわかったのもさることながら、
同じドキュメント風景を2元的に撮られているのが新鮮でした。
この感覚は『デスリミット』見てないと味わえないけど、
この映画の魅力の半分はこの一連のシーンにあったんじゃないかと思います。

後の半分は何といっても七川ノラムというキャラの魅力ですね。
顔は仮面で隠されて出てないけど、
およそ復讐代行人らしからぬ華奢でスレンダーな体型に可憐な服装。
話し方も清楚でお嬢様的な印象を受けます。
仮面の造形も美形なので、遠めに見ると普通に可愛いです。
アップもそれはそれでミステリアスで魅力的なんですが…。
そんな彼女ですが、内田粛清シーンでは猟奇的でゾクゾクします。

古茂田粛清の時の彼女は、いつもより少し胸があることに気づくと思いますが、
実は偽者で、○○の方が彼女なんですが、その事実に気づいた時は少し意外でした。
仮面を付けている時の彼女から受ける印象と素顔の印象がけっこう違うなと。
彼女の素顔については劇中にネタバラシがないのですが、
このシリーズらしい明確なヒントもあるのでみんな気づいてますよね?
印象は違ったけど、まぁ素顔の方もなかなか美人ですけどね。

関東から遅れること1ヵ月半、関西では小さいスクリーン1つのみで1日1回上映。
深夜の『デスリミット』ですら3ヶ月以上遅れでのテレビ放映になりました。
でも何気にファンの多い番組で、劇場は大盛況の様子です。
フジテレビも『容疑者Xの献身』にかける力の1%でもこの作品に使ってくれたら、
もうちょっと早く、もうちょっと設備の整った劇場で見れただろうになぁ…。

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