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ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵

映画の上映スケジュールをチェックしていたら、
今年の春に『リアル鬼ごっこ』シリーズの新作が公開されるとのこと。
しかも『リアル鬼ごっこ3』『~4』『~5』と3作も。(同時か連続かは不明。)
なんでも新たに製作された3部作ということらしいです。
『リアル鬼ごっこ2』までは観ていたので、続編が出たら観るつもりでしたが、
同時期にいきなり3作もとなると、付き合いきれないと思ってしまいます。
人気漫画の実写化と話題の『僕等がいた』も、ちょっと気になる作品ではあったけれど、
前後篇に分かれているのがネックで、前篇を気軽に観に行く気になれません。

今年はいつにもまして、○部作とか前後篇の作品が多いと思います。
『ドラゴン・タトゥーの女』が3部作、『ブレイキング・ドーン』が前・後篇、
『REC/レック3』、『マダガスカル3』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が4部作、
『ホビット 思いがけない冒険』が2部作などなど…。
こちらは全部観に行くつもりではいますが、○部作の途中とか前後篇の前篇は、
尻切れトンボで終わっている場合が多々あり、未完成の作品で料金取ってるも同然なので、
あまり○部作や前後篇を想定して映画製作するのはやめてほしいです。
『ダークナイト・ライジング』みたいに、結果的に3部作になるのはいいけど…。

ということで、今日は3部作となる作品の第1部の感想です。

ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵

2012年2月4日公開。
三浦建太郎の同名人気コミックを3部作でアニメ化したファンタジー映画の第1部。

戦乱の世界。長大な剣を自在に操る屈強な剣士ガッツは、傭兵(ようへい)集団「鷹の団」を率いるグリフィスと出会う。数々の激戦をくぐり抜けたガッツとグリフィス、そして「鷹の団」の兵士たちは、固いきずなで結ばれていく。しかし、グリフィスの夢のために戦い続けることに疑問を抱き始めたガッツは、グリフィスのもとを去る決断を下し……。(シネマトゥデイより)



原作漫画は読みましたが、読み始めたのが7~8年前なので、
それ以前に放送されていたテレビアニメの方は見れていません。
なんでもテレビアニメでは「黒い剣士」篇と「黄金時代」篇を描いていたようですが、
本作では「黄金時代」篇だけを描くようで、リメイク、再アニメ化という感じですね。
再び描かれるということは、世間的には未だに「黄金時代」が人気なのでしょうが、
ボクはその後の「断罪篇」以降の方をアニメ化してほしかったです。
「黄金時代」は主人公ガッツの青春時代を描いた回想なわけですが、
巨大な斬魔刀を振り回したり、義手から大砲をぶっ放す大人のガッツの方が強烈だし、
映像化しても面白いと思うんですよね。
(狂戦士の甲冑までいくとちょっと何でもアリすぎると思いますが…。)
それにイシドロとかパックとか「黄金時代」には出ないキャラが好きなので。
(あ、パックは終盤でちょっとだけ出るんだったかな?)

当時、テレビアニメを見ていた人は本作をどう思ってるんだろう?
再アニメ化されて放送されている『HUNTER×HUNTER』が不評らしいし、
全く同じストーリーでの再アニメ化なんて、あまり望んでないんじゃないかな?
ただ、ほんの数年で再アニメ化された『HUNTER×HUNTER』とは違い、
本作はテレビアニメから十数年の間があったので、
その間新しく読者になったボクのように、ファンの世代交代もあるかもしれません。
それに十数年も経てば、アニメ技術もかなり進歩して、映像もパワーアップしたはずです。
当然劇場用ということもあり、テレビアニメよりも丹念に作られているはずですしね。
おそらく一度CGIで描いたものをセルアニメ風に落とし込んでいるんだと思いますが、
戦争シーンや戦闘シーンでは、滑らかかつ緻密な描き込みで、
映像がどんどん流れ去ってしまうのが勿体なく感じるほどでした。

その上、テレビアニメと映画では、媒体としてのポテンシャルが全然違います。
特に原作の持ち味であるエログロ表現の制限は、映画ならかなり緩いです。
頭カチ割られて目玉が飛び出すようなゴア表現や、
未成年女性キャラのアンダーヘアまでも、映画である本作では普通に描かれます。
しかもそれでまだ映倫規定区分が"G(全年齢対象)"です。
それはそれでアニメに甘すぎる日本の審査基準に問題を感じますが、
ほぼ規制なしで原作を再現できそうなのは、いいことだと思います。
当時のテレビアニメがどこまで踏み込めていたのかは知らないんですけど…。

しかし映画はエログロの制約は緩いですが、逆に上映時間的な制約があり、
原作漫画が長すぎるため、本作は「黄金時代」だけでも3部作となってしまっています。
3部作にしてもまだ尺が厳しいのか、展開がかなり駆け足気味だし、
カットされているところもけっこう多く…。
特に主人公ガッツの人格形成に大きく寄与したはずの少年期の話はバッサリ切られ、
全編通して重要なエピソードだったのに、観客の方で勝手に補完しろといった演出で、
原作読者以外にはちょっと厳しい作品になっていると思います。
そもそも序章である「黒い剣士」篇を飛ばして「黄金時代」篇から始めては、
『ベルセルク』叙事詩の主題すら曖昧なままになりかねません。
「黄金時代」篇は、ガッツの目的、烙印、ベヘリット、フェムトなど、
「黒い剣士」篇で提示された謎を回収する内容となっているのに、
その謎を提示するパートがゴッソリ抜け落ちていれば、あまり意味がありません。
初見の人は単なる中世の騎士のサクセスストーリーとしか感じないかも。
それだときっとあまり面白くない物語だと感じると思います。
ただでさえ、盛り上がるのはこれからの、比較的平穏な時期の話だし。
まぁ実際は、ちゃんと補完できる観客が大半だと思いますけど。
しかしそれだけ豪快に切っておいて、上映時間が80分ってのは短すぎる気が…。
3部作合わせての合計上映時間は5時間ほどになるみたいなので、
続編・第二部以降はもうちょっと長い上映時間を期待できるかな。

本作のオープニングには、「黄金時代」では出番がないはずのキャラたち、
イシドロやシールケなどもチラッと顔を見せるのですが、
なんでもこの「黄金時代」篇3部作自体が、原作を全てアニメ化しようという壮大な企画、
"ベルセルク・サーガプロジェクト"の第一弾という位置づけらしく、
本作の興行如何では「断罪篇」以降の劇場アニメ化もありえるかも。
ただ本作を配給しているワーナーはけっこうドライなので、
成績が悪ければ第二弾以降の劇場公開は厳しいと思います。
同社配給の『手塚治虫のブッダ』3部作も、もはや無かったことにされそうだし…。
とりあえず「黄金時代」篇3部作は今年中に上映することは決定しているので、
一応キリのいいところまでは上映される保証はありそうです。

第二部『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』は6月23日公開です。

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