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ロボジー

今月のTOHOシネマズデイ(毎月14日、映画が1000円で観れる日)は、
週末になるという、なかなかいい日程だったので、
これは映画料金を抑えるチャンスだと映画を4本ハシゴしました。
幸せな一日でしたが、さすがに1日4本は堪えます。
先週末は栄養ドリンク買ってなんとか4本鑑賞しましたが、
その後頭痛が続いて、今でもまだ残っています。
数年前は1日5本観ても平気だったのに、最近は2本連続でも少しシンドイです。
やっぱり歳のせいなのかな?

ボクはアラサーですが、見た目も大学生くらいだし、精神年齢も中学生くらいですが、
絶頂期よりかなり肉体的・体力的に衰えてきたのはわかります。
今でも結構ダルかったりシンドかったりするので、
アラフォーとか、それ以上になった時が怖いです。
年金の受給開始年齢の引き上げで、再雇用の義務化とか定年延長とかされるみたいですが、
60歳超えて働くなんて現時点では考えられません。
このまま衰弱すれば、年金受給開始まで生きてられるのかどうかも自信ないです。

ということで、今日は元気なおじいちゃんの物語の感想です。

ロボジー

2012年1月14日公開。
『スウィングガールズ』の矢口史靖監督によるコメディ。

弱小家電メーカー、木村電器に勤務する小林、太田、長井の3人は間近に迫るロボット博での企業広告を目的に、二足歩行のロボット開発に奔走していた。しかし、発表直前の1週間前にロボットが大破してしまう。慌てた3人はとっさの判断で、一人暮らしの頑固老人・鈴木(五十嵐信次郎)をロボットの中に入れて出場したところ、鈴木の奇妙な動きが絶賛され……。(シネマトゥデイより)



原作のないオリジナル作品である本作が、ちゃんと大規模公開され、
初登場1位になったことは評価するべきだし嬉しく思います。
さすがは矢口史靖監督、信用されているなと。
しかし、その出来はといえば、ギリギリ及第点といったところ。
それなりに笑えて、テンポがよければ楽しめるだろうって感じで、
脚本が雑で、ストーリーの粗さが目立ちます。
いつもの矢口監督作品は、もっとウェルメイドなストーリーになってたし、
綿密な取材の元に、ちゃんとリアリティもあるコメディになっているのに、
本作はいくらなんでも非現実的で、ツッコミどころが多すぎな、ご都合主義的作品です。

家電メーカー社員、小林(濱田岳)、太田(チャン・カワイ)、長井(川島潤哉)の3人は、
社長(小野武彦)からロボット博覧会に出すために、
3カ月で二足歩行ロボットを制作するように命じられます。
しかし博覧会まで残り僅かという時に、制作中のロボットが大破。
焦った3人は、その場しのぎにロボットの中に人間を入れて博覧会に出すことを立案。
73歳の鈴木重光(ミッキー・カーチス)にロボットの外装を着せ、
人型ロボット「ニュー潮風」として博覧会に登場してもらうのだが…、という出だし。

家電メーカーなのでロボットのノウハウなんて全くありません。
しかもこの3人は、会社の中でも窓際社員。
そうでなくても3カ月で人型二足歩行ロボットなんて作れるわけないのは明白ですが、
電機メーカーの社長ともあろう人が、そんな実現不可能な開発命令を出して、
それを自社の目玉としてアピールする腹積もりってのは、ちょっと無理がある展開です。
100歩譲って、この社長が非常識だったということで、その展開は許容しましょう。
しかしこの窓際社員3人は、後に大破してしまうとはいえ、
一度は人型ロボットを二足歩行させるところまで仕上げてしまいます。
これはいくらなんでもあり得ないというか、ロボット工学を舐めてます。
ただ単に歩くだけとはいえ、人型ロボットにそれをさせることがどれだけ大変か…。
『ハッピーフライト』の時はかなり航空業界を取材していたのに、
今回はほとんどロボット業界を取材してないんじゃないかと思います。

ロボット博覧会当日、鈴木さんが演じるニュー潮風は、
そのロボットらしからぬ動きで大注目を浴びてしまいます。
博覧会だけの一時しのぎのつもりが、各方面からオファー殺到し、
後には引けなくなった社員3人は、鈴木さんにニュー潮風を演じ続けてもらうことにします。
しかし、彼らの足元を見た鈴木さんは増長し、彼らに対して高待遇を要求、
それはだんだんエスカレートし、好き勝手な振る舞いを取るようになっていきます。
鈴木さんは老人ホームの劇でいい役が貰えず、みんなを見返したいと思っているので、
人気者のニュー潮風の中身は自分だと言いふらしたりするのですが、
ボケ老人の戯言と誰にも信じてもらえず…。
社員3人ばかりがニュー潮風のエンジニアとして注目を浴びるのも悔しいので、
彼らに対して横柄な態度をとるようになったのでしょう。
この辺りは老人の頑固さ、厚かましさがよく描けているし、
老人のワガママに振り回される3人が滑稽で、なかなか面白いです。
でもあるトラブルがキッカケで、3人との間に絆が芽生え始めます。

一方で3人は、理工大学のイベントに招待されたのがキッカケで、
ロボット工学の知識を吸収し、ちゃんとした二足歩行ロボットの制作を計画しはじめます。
ダメダメだった3人が、ようやく真剣にロボット制作に取り組むという、
この辺りの展開は、ちょっとワクワクさせられました。
しかし、最後まで彼らの手で新しい二足歩行ロボットが完成することはありません。
それなら別になくてもいいエピソードだし、ワクワクした気持ちを返してほしいです。
この理工大学の女学生・葉子(吉高由里子)が本作のヒロイン的存在ですが、
彼女を動かすために取って付けたようなエピソードだったように思います。
そもそも葉子自体、本作に必要だったのか疑問で、
鈴木さんと社員3人に焦点を絞って描いた方がよかった気がします。
彼女の就活の話なんてテンポが悪くなるだけだし、
物語上は女記者の伊丹弥生(田畑智子)がいれば十分です。
ヒロインなんて、無理やりねじ込まなければならないほど、必要なものかな?

最も雑だと感じたのはクライマックスです。
ニュー潮風の中に人が入っていると噂になり、
女記者・伊丹の追求を受けた鈴木さんは、記者会見でカミングアウトする決心をします。
しかしいざ会見の席に出た鈴木さんは、思いがけない行動を起こし、
社員3人の窮地を救うのだった、というオチですが、ここの展開がいただけないです。
鈴木さんは会見直前までカミングアウトの腹積もりだったのに、
会見での行動は、計画的に用意周到に準備しておかないと不可能なことです。
なのに、あたかも伏線を巧く回収したかのような演出で、ちょっとイラッとしました。
ご都合主義の極みというか、場当たり的でヘタクソすぎる結末です。
矢口監督、どうしてしまったんでしょうか?

全体としては荒唐無稽すぎるストーリー展開ですが、
部分、部分では、いい感じに描かれているところもあるし、
小ネタもベタだけど、思わず笑ってしまうものも多いです。
もっと時間をかけて取材して、脚本を練り直せば、大化けしそうな予感はあります。
なんだか焦って仕上げてしまった印象の作品でした。

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