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ワールドカップに恋をして

今年もいろんなことがありましたが、あまりいいニュースはありませんでしたね。
キム・ジョンイル死去はある意味いいニュースだった気もするけど、
できればビン・ラディン的な最期の方がよかったです。
個人的には大嫌いな島田紳助の芸能界引退は嬉しかったけど、
テレビ業界はこれまた嫌いな韓流で溢れかえり、面白くなくなる一方です。
そんな中、唯一手放しに嬉しいニュースだと思えたのが、
サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」のFIFA女子ワールドカップ優勝でしょう。
ボクはとにかくミーハーだし、大活躍した澤穂希選手のはじめ、
ウチの地元のチームからは代表に7人も招集されていたようで、盛り上がりました。
まぁそれ以前は地元に女子サッカーチームがあったことすら知らなかったけど、
今後は注目していきたいと思います。

ということで、今日は女子サッカーを題材にした映画の感想です。
FIFA女子W杯決勝で日本代表と戦ったアメリカ代表絡みの物語です。

ワールドカップに恋をして

2011年12月23日リリース。
女子サッカーを題材にした青春映画。

天才サッカー少女の夢と恋を描いた青春映画。全米女子サッカー代表入りを目指す15歳の女子高生・サラは、父の指導の下で日夜練習に没頭。そんなある日、孤独で純粋な心を持つ写真部のジョシュと出会い、惹かれ合っていく。だがことはうまく運ばず…。 (キネマ旬報より)



本作は2007年にアメリカでリリースされた映画ですが、
なでしこジャパンの活躍のお陰で発掘され、急きょDVDリリースとなりました。
サッカーが題材のハリウッド映画ってのも珍しいと思うけど、
女子サッカーが題材となると世界的にもけっこう珍しい作品なんじゃないかな?
スポーツものとして見ると、ちょっと意外すぎる展開だと思ったけど、
青春映画としてはなかなか面白い作品で、本作が日本リリースされて良かったと思います。

父親がプロサッカーのコーチである天才サッカー15歳の少女サラ(リー・パイプス)は、
最年少でナショナルチームの代表入りを目指し、女を捨てて練習に打ち込む日々。
でも普通の学生生活も楽しみたい年頃で、親友トゥッティの誘いでダンスを始めたり、
写真部の男子ジョシュに初めて恋をしたりします。
そんな中、州選手権大会で得点王になった選手が代表に召集されることになり、
彼女は州大会でチームメイトのレジーナと得点を競うことになります。
ライバルになったレジーナが、サラのウソの噂を流したことで、
サラは彼氏のジョシュや親友トゥッティとの間に誤解が生じケンカになってしまいます。
一方、試合では得点を焦るあまり個人プレーに走りがちで、チーム内でもうまくいかず…。
そんな状態で迎えた州大会決勝で、サラはある決断をする、という話。

FIFAランキング1位のアメリカ代表に、最年少で代表入りできるかもしれないなんて、
サラはかなりの逸材だと思うのですが、母親や親友はサッカーに夢中な彼女を心配し、
もっと普通の女の子として学生生活を楽しんでほしいと思っています。
代表入りのチャンスの重要性を理解しているのは元サッカー選手の父親だけで、
そのことで母親と父親もギクシャクしており、両親はほぼ別居状態です。
普通ならどう考えても、アメリカ代表に選ばれる方がサラのためになる思うのですが、
本作はどちらかといえば、学生生活をエンジョイすることが重要であるような論調です。
サラの代表入りを後押しする父親も、まるで身勝手な男のように描かれますが、
いやいや母親こそ、サラのサッカー生活をもっとサポートするべきです。
でもそこがアメリカらしく思えて興味深いです。
サッカーは世界で最も人気のあるスポーツだけど、
アメリカでは四大スポーツの影に隠れてかなり人気薄ですよね。
どちらかというと女子サッカーの方がまだマシらしいですが、
大半の人には女子サッカーの代表選手になることの価値なんてわからないのかも。
日本ではW杯優勝はあれだけ話題になりましたが、もし決勝でアメリカが勝ったとして、
そのことに何人のアメリカ人が関心を示すか疑問です。
もし本作が男子の野球やバスケの映画だったら、こんな展開にはなってないでしょう。

サラ自身も、代表入りがかかっているならもっと必死になるはず。
恋愛するのは仕方ないのでデートくらいはしても当然だし、
親友に誘われたダンスレッスンも百歩譲って息抜きとして認めるとして、
アイスクリーム屋でバイトまでしてるなんて…。
しかも学生の本分、勉強までちゃんとしている描写もあるし…。
こんな忙しい中でも代表入りできそうな状態なんだから、
もしサッカー一本に打ち込んだら、とんでもない選手になりそうです。

で、代表入りがかかった州大会決勝。
同点のまま試合終了目前、チームメイトでライバルのレジーナとも得点が並び、
どちらか最後に決めた方が得点王となり、代表に召集されるという場面で、
ボールはゴール前のサラのもとに…。
しかし相手ゴールキーパーにマークされ、シュートが決まるかは微妙なところ。
そこでサラは逆サイドにいたフリーのレジーナにパスし、彼女が得点してしまいます。
これでライバルのレジーナが得点王となり、そのまま代表入りを決めてしまいます。
サラに本当に代表入りへの強い気持ちがあれば、一か八かでも自分でシュートしたはず。
でも個人プレーばかりしていたサラが、最後に自分のためではなく、
チームの確実な勝利のためにチームプレーに徹したと思えば、感動的な展開です。
しかし納得できないのは、「得点王が召集される」という設定です。
FWとして召集なので得点も重要だけど、アシストは全く評価されないなんて…。
しかも見事なフェイントで相手キーパーの意表をついてのアシストです。
絶対にゴールよりも高度で価値のあるアシストでした。
ちゃんと代表のスカウトマンが視察に来ていて、そのシーンも見ていたのに、
得点だけでレジーナの代表入りを即決してしまうのか…、と。
まぁこれもアメリカ人はサッカーに興味ないから、
純粋に得点だけで評価される方がわかりやすいだろうという判断かな。
ロスタイムがなかったのも、観客がルール知らないかもしれないからでしょうね。

代表入りは逃したけど、サラはむしろ晴々した様子です。
代表になれば合宿のために家を出なきゃいけなかったけど、
その心配もなくなり、母親も安心して父親とヨリを戻します。
サラはサッカーを暫らく休むことにして、彼氏や親友と楽しい学生生活をはじめ、
めでたしめでたし、というオチです。
でもサラは最年少で代表入りという生涯一度のチャンスを逃したわけで、
しかもその類稀なるサッカーの才能を封印してしまうというラストで、
全然めでたくないと思うのですが、学園青春映画としては、
サッカーよりも恋愛が大切で、これこそがハッピーエンドなんでしょうね。
ボクもそれほどスポーツ映画としては見てなかったので、
周りがどう思っても、本人が幸せならそれでいいかなと思うことにしました。
登場人物に嫌味がなく、学園ロマコメとしてはかなり爽やかな作品でオススメです。

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