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サンタクロースになった少年

サンタクロースになった少年  映画

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去年のクリスマスは楽しいことがあったのですが、
今年はひとりで過ごすことになるのがほぼ確定的で、
やっぱり寂しい気分にはなるんだけど、それも含めてクリスマスは好きです。
ボクは基本人間嫌いなので、一人でいることが全然苦にならないんだけど、
それなのにこれほど人恋しくなる時期は他にないというか、
こんな傷心感はなかなか味わえないので、そんな自分の心理状態が愛おしく思えます。
まぁ恋人が一緒に過ごしてくれるのに越したことはないんでしょうが、
中途半端に友達と過ごすくらいなら、ひとりで傷心気分を味わっていたいです。
失恋系クリスマスソングでも聴きながら…。

ということで、今日はクリスマス映画の感想です。
予定通り3記事連続クリスマス映画DVDの感想の最後の一本であり、
今年のクリスマス映画の大本命の作品です。

サンタクロースになった少年

2011年12月2日リリース。
フィンランド産ハートフル・クリスマス映画。

ラップランドの寒村。事故で両親と妹を失った幼いニコラスは、村人たちが1年交代で世話をすることになる。毎年クリスマスは、ニコラスが新しい家族の元へ移る日。彼はイブの晩、世話になった家の子供たちに手作りの玩具を置いておくのが習慣となった。だが6年後、村は飢饉にみまわれ、ニコラスは隠者暮らしの大工イサッキに引き取られる。厳しい修業の合間にも、ニコラスは玩具を作り、村の子供たちへプレゼントを贈り続けた。時が経ち、子供の数はどんどん増えていった…。(公式サイトより)



本作は、今まで見たことがあるクリスマス映画の中でも五指に入るステキな作品でした。
なんでこんない作品が劇場公開されなかったのかと残念に思います。
いや、劇場公開するよりも、もっと沢山の人に見てもらいたいので、
クリスマス前にゴールデンタイムにテレビ放映してほしいくらいです。
なんというか、純粋なクリスマスの優しさが詰まった映画なんですよね。

本作はサンタクロース誕生の経緯を描いた物語ですが、
キリスト教の司教である聖ニコラスの伝記的なものではなく、
普通の少年であるニコラスが、どんな経緯でサンタになったかを描いた架空の物語です。
架空ではあるものの、クリスマスの風習がどのように始まったかが、
とてもビリーバブルに描かれており、かなりリアリティがあります。
というか、本当にこれがサンタクロースの発祥だったらステキなのにと思わせる内容です。
ちなみに『サンタクロースになった少年』という邦題ではあるものの、
ニコラスの少年期だけではなく老年期までしっかり描かれます。

舞台はラップランドのある小さな貧しい村。
あるクリスマスの夜、ニコラス少年は家族を湖転落事故で失い孤児になります。
残されたニコラスは村の6家族が1年毎に持ち回りで面倒をみることに。
なんだかたらい回しされているようでかわいそうですが、
どこも孤児のニコラスを家族同然に接してくれるいい家ばかり。
ニコラスはお世話になったせめてものお礼として、家を移るクリスマスの夜に、
お世話になった全ての家の子どもたちに、手作りオモチャをこっそり贈るようになります。
これがサンタがクリスマスに子どもにプレゼントを贈るようになった起源というわけです。

しかしある年、村を飢饉が襲い、ニコラスを引き取る余裕のある家がなくなります。
行き場をなくしたニコラスを行商に来ていた偏屈な大工イサッキが引き取り、
村から遠く離れた仕事場に連れ帰り、自分の助手としてコキ使います。
いよいよかわいそうな展開だと思いきや、コキ使われながらも大工の仕事を覚えることは、
ニコラスにとってはいい経験で、一生懸命仕事に打ち込みます。
その一方で、クリスマスに備え、村の子どもたちに贈るオモチャも作り続けるニコラス。
そのことに気付いたイサッキは、柄にもなくニコラスのオモチャ配りを手伝います。
それがキッカケでニコラスとイサッキは、実の父子のような絆で結ばれます。
本作はなんだかんだで善人しか登場しないんですよね。
ちょっと恵まれすぎかと思うけど、そんな優しさに溢れる感じがクリスマス映画らしいし、
慈愛に満ちたサンタクロースの人格形成に説得力を持たせます。

ニコラスが成人した頃、年老いたイサッキは実の息子たちと住むことに…。
悲しむニコラスに、イサッキは自分の仕事場とこっそり貯めこんだ大金を譲ります。
ニコラスはそのお金を使い、世話になった村だけではなく、
近隣の村の全ての子どもにオモチャを配ることにします。
そんな大量のオモチャを運ぶためにトナカイを飼い、
そのトナカイたちを調教するために赤い帽子やコートを買います。
こうしてサンタクロースの一般的なスタイルが形成されていくんですね。
赤い服でなぜトナカイが言うことを聞くようになるのかはわかりませんが、
なんとなく説得力を感じます。

なぜかクリスマスの朝にオモチャが置かれていることが、
子どもたちの間で話題になり、妖精説などいろんな噂が飛び交います。
こっそり配っていたので、誰もニコラスから贈られたものだとは知りませんでしたが、
ニコラスの親友の娘アーダにはバレてしまいます。
しかしアーダはオモチャを配っているのがニコラスであることはバラさず、
逆に「見たこともないおじいさんが配っている」と嘘の情報を流し、
ニコラスの秘密を守ります。

それからまた月日は経ち、ニコラスも本当におじいさんになってしまい、
もうオモチャを作るのも配るのも体力の限界、その年で引退することを決めます。
しかし最後の年にプレゼント配りに出掛けたニコラスは忽然と姿を消してしまい…。
次の年のクリスマス、村の大人たちはニコラスの意思を継ぎ、
各家庭で親がこっそりと子どもにオモチャを贈ることに決めます。
なるほど、その風習が続いていて、今でも親がサンタの代わりをするのかと納得しますが、
そんな映画はサンタを信じている純真な子どもに見せたら大変です。
でもご安心を。本作はそんな無粋なことはしません。

母親になっていたアーダが、村の大人の決定に反対し、その計画は阻止されます。
だからもうクリスマスのプレゼントは配られないはずなのに、
なぜか次の年も例年通りプレゼントが置いてあり…。
消えたニコラスはサンタクロースとなって、現在でもクリスマスの夜には
世界中の子どもたちにプレゼントを届けているということです。

サンタクロースは聖人などではなく、もともと普通の人間だったというのがいいです。
自分を家族として扱ってくれた村のみんなや、イサッキ、アーダから受けた愛情を、
子どもたちにプレゼントを配ることで返しているという内容は、
子どもの頃のクリスマスの幸福感というか、原風景というか、
昨今の物欲まみれのクリスマスの、本来の意味を思い出させてくれ、
とても優しい気持ちになれること請け合いです。
本作のニコラスはキリスト教の聖ニコラスとは全く別人のただの大工なので、
宗教臭さが全くないのも功を奏していると思います。

今年のクリスマス、もし家で過ごすなら断然オススメのDVDです。

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