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ナイトメア・オブ・サンタクロース

昨日の夜の皆既月食は見ましたか?
欠け始めから終わりまで全行程が見られる皆既月食は、
日本では11年ぶりなんだそうで、なかなか珍しいものかと思って、
かなり寒い中、自宅のベランダから見ました。(10分毎くらいで。)
寒くて空気も澄んでいて、晴れてたし、絶好の皆既月食日和だったと思うけど、
正直、期待してたほど面白いものではなかったかな…?
月なんていつも欠けてるし、やっぱり皆既日食の方がインパクトがありますね。
でも今回は地球の影で欠けてるんだと思うと、ちょっとロマンを感じるかな。
次の皆既月食は3年後らしいです。(けっこう頻繁にあるんですね。)

ということで、今日は42年ぶりの満月で起こる物語の感想です。

ナイトメア・オブ・サンタクロース

2011年12月2日リリース。
オランダ産ダークファンタジー・クリスマス映画。

ニコラスの降誕祭を控え賑わうアムステルダム。しかし、子供たちの間ではある噂が囁かれていた。それは32年に一度、満月の12月5日に聖ニコラスが現れ、大人を殺して子供をさらって行くというもので…。(キネマ旬報より)



本作はオランダのクリスマス映画です。
本作を見て初めて知ったのですが、オランダではサンタクロースがプレゼントを配るのは、
クリスマス・イブの夜ではなく、12月5日の降誕祭、聖ニコラスの誕生日の夜らしいです。
日本人としてはちょっと違和感がありますが、
もともと「なんでキリストの誕生日にサンタが来るの?」と思っていたので、
キリストの記念日とサンタの記念日がちゃんと分けられているオランダの風習は、
ある意味理にかなっているような気もします。
サンタの姿もかなり違っていて、オランダのサンタはトナカイではなく馬に跨り、
赤いコートや帽子ではなく司教冠をかぶり赤いマントを羽織っていて、
ブラック・ピーターと呼ばれる黒人の従者を何人も引き連れています。
一口にクリスマスといっても、各国でかなりお国柄が出ますね。
日本ではクリスマスは恋人たちがイチャイチャする日になってますが、
本場である欧米では基本的には家族で過ごす日ですし、
外から見たら日本のクリスマスの光景も異常に思うかもしれません。

そんなわけで、本作はオランダのクリスマス映画なので、
12月5日が舞台ですが、本作ではこの日は聖ニコラスの誕生日であると同時に、
聖ニコラスが殺された日とされています。
この降誕祭の日が満月の夜と重なると、聖ニコラスが復活し、
町人を皆殺しにして、子どもをスペインに攫っていくという設定です。
というのも、生前の聖ニコラスは4世紀ごろのキリスト教の司教などではなく、
実際は15世紀に現れた盗賊団の頭で、襲った町の人々から焼き討ちにあった悪党です。
殺された日が満月の12月5日だったことから、復讐のために満月の降誕祭のたびに蘇り、
手下のブラック・ピーターと共に、町人を皆殺しにします。
教会や警察はなぜかそのことを隠ぺいして、聖ニコラスを聖人として扱っているので、
本当の聖ニコラスの実態を知る人は少ない、という設定です。

で、今年が42年ぶりの満月のクリスマスで、
聖ニコラスとブラック・ピーターたちが蘇り、
アムステルダムの街で人々を殺しまくる、という話です。
まぁザックリ言えば『十三日の金曜日』系の殺人鬼ホラーですね。
いや、シーズンものだから『ハロウィン』の方が近いかな?
本作では殺人鬼が聖ニコラス、つまりサンタクロースなわけですが、
ロマンチックなところなんて微塵もなく、切り株などグロ描写も結構ある
スラッシャー・ホラー映画に仕上がっているのでご注意を…。
ホラーが平気でも、大人のオモチャとか猥談も満載なので、
クリスマス映画だからって子どもと観るのもオススメできません。

サンタクロースが人々を襲うというクリスマス映画らしからぬ展開は、
同様の展開のフィンランドのホラー映画『レア・エクスポーツ』を見たばかりなので、
それほど奇抜な展開だとは思いませんでしたが、
殺人鬼ホラーとしての出来はなかなかのものだと思います。
蘇った聖ニコラスやブラック・ピーターは、焼き討ちされた時のままの姿で、
全身焼けただれた奴らがわらわら襲ってくるところは、ゾンビ映画っぽくもあります。
奴らが近づいてくると、何か焼けた臭いがするというのも面白いです。
殺人鬼が馬に乗っているというのも斬新で、
特に聖ニコラスが馬を駆って屋根伝いに移動するところなんて、
殺人鬼ながらかっこいいです。

42年前の満月の降誕祭の時に蘇った聖ニコライに家族を殺された少年フートは、
大人になって刑事になり、隠ぺいされた「ニコラス事件」の真相を暴こうとします。
そして再び訪れた満月の降誕祭で、フートは聖ニコラスに終止符を打つべく、
聖ニコラスが乗ってくる帆船を爆破する計画を立てます。
その帆船で攫った子どもたちをスペインに運ぶんでしょうが、
なんでスペインなんでしょうね?
オランダではサンタクロースはスペインから来ることになってるのかな?
その計画決行時もその帆船には攫われた子どもたちがたくさん乗っていたのに、
そんなことにはお構いなく爆破しちゃうんですよね…。
しかもターゲットであるはずのの殺人鬼・聖ニコラスはまだ陸におり、
帰ることも出来ずにアムステルダムに居着いちゃってます。
そのままハッピーエンドで幕を閉じますが、全然めでたくないラストでした。

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