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ゼウス ~クリスマスを守った犬~

このところ自宅にいるときは、ずっとクリスマスソングを聴いています。
定番からマイナーなものまで、好きな曲を30曲くらいプレイリスト組んで、
ヘビーローテーションさせています。
いろんな音楽の中でクリスマスソングが特に好きなんですが、
時節柄を重んじたいので、12月に入ってからの24日間しか聴かないようにしています。
カラオケでクリスマスソングを歌うのもその間だけです。
そうして我慢することで、渇望感が湧き、ますます好きになります。
今冬リリースされたクリスマスソングはあまりチェックできていませんが、
チェックした中ではヒルクライムの「マイクリスマスキャロル」が好きかな。

時節柄を重んじているので、この時期はクリスマス映画も観たくなります。
今年は『アーサー・クリスマスの大冒険』がオススメです。
でも劇場上映中の作品にはあまりクリスマス映画がないのが寂しいですが、
DVDでは3作ほど見たので、今日から3記事連続でクリスマス映画の感想になるかな。

ということで、今日はもちろんクリスマス映画の感想です。
映画と呼べるかどうかは微妙ですが…。

ゼウス ~クリスマスを守った犬~

2011年12月2日リリース。
しゃべるラブラドール・レトリバーが大活躍するドッグ・エンタテインメント。

吠えることができなくなって警察犬を辞めさせられ、バニスター家にやって来たゼウス。クリスマスの日、ひとり寂しく留守番していると…。 (キネマ旬報より)



ウチのブログは、公開中の映画の感想か、
日本公開されずビデオスルーになった洋画の感想が基本ですが、
本作は映画ではなく、アメリカで放送されたテレビ番組です。
テレビ放送用に作られた単発の長編ドラマで、いわゆるテレビ映画ってやつです。
2009年にアメリカのテレビ局ABCファミリーで放送されたのですが、
大変な人気だったそうで、その番組枠でランキング1位を記録したとか。
当然続編も作られ、すでに3作目まで放送されているみたいです。
ちょっと期待してしまう人気ぶりですよね。

内容はと言えば、クリスマスに家族が出掛けてしまい、
家においてけぼりにされた犬が、罠を仕掛けて2人組の空き巣を撃退するという話。
犬か子どもかという違いだけで、まんま『ホーム・アローン』ですね。
近所の不気味だけど実は優しい隣人の女性まで登場するので、
(シャベルの婆さん→キャット・レディ)
もうパクリと断言しても差し支えないでしょう。
主人公が犬に代わっただけなのに、これほど人気があるんだから、
いかに犬の映画の愛好者が多いかってことですよね。
ボクもそのひとりです。

ただ、犬の映画は好きだけど、トーキング・ドッグものは少し落ちます。
本作の主人公のラブラドールのゼウスも喋る(人間にはわからない)のですが、
せっかく犬はかわいいのにオッサン声で全然かわいくなくて愕然…。
途中から日本語吹き替えに切り替えたら声質が若干マシになりましたが、
それでも喋らない犬の方が犬らしくてかわいいことに違いはないです。
特に本作は声の付け方が雑。
最近のトーキング・アニマルものは、編集加工で動物が喋るときに口パクさせますが、
テレビ映画で予算がないのか、とりあえず犬が映っているシーンにセリフを被せただけ。
(『マルモのおきて』とか、日本のテレビドラマでもちゃんと口パク加工してるのに…。)
犬も状況を理解して演技している素振りはないため、
セリフと犬の様子がマッチしてないと感じるところが多かったです。

そもそも本作の主人公ゼウスは、吠えられない犬なんですよね。
元は優秀な警察犬だったけど、ある事件がキッカケで吠えることがトラウマになり、
吠えられなくなったのでお役御免になって、野良犬として生活していました。
人間でいえば言葉が発せない精神病を患っているようなもので、
吠えられないのに喋れるというのは、ちょっと変じゃないかな?
セリフが心の声ならまだわかるけど、動物同士だとちゃんと会話してるし…。
それに大したこと喋っているわけではないんで、
別にセリフがなくても成立した物語だったと思います。

野良犬だったゼウスは動物管理局に捕まり、犬の収容所に入れられ、
そこで新しい飼い主が見つかるのを待つことになります。
ある日、番犬を欲しがっているバニスター家に引き取られることになりますが、
吠えられないゼウスは番犬としては不適格…。
クリスマスが明けたら収容所に戻されてしまうことが決定します。
しかしその前日のイブの日、バニスター家が外出中に家に2人組の空き巣が侵入。
一匹で留守番をしていたゼウスは、バニスター家で飼い続けてもらえるように、
番犬としての責務を果たそうと奮闘する、というストーリーです。

空き巣の件はまんま20年前の映画である『ホーム・アローン』ですが、
そこから何も進歩を感じさせない、というかかなり劣化を感じる展開です。
子どもとはいえ人間と犬では知的レベルが違いすぎるので仕方ないですが、
空き巣を撃退するのに犬のゼウスには罠なんて作れず、
せいぜい頭上から物を落とすのが精一杯です。(それでも犬としてはスゴイけど。)
元警察犬なんだし、嗅覚を活かすとかもっと犬らしい罠で撃退すればいいのに…。
ゼウスは不審者に噛みついたりする度量もなく、
吠えられる云々は別にしても番犬には不向きだと思ってしまいます。

逆にいえば、本作の空き巣は犬に吠えられる程度で逃げ出す程度のビビリで、
犬の作ったショボい罠で撃退できるほどのマヌケだから話が成立するということ。
それくらい低レベルな空き巣として描かなければいけなかったわけだけど、
もうビビリとかマヌケとかを通り越して、人間として心配になるほどの頭の弱さで…。
特に片割れは、言葉は悪いけど知恵遅れ、或いは痴呆が始まっているかのような愚鈍さで、
もう滑稽を通り越して、見ていてイライラするばかりです。
やっぱり敵もそれなりに困難な相手として、魅力的に描かないと、
作品としての盛り上がりに欠けますよね…。

ひとつ良かったところを挙げるとすれば、クリスマスソングの多用とか、
クリスマスっぽいデコレーションとか、クリスマス映画らしさがよく出ていたことかな。
ジンジャーブレッドハウスとか、サンタのためにビスケットと牛乳を用意することとか、
知らなかったアメリカのクリスマスの風習を学べました。

さて、期待を遥かに下回ってくれた本作ですが、
続編『ゼウス ~プードル救出大作戦~』もクリスマス映画ということで、
早くも今年のクリスマス・イブにリリースとなります。
本作も見たことだし、一応続編も見てみるつもりですが、
今度はあまり期待しないように気をつけます。
なお、3作目はハロウィン映画なので、暫らくリリースはないかな。

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