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REC:レック/ザ・クアランティン2

本日はハロウィンです。
近年、日本でも徐々に浸透してきた感のあるハロウィンですが、
今年はショッピングモールなど商業施設のハロウィンの飾り付けが控え目に感じます。
もしかしたら震災の影響で自粛ムードなのかもしれません。
或いはいろいろ大変な時期なので、飾り付けの予算を節約してるのかもしれません。
まさかクリスマスもこんな感じになるのかな?
なんだかちょっと寂しい感じがします。

そんな中、ユニバーサルスタジオジャパンで開催中のハロウィン限定企画、
「ホラーナイト」(園内を100人のゾンビが徘徊する企画)が楽しそうです。
ゾンビ映画が好きなので、ぜひ行きたかったのですが、誘っても誰も付いてきてくれず…。
中には「怖そうだから嫌」という人もいるんですが、ほとんどの場合はそうではなく、
USJが地元すぎていつでも行けるので、あえて行きたいという人が少ないのです。
まぁ新しいアトラクションが入ったわけでもないし、
ゾンビだけのために決して安くない入場料金払うのは嫌なのもわかります。
ボクも『ONE PIECE』のショーの時はあっさり断ったし…。

ということで、今日はハロウィンらしくゾンビ映画の感想です。

REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇

2011年10月26日リリース。
スパニッシュ・ホラー『REC/レック』のハリウッド・リメイクである
『REC:レック/ザ・クアランティン』のオリジナル続編。

十数名の乗客をのせた小型旅客機が、LAX(ロサンゼルス国際空港)を飛び立った。機内では、CAのポーラとジェニーが接客業務に追われていたが、突然、乗客の一人の大男が激しく嘔吐し、次の瞬間、操縦室に向かって突進するという暴挙に出た。荒れ狂う男をなんとか取り押さえることに成功するが、正体不明のウイルス感染に危機を感じた機長は、空港へ引き返し緊急着陸を決行。ところが、ターミナルはすでに防護服に身を包んだCDC(疾病予防管理センター)および警察部隊に包囲され、ウイルス感染への厳戒態勢がしかれていた…。(公式サイトより)



スペインのフェイク・ドキュメンタリー・ホラー『REC/レック』。
本国スペインだけでなく、日本でもカルト的人気を博したスパニッシュ・ホラーです。
ボクもゾンビ映画の中では1・2を争うほど好きな作品。
現在、スペインではシリーズ3作目(日本では2作目)まで公開され、
すでに4作目の公開も決まっている大人気シリーズ。
そんな優良コンテンツをハリウッドが指を咥えて見ているわけがなく、
スペインで一作目が公開された翌年には、その一作目のハリウッド・リメイクを公開。
(リメイク版は日本では劇場公開されず、ビデオスルーとなりました。)
良作を忠実に再現しただけあって、それなりに手応えがあったのでしょう、
そのリメイク版も続編が作られることとなり、出来上がったのが本作です。

しかし、本作は本家『REC/レック』の続編『REC/レック2』のリメイクではなく、
ハリウッドで独自に作られたリメイク版『REC:レック/ザ・クアランティン』の続編で、
完全オリジナル・ストーリーです。
『REC/レック』も、それをほぼ忠実に再現した『REC:レック/ザ・クアランティン』も、
あるアパート(ビル)で起こったゾンビ騒動を描いた物語ですが、
本家『REC/レック2』が前作の後日談として同じアパートを舞台にした作品なのに対し、
本作は時系列的には続きものではなく、前作でのアパートの事件と時を同じくして、
空港でも同様のゾンビ騒動が起きていたという内容を描いた物語となっています。
一時期流行ったジャパニーズ・ホラーのハリウッド・リメイク、
『ザ・リング』や『THE JUON』も、一作目は本家を踏襲された内容ですが、
続編以降はハリウッドのオリジナル・ストーリーになるし、これは毎度のことです。
前作『REC:レック/ザ・クアランティン』は本家に忠実すぎて新鮮味が全くなく、
どちらも観る人には逆に面白くないものだったので、
忠実すぎるくらいなら、全然違うストーリーの方が楽しめるというものです。

だけど問題は、本作が本家シリーズ最大の特徴であり魅力である、
POV(主観撮影)によるフェイク・ドキュメンタリーの体裁をとっていないということです。
録画された映像だから「REC」なのであって、これで「REC」を名乗るのはおこがましい。
普通に撮影された本作は、凡百なゾンビ映画と変わらない作品に成り下がっています。
まぁリメイク版の方は原題では「REC」を冠してはいないんですけどね…。
(原題は『Quarantine』で、"隔離"という意味です。)
なんにしても魅力が大幅減しているのは間違いないです。

最大の特徴であるPOVが採用されていないため、
『REC/レック』らしさは感じられないのですが、
ストーリー的にはけっこう前作を踏襲しているように思います。
劇中で前作のアパートのゾンビ騒動が語られるので、世界観が地続きなのはもちろん、
軍隊によって、何も知らされないままにゾンビと共に隔離された一般人が、
密閉された空間から脱出のために出口を探し回るというストーリーで、
大筋では前作と同じ内容といえるでしょう。
(ラストで暗闇の中、ナイトビジョンを使用するというのも同じですね。)
もしかしたら『REC/レック』のリメイク権を手に入れた人は、
ボクみたいにPOVによるゾンビ映画として、撮影方法が面白いと思ったわけではなく、
隔離された空間でのゾンビ映画として、設定が面白いと思ったのかも…。
だからその設定だけを残して、続編を作ったのかも…。
アパートじゃなくて、他の舞台でこの設定を使ったら面白いかも、みたいな。

で、続編の舞台に選ばれたのが、旅客機の機内と空港のターミナル。
飛行機社会のアメリカらしいチョイスです。
特に9・11以降、空港のセキュリティは厳重になってますから、
隔離空間として使えば、アパートとは比べ物にならない鉄壁さで、最高の舞台でしょう。
旅客機の方も、高度何千メートルで、かなり限定的な閉鎖空間であるため、
そこでのゾンビ騒動が起こるという展開は、シチュエーション・ホラーとしても興味深く、
もし本作が名作の続編でなければ、それなりに評価できるゾンビ映画でしょう。
登場人物の一人はずっとハンディ・カムを持っていたので、POVに出来なくもないし、
POVだけでは無理としても、機内やターミナルにはセキュリティ・カメラが沢山あるので、
『パラノーマル・アクティビティ』系のフェイク・ドキュメンタリー形式にできたはず。
もしそれをすれば、うまくアメリカナイズされた『REC/レック』のリメイクとして、
とても面白い作品になれたんじゃないかと残念に思います。

舞台もアメリカっぽくなったけど、内容もハリウッド映画っぽくなってます。
ゾンビ化してしまう謎の感染病も、説明不足を嫌うハリウッド映画らしく、
終末論カルト集団(テロリスト)による生物兵器によるものであると、
本家よりも一歩踏み込んだ設定になっています。
(前作のアパートはそのテロリストの秘密のラボだったようです。)
最後まで生き残る人間もハリウッド映画らしいチョイスです。
ハリウッドのホラーでは○○○はまず死ぬことはありません。
(スパニッシュ・ホラーでは早々に死んだりするんですが…。)
これは展開を読みやすくするので、○○○は登場させるべきじゃないですね。

でもあのアッサリした脱出方法は意外というか、拍子抜けしました。
主人公格のCAさんが操縦桿を握ったことがるという伏線(らしきもの)があったので、
てっきり旅客機で脱出するかと思ったんですが、
あれはまんまとミスリードさせられたってことかな?
どのみち、旅客機使えば早かったのは間違いないと思うんだけど…。

この出来ではハリウッド・リメイク版の方はこれ以上続編は望めないでしょう。
本家『REC/レック』シリーズの方ですが、スペインで公開中のシリーズ3作目
『REC/レック3 ジェネシス(仮題)』は、どうやら1作目の前日譚らしいとのこと。
そしてスペインで来年公開となるシリーズ最終作『REC/レック4 アポカリプス(仮題)』は
2作目の後日譚ということになるんだと思います。
まずは3作目の日本公開が待たれます。

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