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マッハ!参

あ、『なんでも鑑定団』の司会が今田耕司になってる。
テレ東のくせに、対応早いな…。

先日、島田紳助が芸能界から引退しましたが、
ボクも彼のような下衆いタレントは大嫌いだったので嬉しく思っています。
引退の原因は闇社会との繋がりがリークされたためでしたが、
「暴力団に関わると島田紳助レベルの大物でも引退を余儀なくされる」という、
いい前例ができたことは、今後の芸能界のためにも良かったと思います。
大嫌いな奴だったけど、最後の最後にいい置き土産を残してくれました。

しかし昔から興行と暴力団は蜜月関係といわれています。
タイのアクションスター、トニー・ジャーも闇社会が原因で一度引退しています。
彼の場合は自ら関係を持ったわけではなく、所属事務所が雇ったマフィアに脅され、
身の危険を感じて出家したわけですが…。
まぁ彼は半年ほどで還俗し、芸能界にも復帰していますが、
島田紳助には、たとえ出家しても芸能界復帰してほしくないです。

ということで、今日はトニー・ジャーの主演作の感想です。
出家する前に撮影され、彼の引退作となるはずだった作品ですが、
すでに復帰し、今後『トム・ヤム・クン2』などに出演するそうです。

マッハ!参
Ong Bak 3

2011年7月6日リリース。
『マッハ!』三部作完結となるムエタイ・アクション映画。

国王に謀反を起こし、新王朝を設立しようとしたラーチャセーナの前に一人立ちはだかったティン(トニー・ジャー)だったが、悪名高き山賊【ガルーダの翼峰】をも自分の意のままに操るラーチャセーナに返り討ちにあってしまう。ラーチャセーナはティンを簡単には殺さず、ジワジワと痛ぶって楽しんでいたが、アユタヤ王の命により、彼を解放せざるを得なくなる。ピムの献身的な介護のおかげで回復したティンは、山に籠もって静かに暮らそうとするが、ラーチャセーナの代わりに自分の王朝を築こうと企てる"鴉男"の魔の手が伸びる…。 (公式サイトより)



ノーワイヤー、ノースタント、ノーCGの革命的超絶アクション映画として、
日本でも大ヒットしたタイ映画『マッハ!』。
タイ映画の一種のお約束として、「マッハ!」を冠する作品はたくさんありましたが、
「正当な続編は出ないのかなぁ?」と思っていたら、
つい先日TSUTAYAで本作『マッハ!参』を発見。
「…てことは2作目はもうリリース済み?」と思って探したら、ちゃんとありました。
なんでも2作目『マッハ!弐』は日本でもちゃんと劇場公開されていたようで、
去年のお正月に上映していたようです。
1作目と違いそれほど日本では宣伝もされてない上に、
そのころは空前の『アバター』旋風で、完全に見落としてました。
前作が注目されなかったとあってか、本作は劇場公開はなし、ビデオスルーです。
とりあえず『マッハ!弐』と本作『マッハ!参』を借りて帰りましたが、
日本で注目されなかったのもうなずける残念な出来でした。

大ヒットした1作目『マッハ!』は、現代のバンコクを舞台に、
仏像オンバクの首をめぐって、主人公ティンが仏像密輸組織を壊滅させる
スタントアクション大作でしたが、2~3作目はその仏像オンバクの由来にまつわる話。
とはいえ時代は15世紀にまで遡り、主人公ティン(トニー・ジャー)は、
1作目の主人公の先祖(前世かも?)という設定ですが、
1作目とは全く違うスタイルの武侠ものアクション映画となっています。
物語上のつながりもないと考えてもいいです。
1作目が好きだっただけに、このスタイルチェンジは残念…。
…というか、あまりに違うので戸惑いました。

2作目と3作目の物語はちゃんと繋がってはいるのですが、
一番期待しているムエタイ・アクションの量はシリーズを重ねるごとに減り、
3作目はファンタジー要素まで加わり、もうノーCGですらなくなっています。
なんでも2作目に製作費がかかりすぎたので、急きょ3作目も作ることにして、
2作分の製作費が下りるようにしたんだとか…。
だから帳尻合わせで、3作目は金のかかるアクションシーンを減らしたのかもしれません。

ただ実際は3作目が製作できるかは2作目の成績次第だったようで、
2作目の最後で主人公ティンは一度死んでしまい、
「皆が願えばティンは復活するだろう」というようなナレーションで終わります。
すごい中途半端な終わり方で、否応なく続編を願わずにはいられませんが、
タイでの興行成績も悪くなかったようで、皆の願いが届き見事3作目が公開されました。
ただ3作目は誰しもが「こんなことなら願わなければよかった…」と思うような内容です。

2作目でティンの両親を謀殺し、最終的にはティン自身も捕えたラーチャセーナ王。
(ティンはどうやら死んでなかったみたい。)
ティンはラーチャセーナ王から拷問され、死んだも同然の状態になります。
しかしなぜか解放されることになり、ある村に匿われリハビリを受けますが、
ここまでで時間にして約50分、上映時間の半分を費やします。
その間ティンは身動き取れない状態ですからね。
期待していたトニー・ジャーのムエタイがお預けされている時間が続きます。
しかもその間にラーチャセーナ王は謎の"鴉男"(ダン・チューポン)に殺され政権交代、
長い時間をかけてティンが完全回復した時には、すでに因縁の仇がいない状況。
その後なんとなく鴉男と戦うことになるけど、
大して因縁もない相手と戦ってもイマイチ盛り上がりません。

この鴉男がファンタジーな存在で、槍で刺されても死なないし、妙な呪術を使います。
またカラスだけにアクロバティックな空中殺法を見せるのですが、
あきらかにワイヤーアクションばればれの動きで、興醒めします。
最後はティンの謎の法力によって、呪術が使えなくなり、一気に雑魚に…。
これではムエタイで決着つけたようには見えず、ムエタイ映画としては残念です。

また、クライマックスでティンが鴉男から槍で貫かれ致命傷を負い、
「またしてもバッドエンドか!」と思った矢先、
ティンの謎の法力で、『ファニーゲーム』のようにテープの巻き戻しが始まり、
何もなかった状態にまで戻るというメタ的な演出が…。
ここまでリアリティのない展開だと、もうどう見ていいのかわからなくなります。
そういえば前作の最後のナレーションも、ある意味メタ的な演出ですよね。
奇抜な演出といえば確かにそうだけど…。

1作目との唯一の繋がりである仏像オンバクですが、
満身創痍で解放されたティンの回復を願って村人が作ったことになっています。
しかし1作目のオンバクは1作目の主人公が生まれた日に作られたはず…。
つじつまが合いませんね。
オンバクの顔についた切り傷の由来も描かれますが、
まさかあんな雑魚によってつけられた傷だったとは、大した由来でもなくガッカリです。
これだと、オンバクを無理やり登場さすことで、全く関係ない武侠ファンタジーを、
大ヒット作『マッハ!』(原題『オンバク』)の名を借りて映画化しただけとしか…。

ムエタイ・アクションよりも、前世のカルマとか輪廻とか仏教がテーマです。
ムエタイ映画ではなく、オリエンタルなファンタジーとして見た方がよさそうです。
トニー・ジャーのムエタイ映画としては『トム・ヤム・クン2』に期待しましょう。
もしかすると、ピークを過ぎたトニー・ジャーに超絶アクションを期待するのは、
もう無理なのかもしれませんが…。

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