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ザ・リッパー

何だか知らないけど、1カ月前に書いた『サーフィンドッグ』の記事へのアクセス数が、
ここ数日でグゥーーンと伸びました。
ビデオスルーになったくらいの作品だから注目度も低かったはずだけど、
そのDVDがテレビの情報番組か何かで紹介されたのかな?

ウチのブログの場合、
もともとビデオスルーになった作品やビデオオンリーの作品を扱った記事の方が、
劇場公開されている映画の記事よりも、不思議とアクセス数が多かったりします。
そんな地味な作品の感想やレビューを書こうと思う人が少ないからでしょうか?
だから最近はついついDVDで鑑賞した映画の感想も書いてしまうんですが、
本来ならば映画館で観てこその映画です。
DVDで鑑賞したものは、映画館まで足を運んで千数百円払ってみた上映作品とは違い、
料金も労力もそれほどかからないので甘く見てしまいがち。
それを同列に評価するのはやはり無理で、公平性に欠けますね。

ということで、今日はビデオスルーになった作品の感想です。

ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー

2011年8月3日リリース。
『エルム街の悪夢』『スクリーム』のウェス・クレイヴン監督による3Dホラー。

マサチューセッツ州の田舎町リヴァートンには、16年前に壮絶な最期と遂げたシリアル・キラーがいた。7つの人格を持つ彼は、そのうちの1つの人格「リヴァートン・リッパー」により数々の殺人を重ねたが、警官に撃たれて重傷を負い、「いつか俺の命日に生まれた子供を、7人殺してやる!」と謎の言葉を残して森へ姿を消したのだ。そして現代。「リヴァートン・リッパー」が消えた日に生まれた少年・少女は16歳になっていたが、17歳になる日の夜から、一人また一人と何者かによって殺されてしまう。「ヴァートン・リッパー」が戻ってきたのか、あるいは、7人のうちの誰かに彼の魂が乗り移って殺人を行っているのか? (公式サイトより)



去年リメイクされたことでも話題になった『エルム街の悪夢』、
今年11年ぶりに新作が公開された『スクリーム』、
この人気ホラーシリーズの生みの親が、本作の監督ウェス・クレイヴンです。
ボクは今まで意識してなかったけど、名前が冠になった邦題が付くくらいだから、
ホラーファンの間ではけっこう有名な人なんでしょうね。
そんなホラーの大巨匠の新作ですが、アメリカではあまりヒットできなかったようで、
それを受けて日本でも劇場公開は見送られてしまいました。
日本ではビデオスルーになったわけだけど、少しでも売れるように、
邦題に監督の名前を冠してアピールしているんでしょう。
(原題は『My Soul to Take』です。)

本作がコケてしまった理由は昨日紹介した『ドライブ・アングリー3D』と同様に、
デジタル3Dとして公開してしまったからに他ありません。
しかも本作の場合は、2Dで撮ったものをポスプロで無理やり3Dにしてしまったもので、
完全に流行に乗っただけの、割増料金目当ての似非3D映画です。
それがお客に見破られて、思惑とは逆に客足が遠のいたのでしょう。
その結果、国内での興行失敗のみならず、日本など多くの国でビデオスルーとなり、
それらの国ではせっかく予算をかけて行った3D化も全く意味がなくなってしまいました。
当然ボクも普通のDVDで鑑賞したので3Dではありませんでしたが、
そもそも立体視したくなるようなシーンは一カ所もなかったように思います。
ただ下手に似非3Dの状態で見せられなかったことはよかったかもしれません。
意外とそこそこ楽しめました。

16年前に死んだはずの殺人鬼"リッパー"が、
自分の命日に生まれた7人の子どもを次々に襲う。
どこか『エルム街の悪夢』のような設定のシリアル・キラーものホラーですが、
その正体はフレディのようなモンスターではなく、
生きている人間がリッパーのフリをして連続殺人を行っているので、
どちらかといえば『スクリーム』に近いサスペンスかな?
ただ犯行の動機がスーパーナチュナルなもので、犯人自身の動機はないに等しく、
誰がリッパーのフリをしているのかを推理する余地はありません。
その中途半端なオカルト加減が、本作のダメなところでもあるんですが、
逆に先が読めないということでもあるので、最後まで気が抜けません。
主人公バグ(マックス・シエリオット)は、多重人格というサイコな設定なので、
主人公の彼すらも容疑者の一人と感じるはず。
また、リッパーの命日に生まれた7人の子ども「リバートン・セブン」も、
ヒロインだと思っていた娘が2番目に殺されてしまったりと、
次ぎ誰が殺され、最後に誰が生き残るのか、全く予想がつかない感じです。

ただこのリバートン・セブンの人間関係はけっこうややこしく、
そこに更に上級生のファング(エミリー・ミード)が加わり、非常に難解。
序盤はその相関を理解するのに忙しく、物語を追うのがやっとです。
しかしそこをちゃんと掴んでおかないと、後々出てくる意外な関係性など楽しめません。
こういう時、繰り返し見られるDVDは便利ですよね。
でも本来なら、こんなわかりにくいのはよくないです。
もっとスッキリまとめておくべきです。

シリアル・キラーものとしてはありきたりな内容ではありますが、
リッパーの変装に使うお面はなかなか不気味で印象的なデザインでよかったです。
さすがはフレディやスクリームマスクなどを世に放った監督だと感心します。
しかしそれ以上に、劇中に出てきたカリフォルニア・コンドルの仮装が会心の出来で、
こちらを殺人鬼の衣装にしてもよかったんじゃないかと思うほどです。

まぁ本作はあまり人にオススメできるほどのものでもありませんでしたが、
監督にとって本作は5年ぶりの新作だったようで、
その後に制作する本命の『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』に向けて、
肩慣らし的なものだったと思います。
『スクリーム4』は3D映画でもないし、ちゃんと日本公開(10/29)も決まっている分だけ、
本作よりは面白いものになっているはずです。
期待して待ちましょう。

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