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ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦

先週末の興収ランキングでジブリ作品である『コクリコ坂から』が
まさかの3位スタートになったことに驚いた、という話を前に書きましたが、
それよりもっと驚いたのは、先週末の全米ボックスオフィスで、
ディズニー作品『くまのプーさん』が、まさかの6位スタートになったことです。
1~2位が当たり前のディズニーアニメーションということもありますが、
日本では「ミッキーマウス」に勝るとも劣らない大人気キャラ「プーさん」が、
アメリカではそんなに人気がなかったのかとビックリです。
見た人の評判は上々のようなので、悪い作品ではなさそうなのですが…。

こんな結果を見ると、やはり日本人とアメリカ人は感性が違うんだなと再認識します。
日本ではディズニーキャラの中で「スティッチ」が一番人気ですが、
それもアメリカ人からすると意外なことのようです。
逆にディズニーの看板シリーズである「ディズニープリンセス」は、
それほど日本では人気ありませんよね。
もちろん「ミッキーマウス」は日本でも人気ですが、
それ以上に「ミニーマウス」が人気あるのも日本の特徴。
ボクも「プーさん」や「スティッチ」はやっぱり好きです。
でも一番好きな(ピクサー以外の)ディズニーキャラは、
「スティッチ」の相方の女の子「リロ」かな。

ということで、今日はアメリカで長く親しまれたクマのキャラによる映画の感想です。
全米初登場2位なので、同じクマキャラの「プーさん」よりも人気あるのかもしれません。
日本人からすると、どう考えても「プーさん」の方がかわいいですが…。

ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦

2011年7月20日リリース。
日本では「クマゴロー」として知られる人気テレビアニメ『ヨギ・ベア』を映画化。

ジェリーストーン国立公園の住人にしてトラブルメーカーのヨギは、相棒のブーブーとともに公園に来る人のお弁当を頂戴することに余念がない。そんな2匹が大好きな国立公園が、ある日閉鎖の危機に! 公園をを守るため、森林監視員のスミス隊長と手を組み、奇想天外な大作戦を実行するのだが…。(公式サイトより)



本作も前記事『かぞくはじめました』同様、4月2日に日本劇場公開が決まっていたものの、
3月11日の東日本大震災を受けて、公開中止の末、ビデオスルーになった作品です。
当時の東日本大震災に対するワーナーの反応は大袈裟と思えるほど敏感で、
公開中だった『ヒア アフター』の公開を急きょ中止し、
近日公開予定だった『ザ・ライト -エクソシストの真実-』、『かぞくはじめました』、
そして本作『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』を公開延期にし、
更に5月公開する『身元不明』を土壇場で『アンノウン』と改題したほどです。
他の配給会社もそれなりにスケジュールの変更はありましたが、
ワーナーは日本から完全撤退するんじゃないかってほどの反応でした。
よほど地震がショックだったんでしょうね。

結局、本作は公開中止でそのままビデオスルーとなったわけですが、
このことはワーナーにとってもよかったかもしれません。
むしろ流れたとはいえ日本公開が決まっていたことが不思議なくらいで、
これは日本で公開しても誰も観ないと思います。
本作は動物をCGIで描いたアニメーションと実写を合成した作品ですが、
『アルビン』『スパイ・アニマル Gフォース』『スチュアート・リトル』など、
この手の作品は全米では大ヒットしていても、日本では泣かず飛ばずが多いです。
ボクは『アルビン』シリーズが好きなので、そんな作品が日本で評価されず、
あっさりビデオスルーになってしまうことは残念でなりませんが、
日本人からするとCGIの動物たちが幼稚に感じて敬遠してしまうのか、
いくら内容がよくてもヒットしません。
しかし本作の場合は、内容も外見に負けず劣らず幼稚であるため、
実写+アニメ作品の面汚しになりかねない駄作なので、
今後のためには大々的に公開されなくてむしろよかったなぁと思ってしまいます。

原作は60年代にアメリカで放映された子どもアニメ『ヨギ・ベア』。
日本でも『クマゴロー』として放映され、それなりに人気あったようですが、
ボクの生まれる遥か前のことで、この原作のことは全く知りませんでした。
内容は、ジェリーストーン森林公園に棲む熊ヨギとその相棒熊ブーブーのイタズラに、
パークレンジャーのスミス隊長が振り回されるというドタバタアニメ。
本作もその設定を踏襲したドタバタコメディとなっています。
本来なら原作どおりというのは評価すべきことですが、本作に限っては…。
ワーナーらしいといえばそうだけど、まるでルーニー・テューンズのような感じで、
とにかく最初から最後まで無意味にドタバタしすぎ。
ストーリーはキャラをドタバタさせたいがために取って付けたような安直なもので、
飛行機で空を飛べば墜落するし、ボートで川を下れば滝が待ってるという、
時代錯誤でベタベタな展開のオンパレード。
終始先の読める展開を何の裏切りもなく進んでいくので、意外性全くなし。
ここまで予想通りだと、「もうどうでもいいや」って気になりますね。
あ、ちなみにBlu-ray版には、オマケとして同時上映予定だった
ルーニー・テューンズの最新作「モーレツ・ライダー」が収録されてます。
もしレンタルするならDVDではなくBlu-ray版の方がお得かも?

ストーリーは、ヨギたちの棲むジェリーストーン森林公園を農地に変えようとする
ブラウン市長(アンドリュー・デイリー)の計画を中止させようと、
スミス隊長(トム・キャバナー)とヨギたちが奮闘するというものです。
彼らはたまたまブーブーの飼っていたカメが絶滅危惧種だったため、
それを利用し、そのカメの生息地として森林公園の開発を止めさせようとします。
それはそれでいいんだけど、どう考えてもそんなカメよりも、
ヨギとブーブーの方が絶滅危惧種どころではない珍獣です。
なにしろ人の言葉を話し、道具を使いこなし、人力プロペラ機を作れるほど賢い熊です。
この世界の熊が全部賢いならわかるが、そんな熊は世界にヨギとブーブーの二匹だけです。
わざわざ絶滅危惧種のカメなんて使わなくても、こんな貴重な熊がいるなら、
保全されて然るべきじゃないかと思ってしまいます。

世界にたった二匹しかいない喋る熊のヨギとブーブーだけど、
この二匹、親子でも兄妹でもなく、ただの友達なんですよね。
ブーブーはまだ子熊なんだけど、でも明らかに体の大きいヨギの方が立場が上で、
小さなブーブーはヨギのやることに仕方なく従っているようで何か嫌な感じ。
スミス隊長も自然を大切にするいい人間ですが、
部下のジョーンズ隊員(T・J・ミラー)に対して妙に当たりが強くて何か嫌な感じ。
主人公が独善的なイタズラ熊と偉そうな上司キャラでは、あまり感情移入も出来ず、
彼らの頑張りを応援する気にもなれなくて、あまり楽しめませんでした。

小学校低学年でも楽しめるかどうか微妙なほど稚拙なコメディですが、
だからこそ劇場公開が見送られ、ビデオスルーになったわけで、
それを掘り返してわざわざ見るのは、コチラから地雷を踏みに行ったようなもの。
期待できないものをわざわざ見て文句ばかり言うのは性質の悪い評論家みたいなので、
ひとつだけ褒めたいと思います。
ヒロインのレイチェルを演じたコメディ女優アンナ・ファリスが、
とても交換の持てる演技で素晴らしく、ちょっと好きになりました。

今年は今後も『スマーフ』や『イースターラビットのキャンディ工場』など、
CGIアニメ+実写の作品の公開が控えてますが、日本での評判がどうなるか楽しみです。

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