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アニマル・ウォーズ 森林帝国の逆襲

ちょっと前の話題になりますが、ハリウッド・レポーター紙が、
今年上半期のコケたハリウッド映画ベスト10を発表しました。
その中には『エンジェル ウォーズ』や『少年マイロの火星冒険記3D』など、
ボクも駄作だと思った作品も入っていて、当然の結果だと納得した半面、
『グリーンランタン』や『プリースト』など日本公開を待っていた作品も入っていて、
それらの作品への期待感が一気に下がりました。
そんな評価に惑わされるのもどうかと思うけど、アメリカの興行成績ってのは、
不思議と作品の出来に比例しているので、意外と信頼できます。
その2作は早々に日本公開が決まっていたので、成績に関係なく公開になりますが、
あとの6作品は日本での劇場公開は厳しいでしょうね…。
大きくコケられる作品というのは、制作費が大きいってことなので、
元を取るためにもDVD化はされるんじゃないかな?

ということで、今日は昨日に続き日本で劇場公開されなかった作品の感想です。

アニマル・ウォーズ 森林帝国の逆襲

2011年7月6日リリース。日本劇場未公開。
ブレンダン・フレイザー主演のファミリー・コメディ。

オレゴン州の森林地区。シカゴから家族と引っ越しモデルハウスに住んでいる不動産業者のダンは、最新プロジェクトで大規模な土地開発を仕切る現場監督。森林を伐採し道路を作り、巨大ショッピングモールと住宅分譲地の建設を計画中だ。この様子を目撃した森の住人アライグマは、このままでは我が家が危ない!と、人間の侵略を阻止するべく仲間を率いて立ち上がる!そして遂に、森の小さな住人vsダンとの激しいイタズラバトルが勃発した!!司令塔アライグマの指示のもと、“心理作戦の鬼”カラスが先陣を切り、深夜のダンを狙い撃ち!お次に“静かなる暗殺者”スカンク集団がダンの車に忍び込み、強烈オナラを大放出!動物たちの総攻撃に、ヘロヘロになりながらも何とか立ち上がるダンの運命やいかに!?(公式サイトより)



原題は『Furry Vengeance』、直訳すれば「毛むくじゃらな復讐」って感じですが、
ちょっとヒネって、どこぞのスペースオペラを思わせるような、
ふざけた邦題が付いていますが、内容は全く関係ないです。
あまりに安直でお寒い邦題ですが、それでも十分かと思わせるほどのお寒い内容の本作。
日本ではDVDスルーになったので、ボクもレンタルで見たからまだいいけど、
もし劇場公開されたのを観ていたら、ボロカスにこきおろすところです。

こんな作品でも全米初登場5位、その後3週もベスト10内に留まる好成績だったみたいです。
ただ評価はズタボロで、2010年公開作品の中で『ほぼトワイライト』に次ぐ
低い評価を受けるくらいの残念な作品です。
それだけ不評だと、DVDスルーとはいえ、日本に上陸できたのも奇跡と思えます。
まぁ『ほぼトワイライト』も日本でリリースされてますけどね。

とはいえ、いざ見てみると、確かに褒められるところはひとつもないけど、
当たり障りなく見られる内容で、去年のブービー賞というほど酷くはないかと。
本国の批評家は本作の何がそんなに気に入らなかったのかと調べてみると、
ひとつの大きな要因として「アジア人を使い過ぎなのが気に入らない」とのこと。
たしかに『ハングオーバー!』シリーズの(韓国系俳優)ケン・チョンをはじめ、
ちょこちょこアジア人がキャスティングされてます。
そんなことで評価が下がるのかと興味深く思ったし、ボクもアジア人なので、
その閉鎖的な評価に、ちょっと複雑な気持ちになりました。
ただアジア人はみんな、環境破壊して金儲けを企む悪者として描かれているので、
アジア人からしても、こんなところでアジア人使われたくないと思いますが…。
(今回は中国人とインド人だったので、日本人じゃなくてよかったです。)

ボクにはそんなアジア人キャストよりも、
主演のブレンダン・フレイザーの劣化が気になって仕方ありません。
『ハムナプトラ』の時は、たくましいアニキって感じだったのに、
ちょっと見ない間にメタボ化して、みっともないオッサンって感じになっちゃいました。
これではもうコメディしか無理、アドベンチャー映画には出られませんね…。

そのブレンダン演じる主人公ダンは、上司ライマン(ケン・チョン)の命令で、
「森をテーマにしたショッピングモール」を建設するために、
アライグマたちの森の開発の指揮を執ることになります。
棲家を守るため開発を阻止しようと、アライグマたち森の野生動物が、
ダンに対して様々な妨害工作(というか嫌がらせ)を仕掛けるのですが、
野生動物がダンばかりを標的にするのがどうも納得いきません。
ダンは開発を進める会社と自然との板挟みで、動物にしてみれば開発の最後の砦はず。
ダンの反感買えばますます状況は悪くなるのに…。
一番悪いのはその上司ライマンなんだけど、彼に対しては全く手出ししないのも違和感。
本来ならば観客は動物たちと同じ自然保護の立場から物語を観るはずだけど、
野生動物のやることに筋が通ってなくて、その狡猾さにイライラします。
ダンも動物たちの他愛無い罠にいちいちオーバーリアクションを取るので、
次第に鬱陶しくなってきます。

最後、主人公ダンが改心して自然保護派にまわるのはわかりきっていることだけど、
上記のように序盤の彼は開発から森を守る最後の砦的存在で、
仕事場開発を推し進めるものの、開発派とも保護派ともつかない中途半端な立場。
序盤はもっと強硬な開発派として描かないと、最後に改心した(寝返った)時の
カタルシスがイマイチ得られません。
それか『ドクター・ドリトル2』のように、最初から動物たちの味方として、
自然保護を訴えるか、どちらかにすべきです。
自然保護がテーマな映画なはずだけど、動物とダン、ダンと開発会社という、
対立構造が二段構えになってしまっているため、テーマに不安定さを感じます。

もっとボロカスにも書けますが、たかが数百円でレンタルして鑑賞した作品だし、
端からそんなに高い期待はしてなかったので、これくらいにしておきます。
登場する森の動物はそれなりにかわいいので、子どもが見る分には十分かも。
まぁ同じ料金の動物ものなら昨日紹介した『サーフィン ドッグ』の方が断然いいですが。

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