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サーフィン ドッグ

今日は七夕ですが、またしても雨です。
残念ってほどのこともないけど、なんだかなぁ…って感じです。
でも七夕の日に降る雨のことを"催涙雨"と呼ぶそうで、
特別な名前があるとわかると、ただの雨でも風情がありますね。

先週末、最終回を迎えた日曜ドラマ『マルモのおきて』はよかったですね。
好きなコメディ俳優、阿部サダヲ主演ということで、
とりあえず見はじめたんですが、大当たりでした。
その裏番組ドラマ『JIN-仁-』も見ていたんですが、ウチは2番組同時録画ができず、
『JIN-仁-』は録画で、『マルモのおきて』はリアルタイムで見ました。
前クールは他のドラマは見てなかったのに、運悪く見たい番組が重なり、
「ドラマ見るために早めに帰宅する」なんて十何年ぶりの経験でした。
今クールはプライムタイムでは見たいドラマはないのですが、
好きな俳優、山田孝之が出演する『荒川アンダー ザ ブリッジ』と
『勇者ヨシヒコと魔王の城』は見てみようかと思ってます。

ということで、今日は『マルモのおきて』と同じトーキング・ドッグ作品の感想です。

サーフィン ドッグ

2011年7月6日レンタル開始。
世界中の新聞に掲載された人気漫画(挿絵)『マーマデューク』を実写化したコメディ。

カリフォルニアに越してきたウィンズロー家と、ドジばかりのダメダメ大型犬マーマデューク。飼い主のフィルに連れていかれた犬の社交場“ドッグパーク”で、彼はキュートなイゼベルに一目で恋に落ちる。だが、イゼベルはその一帯を牛耳る純血種ボスコの彼女だった。手の届かないイゼベルに思いを寄せながらも、雑種グループとして肩身の狭い生活を送っていた彼は、ある日フィルの仕事の関係で犬のサーフィン大会に出ることに。しかしそこにはボスコの姿があった……。(公式サイトより)



原作漫画「マーマデューク」は世界20ヶ国、600誌以上の新聞に掲載されている
世界的人気漫画ですが、如何せん日本では馴染みがないと思われているのか、
『サーフィン ドッグ』なんて安直な邦題が付けられてしまいました。
ボクも原作漫画自体はちゃんと読んだことはないんですが、
「マーマデューク」という名前は知っています。
ボクが知ってるくらいだから、日本人でもけっこう知ってる人はいると思うのですが、
こんな全く違う邦題にすることで、原作を知ってるお客さんを逃している気がします。
(ちなみに劇中で犬がサーフィンするシーンはそんなに長くないです。)

日本ではよくわかりませんが、アメリカでは超有名な原作。
「マーマデューク」とは主役の大型犬グレートデンの名前ですが、
あの大人気犬キャラ「スクービー・ドゥー」のモチーフになったという説もあるほど、
アメリカでは影響力のある代表的犬キャラです。
それを実写映画化した本作は全米初登場6位と少し物足りない成績。
大ヒットした犬映画『マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の、
劣化二番煎じみたいな酷評を多くの批評家から受け、ヒットとはいかなかったようです。
知名度も低いと思われているし、こんな評判では日本で劇場公開されるのは難しく、
日本ではあっさりDVDスルーとなりました。

ただ、いざ観てみるとそれもど酷い作品でもないと思います。
トーキング・アニマル映画は批評家ウケ悪いのは今に始まったことではなく、
この手の映画の批評はあまり当てにはならないな、と。
犬好きのボクとしては、飼い主がメインの『マーリー』よりも楽しめました。
犬同士の関係がメインなので、飼い主とペットの関係を描いたものを期待すると、
あまり面白くないかもしれません。

本作の面白いところは、
犬の群れをアメリカの学校におけるヒエラルキーに見立てているところです。
飼い主の都合でカリフォルニアに引っ越してきたマーマデュークは、
初めてドッグパークに行きます。
そこはいわば犬の学校で、大勢の飼い犬が仲良しグループを作り、それぞれ遊んでいます。
その中でことさら幅を利かす集団が、純血種ばかりのエリート犬が集まったグループで、
学校ヒエラルキーでいうところのジョックス。
その頂点ジョックが、群れのリーダーであるボースロンのボスコです。
マーマデュークはボスコの彼女コリーのイザベルに恋をしますが、
彼は純血のグレートデンではなく、マスティフとの混血であるため、
差別意識の強い純血種グループからのけ者にされます。
そんな彼をグループに誘ったのは、学校ヒエラルキーでいうところのルーザーである
混血種グループのシェパード、メイジーでした。

図体ばかりデカく気の小さいマーマデュークは、犬社会でイジメられっ子になりますが、
飼い主の都合で無理やり参加させられた犬のサーフィン大会で、
偶然ボスコに勝ってしまい、一気にヒエラルキーの頂点となり、
ボスコの彼女イザベルも手に入れてしまいます。
そこからはお約束の展開で、ジョックになったマーマデュークは増長し、
それまで仲良しグループだったメイジーたちを軽視するように…。
しかし偶然手にした地位など三日天下で、ボスコの逆襲に会い一気に転落、
増長のツケで混血種グループからも見離され、独りぼっちになり…。

…というような感じで、映画なんかでよく観るアメリカの高校の学校社会を、
犬の社会に投影させたような構成になっていて、とても興味深いです。
日本人からすると、アメリカの学園青春映画の犬版パロディのようで面白いんですが、
それが普通であるアメリカ人からすると、その特異性はあまり感じないかも。
その辺りも本作が評価されなかった理由かもしれません。

犬社会の話が中心に物語が展開するんですが、
ラストあたりで急に飼い主との絆がクローズアップされるようになり、
その急展開のせいで作品の軸がぶれてしまっているような気がします。
飼い主家族の描き方が希薄すぎ、それが本作に薄っぺらい印象を与えているので、
飼い主との関係をしっかり描くなら序盤からしっかり描くか、
潔くバッサリ切って、犬映画として特化するか、どちらかにすべきでした。

劇場で観るには値しない作品かも知れないけど、DVDレンタルなら十分満足な作品でした。

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