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CHATROOM/チャットルーム

なんだか物忘れが酷くなりました。
特に自分でガッカリするのが、レンタルビデオ(CD)をよく返却し忘れること。
少しでも料金節約を節約するために、いつも「当日料金」で借りて、
開店前の翌日の通勤時に返却ボックスに返そうと思っているのですが、
寝て起きるとそのことをスッカリ忘れています。
そして懲罰的にベラボーに高い延滞料金を払わなくてはならなくなり、
「なんで借りるときに一泊料金で借りなかったのか」と自己嫌悪に陥ります。
そんなことが続くと、「朝イチで返さないと…!」という強迫観念で、
夜なかなか眠れなくなってきます。
寝たら寝たで「ビデオ借りたことを忘れて長期旅行に出る」という悪夢を見ます。
なのに朝起きるとやっぱり忘れてて…。

なのでついに延滞料なしのネット宅配レンタルを利用するようになりました。
料金がちょっと割高かなと思ったので敬遠していたのですが、
一律料金なので新作はむしろ店舗より安いんですね。
まさかこんなに便利だったとは、もっと前から利用したらよかったです。
ただ音楽CDは歌詞カードが付いてないので、まだ店舗で借りてます。

ということで、今日はビデオレンタルで見た作品の感想です。
本当はちゃんと劇場で観るつもりだったけど、
コチラ(関西)で公開された時にはすでにDVDリリースまで1カ月を切っており、
千数百円払ってまで劇場で観る気が起きませんでした。

CHATROOM/チャットルーム

2011年3月19日日本公開。
『リング』の中田秀夫監督がイギリスで撮り上げた心理サスペンス。

ウィリアム(アーロン・ジョンソン)は家族との折り合いも悪く、一人でインターネットの世界に没頭していた。彼はネットを通じてジム(マシュー・ビアード)やエヴァ(イモージェン・プーツ)、エミリー(ハンナ・マリー)やモー(ダニエル・カルーヤ)と知り合い、自分のチャットルームで彼らと頻繁に連絡を取るようになる。ある日、ジムが自分はうつ病だと告白し、自殺映像を見る趣味があるウィリアムは、彼を自殺に追い込もうと画策する。(シネマトゥデイより)



本作のメガホンを取った中田秀夫監督といえば、Jホラーの金字塔『リング』の監督で、
言わずと知れたJホラーの第一人者的な人ですよね。
『リング』はハリウッドでもリメイクされ大ヒットして、
Jホラーリメイクブームが起きました。
しかし満を持して彼が自ら監督したその続編(『ザ・リング2』)は見事にコケてしまい、
同時にそのブームも終焉することとなったわけです。
彼のドキュメンタリー映画『ハリウッド監督学入門』では、
外国人監督がハリウッドで映画を撮ることの困難さが語られています。
そんな泣き言(言い訳)みたいな映画をわざわざ撮るくらいだから、
もう海外で映画を作ることは懲りたんじゃないかと思っていたし、
監督依頼だって無くなったんじゃないかと思ってたんですが、
知らないうちにイギリスでこんな映画を撮ってたんですね。
しかもカンヌ映画祭で上映されるとは…。

イギリス映画とはいえ、中田秀夫監督がメガホンを取ったからには、
得意のJホラー的な演出(俗にいう小中理論)を駆使した作品かと思いきや、
本作はJホラー的どころかホラーですらなく、
デスゲーム系のシチュエーション・スリラーといった感じです。
彼の作品の中では『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』に近いと思いますが、
こんな内容ならば、わざわざ日本人監督に依頼するメリットはないような…。
脚本とかも外国人だし…。

ただ、せっかくだから得意のホラーで勝負してほしいと思っただけで、
内容としては悪くなく、カンヌ映画祭で上映されるのも納得のいく面白さです。
チャットというサイバースペースを、建物のワンフロアのような立体空間として描く、
その演出は視覚的に面白いし、単純ながらよく出来ていると思います。
その仮想空間での行動が、リアルに影響を及ぼしていくというサイコな展開も、
今のネット依存社会を考えればあながちあり得ないとはいえず、
社会風刺的な観点からも興味深いです。

主人公ウィリアム(アーロン・ジョンソン)は、あるチャットサイトで、
リアルで折り合いがつかなくなりネットに逃げ込んでくる若者を見つけては、
親切を装って近づき、状況を悪化させるようなアドバイスをして、
より一層追い詰めていき、最終的には自殺に追い込むことを趣味にしています。
彼自身、立派な家族に対しての劣等感から、ネットに依存している若者で、
いわばリアルでは弱者なわけですが、同族とも言える人を追い込むことで、
リアルでは感じられない優越感を得ているのでしょうね。

ボクはネット上だとリアル以上に人見知りなので、チャットはやったことがないんですが、
本作を観て、ホントにチャットって自殺教唆とまではいかなくても、
こんなイジメみたいなことが横行してるのかと興味を持ち、少し体験してみました。
でもまぁ一概には言えないけど、イギリスと日本では状況が全く違いますね。
本作のチャットはたぶん実名登録型のSNSに併設されているようなシステムで、
ボクが体験した無料チャットサイトとは全然印象が違います。
日本は匿名意識が高いから、チャットで深い人間関係なんて構築されにくく、
本作のようなことは起きにくそうですよね。
そのことで海外からは「日本のネット社会は遅れている」と言われることもあるけど、
匿名意識、自分の個人情報保護意識が高いのは日本人のいいところだと感じました。
実名で追い詰められたら、やっぱり日本人も死にたくなると思うし。

ちょっと話が反れました。
ウィリアムは鬱病の少年ジム(マシュー・ビアード)に目を付け、
チャット上で自殺するべきだと説得しますが、
ウィリアムの卑劣さに気付いた他のチャット仲間が、それを阻止しようとします。
しかしハッキング能力の高いウィリアムは、システムを思い通りに使って妨害を回避。
でもジムがログアウトしてしまったことで、仕方なくリアルでジムに接触してきます。
ただ、ネットを離れてしまえばウィリアムもただの人で、
そうなってしまうと単なる殺人事件になってしまい、展開的にも面白くないです。
どうせならネット上でウィリアムを倒し、ジムを助けてほしかったかな…。

カンヌ映画祭で上映されたくらいだから、国際的には一定の評価されたんだろうし、
中田秀夫監督の海外での活躍の道もまた大きく開けたと思います。
これからの更なる活躍を期待したいところですが、
最近の作品を観ていると、どうもホラーに嫌気が差したんじゃないかとしか思えなくて、
ホラーファンとしてはちょっと寂しい気持ちもあります。
『リング』の貞子のラストシーンなんて未だにこれ以上ないと思える怖さだし、
その才能を活かして、低迷するJホラーの復権をお願いしたいです。

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