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奇人たちの晩餐会 USA

昨日、近所のTSUTAYAに行くと、お店がかなり混んでました。
一昨日の太平洋沖地震が発生してから、テレビはどのチャンネルでも地震特番一色で、
「テレビは地震ばっかりでつまらない、そんなあなた、ご来店お待ちしています!」と、
どこぞのTSUTAYAの店長がつぶやいたそうですが、不謹慎な発言とは思いながらも、
実際にそう感じる人は多いってことですね。
「こんな時期にTSUTAYAに行くなんて不謹慎」と思う人もいるようですが、
何があるかわからないこんな時だからこそ家族と一緒に家で過ごした方がいいし、
そのお供にDVDくらいは見てもいいと思います。
ちなみにボクはDVDの返却をしに行っただけで何も借りてません。
遊びに行く気にもなれないので、家で延々と地震特番見てますが、
報道合戦状態で飛ばしネタ気味の不明瞭な情報が多いし、中継の段取りは悪いし、
コメンテーターはくだらないことばかり言っているので、
地震に関心はあるけど、地震特番が「つまらない」のは間違いないです。

ということで、今日は地震の前にレンタルDVDで見た映画の感想です。

奇人たちの晩餐会 USA

2011年2月18日DVDリリース。
フレンチ・コメディ『奇人たちの晩餐会』のハリウッド・リメイク。

投資会社の落ちこぼれ社員ティムは、ボスが毎月開催しているある食事会に招待される。変人・奇人を同席させて笑いの種にするという趣向で、ボスのお眼鏡にかなう人材を連れていけば昇進につながるチャンスだ。 そんな悪趣味なことは出来ないとためらいながらも、街で偶然知り合ったバリーの変人ぶりに、出世のためなら、と彼を食事会に誘う。 ところがバリーの非常識さは想像以上!彼のせいでストーカー女に追われて恋人を失いかけるわ、顧客を激怒させるわで、昇進どころの騒ぎではなくなって…(公式サイトより)



全米で去年公開され、初登場2位を記録し、
日本で大ヒット上映中の『ツーリスト』を凌ぐ最終興行収益を稼いだ作品です。
出来自体も悪くなく、これなら日本も劇場公開してもよかった気がしますが、
結局あっさりDVDスルーとなってしまいました。
日本で劇場公開されるかどうかは、作品の内容で決まるわけじゃなくて、
出演者が日本でも人気あるかどうかが重要です。
そういう意味では本作はたしかに弱いです。
主演スティーヴ・カレルは全米では人気コメディ俳優だけど、日本ではDVDスルーの常連で、
同じく全米2位発進となった彼の主演作『デート&ナイト』もあっさりDVDスルーになり、
本作のリリース一週間前にリリースされました。
もうひとりの主演でロマコメ俳優のポール・ラッドもDVDスルーの常連です。
ブレイク前のザック・ガリフィアナキスも出演してますが、
彼もまだまだ日本では認知度が低いようですね。
笑いは文化の壁が高く、ハリウッドのコメディ映画はなかなか日本で劇場公開されません。
だからコメディ俳優の認知度もなかなか上がらなくて、
そのため出演作がまた公開されないという悪循環です。
ボクはコメディ映画も劇場で観たい派なので残念です。

"奇人たちの晩餐会"とは、参加者がこれぞと思う奇人変人を同伴し、
エリートたちがその奇人変人ぶりを嘲笑しようという悪趣味なものです。
ホントに不愉快な催しですが、そんな状況って結構ありますよね。
最近だとフジテレビの『ホンマでっか!?TV』で経済評論家の人が、
「オチ要因として使われる」のが我慢できないという理由で降板しましたが、
特殊な知識や技能を持っている人を変人扱いすることってよくありますよね。
本当に嘲笑されるべきは、人を嘲笑して楽しもうという輩です。
本作の晩餐会に参加しているエリートたちには誰もが嫌悪感を感じると思うけど、
日本のバラエティ番組なんて人を馬鹿にして笑いを取るものばかりだし、
そんなのを見て喜んでいる視聴者も、そのエリートたちと似たようなものです。
…ボクも含めてですけど。

そんな悪趣味な晩餐会に初めて参加することになったティム(ポール・ラッド)は、
街で偶然出会った変人バリー(スティーヴ・カレル)を晩餐会にスカウトします。
バリーは死んだネズミを拾ってはく製にし、それでジオラマを作るのが趣味という男。
しかし彼の作るジオラマは完成度が高く、まるでシルバニアファミリーのようで、
その作品には感心はさせられるものの、奇人変人という趣旨とは違う気がしました。
そもそも本作の登場人物は極端なキャラの人が多くて、
常識人のティムの彼女以外は全員変人みたいなものです。
バリー程度ではそんなに際立って奇人という感じは受けません。
しかしバリーは浮世離れした性格の持ち主で、空気の読めなさが半端ではなく、
あまりのトラブルメイカーっぷりにイライラさせられます。
何も知らずに見世物にされる可哀想な人なんですが、自己中で独善的で、
全然好感が持てないし、はっきり言ってかなり嫌いなタイプです。
もうちょっと愛すべきキャラだったら、ラストはもっと感動できたんでしょうが…。

とはいえ、晩餐会でのバリーのネタ披露のシーンでは、
バリーとティムの友情には不覚にもうるっとさせられました。
しかし、そこが本作のクライマックスだと思うのですが、
それ以降のシーンはハッキリ言って蛇足でしかありません。
特にバリーが彼の同僚(ザック・ガリフィアナキス)と対決する件は、
たいして盛り上がりもないし、下ネタが露骨すぎて笑えません。
その後の思いがけないゴア表現も、笑いを通り越してドン引きしました。
基となったフランス映画は観てないのではっきりはわかりませんが、
この演出はハリウッドのコメディ特有の悪ノリだと感じます。
このあたりはやっぱり笑いの文化の壁を感じるかなぁ…。

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