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THE JOYUREI ~女優霊~

なんでも、最近はDVDが売れないみたいですね。
特に洋画が売れないみたいで、5年前の24%にまで落ち込んだとか…。
「ボクは劇場で観る派だからDVDなんて関係ないや」とは言ってられないようで、
「DVDが売れないと、劇場公開だけでは買付費用が回収できない」てことがあるそうで、
洋画が日本で劇場公開されないなんてことにも繋がるんだそうで、えらいこっちゃです。
なんとかしたいのはやまやまですが、ボクは一回観たら満足するタイプなんで、
ソフトまで買おうって気にはならないんですよね…。
それにソフトは高いし、自宅のAV機器もショボイし…。

ということで、今日は昨日に続いてDVDで観た作品の感想です。
こんな日本にゆかりの深い作品でも、まともに劇場公開されなくなってきたんですね…。

THE JOYUREI ~女優霊~

2011年1月8日日本公開。(2011年3月4日レンタル開始。)
中田秀夫監督の『女優霊』をハリウッドリメイク。

映画監督のマーカスは、突如襲い来る幻覚に悩まされながらも、それを映画作りのヒントにしていた。そんなマーカスに人生最後のチャンスとも言える新作のオファーが舞い込んで来た。幻覚や恋人の病態で悩んでいた彼はスランプに陥っており、今回の監督オファーは映画界のメインストリームにかえり咲く為にも失敗できない大チャンスなのだ。早速、マーカスはスタッフと共に撮影の舞台であるドラキュラを生んだトランシルバニア高原に飛び、古びた撮影スタジオに乗り込んだ。しかし撮影が始まると映るはずのない女性の人影や謎の機材故障に悩まされることに。この小さなトラブルは日増しに多くなっていき、遂には…(公式サイトより)

本作の基となった『女優霊』の中田秀夫監督といえば、
最近ではイギリスで制作された『Chatroom/チャットルーム』が、
昨年のカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品されたことでも話題になりましたが、
『リング』『リング2』『仄暗い水の底から』を監督したことでも有名な、
Jホラーを牽引する巨匠のひとりです。
上記の3作品はハリウッドでもリメイクされ、中でも『リング』のリメイク版は、
リメイクされたホラー映画として全米歴代一位を記録した大ヒット作です。
リメイク版『リング』の大ヒットにより、ハリウッドでもJホラーブームが起き、
『呪怨』や『着信アリ』もハリウッド・リメイクされました。
そんなブームの立役者であるホラーマスター中田秀夫監督の、
デビュー作にして、『リング』やJホラーの原点的作品である『女優霊』にも、
ついにハリウッド・リメイクの白羽の矢が立ちました。
しかし時すでに遅し、Jホラーブームはとっくに消沈してしまっていて、
何の話題にもなることなくひっそり公開され、日本でもこっそり凱旋公開し、
いつの間にやらDVD化されちゃってました。

まぁブームなんて水ものだから、注目されないのは仕方ないです。
だから興行成績なんて作品の出来とは関係ないはずなんだけど、
本作の場合は成績と出来が完全に比例しています。
つまり、酷い出来です。
大ヒットしたリメイク版『リング』だって、日本人からすればいい出来とは言えませんが、
リメイクの仕方が拙かったとか、そんなレベルの話ではありません。
ホントに『女優霊』を基にしたのか怪しいくらいに内容が改変されており、
とてもじゃないけどリメイク版と呼べるような代物ではありません。
『女優霊』を少しパクった全く別物のホラー映画って感じです。

まず露骨に感じる違和感は、舞台がトランシルバニアの洋館ということ。
心霊ホラーなのに、完全に吸血鬼ブームに乗ろうとしてます。
それならそれで吸血鬼ものにするのも面白い趣向だったかもしれないけど、
別に吸血鬼が出てくるわけでもなく、尚更舞台設定の違和感が強まります。
それに『THE JOYUREI ~女優霊~』という邦題自体が間違いで、
怪奇の正体は幽霊ではなく悪魔の眷族です。
これだけでもすでにリメイクの体裁をなしてないと思いますが、
ストーリーも原型がなくなるくらいアレンジされています。
まぁイントレから転落する女性の死に方とか、一部の恐怖シーンは原作を踏襲していて、
そこで改めて「そういえばリメイクだった」となんとか喚起できるくらいです。
悪魔の外見はロングの黒髪の女性で、一応Jホラー的にはしてあると思いますが、
女優霊というよりは、貞子の影響を大きく受けてますね。

これではハリウッド・リメイクの意味がないと思うのは、
舞台がペンシルバニアなのもそうですが、監督が香港映画の監督ということ。
しかも名前がフルーツ・チャンって…。
いや名前はどうでもいいけど、調べてみたらこの監督、ホラー畑の人じゃないんですよね。
なんでこの仕事を受けたのか、なんでこの人に依頼したのか…。
せっかくのハリウッド・リメイクなんだから、サム・ライミとは言わないまでも、
ホラーが得意なハリウッドの監督に依頼してほしいし、
甘ったるい名前の中国人監督にやらせるくらいなら、
リメイク版『呪怨』の清水崇監督みたいに中田監督自らメガホンを取ればよかったです。
イギリスで『Chatroom/チャットルーム』撮れるんだから、出来なくはないはずです。

ただ『女優霊』のリメイクと思うから異様に違和感を感じてしまうだけで、
年間何十本も粗製濫造されているB級ホラー映画に比べると特段悪いわけでもなく、
むしろちょっとだけ残ったJホラー的恐怖シーンの演出が、
洋画のホラーには珍しい表現方法なので新鮮です。
ラストも原作映画とは違い後味の悪いデッドエンドじゃなかったし、
『シックスセンス』のオマージュのようなドンデン返しもあったりして、
別物として比べれば、面白さはそんなに原作に劣るものではないような気がします。
特にボクは原作映画を評価してないというか、ちょっと難解で理解できなかったので、
本作の方が単純に楽しめてたかもしれません。
本作もちょっと難解なところはありましたが…。

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