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映画けいおん!

この前の金曜日、途中からですが『ルパン三世 血の刻印』をテレビで見ました。
『ルパン三世』を見るのはけっこう久しぶりなのですが、
いつのまにかほとんどのメインキャラの声優が代わってたんですね。
長期シリーズともなると声優交代は仕方のないことだけど、若干違和感はありますね。

先日テアトル梅田に行った際に、『神☆ヴォイス』なる映画が公開されていました。
声優が役者として出演している実写映画だそうで、内容も声優学校の話らしいです。
ボクはアニメ映画は好きでよく観るのですが、
声のキャストは俳優がやった方が豪華でいいと思っているくらいで、
全く声優自体には興味がありません。(敵愾心もないけど。)
だからその映画も当然観ませんが、そんな映画が作られるほど声優は人気があるんですね。
ボクは毎週『HUNTER×HUNTER』のアニメを録っているのですが、
EPGの関係で他に余分なアニメ3本も一緒に録られてしまいます。
その中に一本、アイドル声優によるコント番組『スフィアクラブ』が含まれており、
毎週これを誰が見てるんだろうと疑問に思っているのですが、
『HUNTER×HUNTER』より前に放送されているので、それなりに人気があるのでしょう。
ゴールデンでも声優が出演する企画の特番が度々放送されてたりしますが、
顔だしOK、というかそんなにテレビに出たいのなら、
はじめから声優じゃなくて俳優やタレントを目指せばいいんじゃないかと思います。
それとも某紅白歌手のように、声優業はとりあえずの踏み台なのかな?

ということで、今日は『スフィアクラブ』にも出演している
人気アイドル声優が主演のアニメ映画の感想です。

映画けいおん!
けいおん!

2011年12月3日公開。
社会現象にもなるほどの人気を誇るアニメ『けいおん!』初の劇場版作品。

桜高軽音部で結成されたバンド放課後ティータイムのメンバーは、普段と変わらず部室でお茶を楽しみながら、のほほんとした日々を過ごしていた。ある日、クラスメートが卒業旅行の企画を進めていたことをきっかけに、自分たちも旅行を計画することにする。1学年下の梓も加わることになり、行き先をくじ引きで決めた結果ロンドンになったのだが……。(シネマトゥデイより)



世界的に大ヒットしているアニメ映画『タンタンの冒険』を抑えて、
初登場2位になった国産アニメ映画の本作。
なんでも松竹映画としては、今年最大のヒットになるかもしれないとか…。
テレビアニメ『けいおん!』はかなり人気があったとは聞いていましたが、
あくまで「深夜アニメとしては」だと思っていたので、
ここまで一般的にも集客力のあるコンテンツだったとは意外でした。
『けいおん!』がこれだけヒットしているのは、ただの萌えアニメではなく、
音楽バンド系アニメとして一般的に認知されているからかもしれません。
お客さんもオタクっぽい人の割合はそう高くなく、
ごく普通のカップルや学生グループが多かった印象です。
その反面、子どもや30代以上はあまりいなかったかな。

ボクは深夜アニメを見る習慣がないので、レギュラー放送中は一度も見てません。
でも『涼宮ハルヒの消失』をたまたま観る機会があって、
それが予想外に面白く、内容以上に作画能力に感動したため、
それを作ったアニメスタジオ「京都アニメーション」に一目置くようになりました。
本作はその京アニの最新作ということで、俄然興味を持ったわけです。
まぁ劇場版なので、テレビアニメの方を全く見てないのは支障があると思って、
公開数ヶ月前から予習のつもりでテレビアニメのDVDをレンタルしていたのですが、
人気作だけあって貸し出し中ばかりでなかなか見ることができず、
とびとびで十数話だけ見ました。(全部で約40話ほどあるんですが…。)
1話完結の日常系アニメなので、それでもあまり問題はなかったです。
でもボクはそれくらいの浅い視聴者だし、『けいおん!』が好きというほどでもないので、
以下の感想もファンにすればかなり浅いと思われるはず。
カルト的な人気アニメの劇場版の感想を書くと、
ファンの方から「何も知らないくせに」とお叱りを受けることが間々あるのですが、
ただの映画のファンの意見として理解してもらえると幸いです。

…なんて書くと、酷評するんじゃないかと思われるでしょうが、その通りです。
本作は原作アニメのファンにとってはどうかは知らないけど、
映画としてはかなり残念なものだと思います。
いくら劇場版とはいえ、単発の映画としての体を成していないと思います。
京アニの前作『涼宮ハルヒの消失』は、劇場版でありながらも、
その作品だけでひとつの物語の顛末が描いてありました。
だからテレビアニメの方は一度も見れてないボクでも、映画としてちゃんと楽しめました。
しかし本作は、もともと1話完結の作品であるため、映画だけでも楽しめなくはないけど、
なんというか、テレビアニメで未収録だったエピソードを3本ほど合わせたような印象で、
単発映画としてのまとまりに欠けています。
なので小さい山場が2~3度ある感じで、ラストに向けての盛り上がりに欠け、
映画的なカタルシスが全く得られません。

卒業を目前に控えた桜高軽音部の3年生4人は、
唯一の後輩である2年の梓に、卒業までに先輩として何か残したいと考え、
彼女に内緒で曲を作って、それを贈ることにします。
そんな折、卒業旅行をする計画が持ち上がり、
梓を含めた軽音部5人で、ロンドンに旅行することになります。
旅行から帰ってきた3年生は、曲を完成させ、卒業式後に梓のために演奏するのだった。

簡単に要約するとこんな感じの話です。
これだけでもわかるように、メインの後輩に曲を贈るという話を分断するかのように、
ほとんど別エピソードといっても過言ではない卒業旅行の話が差しこまれています。
例えば、このロンドンへの卒業旅行での経験が、
最後に贈られる曲に反映されているならば、それはカタルシスになると思いますが、
全くそんなことはなく、あたかも卒業旅行は番外編であるかのような扱いで、
ぶっちゃけ本筋を追う上ではなくてもいいエピソードです。
梓のための曲も、テレビアニメ約40話をずっと見てきた人にとっては、
その40話分の大きなカタルシスを感じられるものだと思うのですが、
それならばテレビアニメの最終回でやるべきものであって、
独立した映画でやるならば、本作の内容だけでカタルシスを作れるようにするべきです。
それか今回はロンドンの卒業旅行だけで1本作って、番外編に徹するか。
劇場版ってのは本来番外編をやる場だと思うし。

それと一般的な認識はどうあれ、やはり本作は萌えアニメでしかないとも思いました。
正確には日常系アニメでしょうか。
少なくとも音楽系アニメとは呼べる代物ではないです。
ストーリーとしては、卒業旅行がロンドンに決まったのは、
ロンドンが"ロックの聖地"だからなので、それは音楽系作品らしい展開ですが、
せっかくロックの聖地に行ったのに、アビーロードとかロックの名所で何かするでもなく、
クラブとかで現地の音楽を堪能するでもなく、
回転寿司屋に行ったり、観覧車に乗ったりと、普通の観光をします。
(いや、普通の名所にすら行ってないので、観光とも言えないかも…。)
女子高生仲良し5人組の単なる旅行風景です。

まぁ回転寿司屋で急に演奏することになったり、
ジャパン・エキスポで急にステージに立つことになったりと、
それなりに音楽系っぽいアクシデントは発生するのですが、
それも個々単発で終わってしまい、発展性がありません。
もし音楽系マンガ『BECK』だったら、その演奏を偶然大物アーティストが聴いてたりして、
物語が大きな方向へ展開していくんだろうけど、
本作は演奏した後も周囲からロクなリアクションもなく…。
映画としてはジャパン・エキスポをクライマックスに持ってくるのが常套だろうけど、
本作はその後日本に帰ってからの教室でのライブがあり、
更にラストの部室での梓に贈る演奏と、どんどん規模が小さくなっていきます。
でもそっちの方がエキスポよりも重視されてたりするんですよね。

ただ普通の音楽系作品のように、サクセスしたり展開が広がっていかないのが、
日常系の日常系たる所以だし、そこに本作の魅力を感じるファンも多いのでしょう。
劇場版だからって"らしくない"ことをするのも、ファンへの裏切りかもしれないし…。
とはいえ、劇場版化しても、日常系の枠の中でパワーアップできることもあるはず。
時間も予算もテレビアニメよりあるはずだから、
作画など映像的にグレードアップすることはできるはずです。
まぁ京アニの作画能力は高くて、テレビアニメの時から極度に綺麗だったので、
見た目の印象を更にブラッシュアップすることは難しいでしょう。
でもバンドの演奏シーンは、もっとリアルにできたはずです。

後から声を付けるアフレコと違って、
先にある歌とアニメーションをシンクロさせるのは難しいのは知っています。
だから毎週放送するレギュラー放送ではなかなかそこまで出来ず、
演奏シーンはあまり手元を映さないカット割になっていたりするわけだけど、
時間的な制約の緩い単発映画ならば、もっと拘れたはず。
でも本作も演奏シーンはバストアップが多く、ピックの使い方なんかはほぼ見えません。
最後の曲に至っては、演奏中はほとんど回想シーンとなっており、歌はBGM状態です。
これは音楽系アニメ映画としては残念なことだと思います。
テレビアニメのOPくらいの意気込みで、全編作ってほしかったし、
京アニならそれも可能だと思うんですが…。

ただもっと致命的なのは、歌詞が聴き取れないところが多すぎること。
アニソンや声優の歌を聴きなれていないのが原因かもしれませんが、
唯の幼児的な歌い方は少しテンポアップすると何を言っているのかわからなくなります。
それが彼女の個性として、意図的にやっているのかもしれませんが、
「けっこう大事なフレーズなんじゃないの?」ってところも聴き逃してしまったり…。
なんだか歌詞のショボさをテンポで誤魔化しているようにすら感じてしまいます。
劇中曲もそれほどインパクトのあるものはなく、ロックもよく知らないけど、
これをロックの聖地ロンドンで演奏していいものかどうかという感じです。
まぁ彼女たちのバンド「放課後ティータイム」は、まだ校内の人気バンドという感じだし、
あまり上手すぎないくらいがリアリティがあるのかもしれないけど、
現実ではオリコン1位にもなったバンドですよね。
一般公開されている映画なんだし、ファンにだけウケるのではなく、
もっとポピュラリティのあるいい曲も、1曲くらい提供できなかったものか…。

あまり貶してばかりいるのもアレなんで、最後に褒めます。
それほど知っているわけではないんだけど、女の子キャラとしては、
他のアニメからは群を抜いてかわいいデザインだと思います。
あまり極端な外見や性格じゃないのがいいのかもしれません。
(髪型や服装が奇抜だったり、あまり特徴的なしゃべり方をしないのがいい。)
あと原作が四コマ漫画だけあって、コンスタントにギャグを入れてきます。
ほとんどジャブ程度のものですが、ジワジワきますね。

京アニの映画次回作はなんなのかはわかりませんが、
なんでも『日常』というギャグアニメが、
来年からEテレ(NHK)で放送されるらしいです。
前クールまで独立U局で深夜に放送されていたそうなんですが、
なぜかEテレで夕方から再放送されることに…。
すでに関西ではサンテレビ(独立U局)が夕方に再放送を始めており、
同じアニメが2局で同時に放送される状態になるのかも。
まだ見れてませんが、よほど深夜アニメで終わらせるには勿体ない作品なんでしょうね。
この勢いだと劇場版化もあるのかな?
Eテレで始まったら予習がてら見てみます。

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