ブログデンティティー

blog-dentity since 2013

カイジ2 人生奪回ゲーム

ギャンブルは嫌いです。
何年か前に1年ほど競馬をしていたことがあるんですが、
約80万円当たった時に虚しくなってやめました。
当然勝ちたいと思ってやるのですが、いざ当たって楽に大金が手に入ってしまうと、
労働で稼ぐことが虚しく思えて、酷く落ち込んじゃったんですよね。
その時点でトータル儲かっていたので、あっさりやめました。
『ウイニングポスト』とか大好きだし、競馬もゲームとしては楽しいんですけど、
お金がかかるとゲームほど楽しいとは思えなかったです。
競馬だけではなく、ギャンブルはゲームとしては面白いものが多いのに、
金を賭けた途端に急に殺伐とした気持ちになって、楽しくなくなります。
ボクは麻雀が大好きでかなり得意なのですが、賭け麻雀は絶対しません。
花札なんかも面白いし好きだけど、これらのゲームって賭けの対象になることが多くて、
あまりいいイメージを持たれませんよね。
(学校でカード麻雀してたら職員室に呼び出されました。TCGは不問なのに…。)
そんなイメージが払拭されて、もっと気軽に遊べるようになったらいいのに…。

パチンコも少しだけやったことがありますが、あれはゲームとしても面白くないです。
(パチスロは未だにルールがわかりません。)
でも好きな漫画やゲームがパチンコ台になったりするじゃないですか。
だからちょっとやってみたくなって行くのですが、なかなか楽しめません。
金がかかっているのもそうだけど、プレイ環境もいいとはいえませんよね。
楽しいか以前に、パチンコはイメージ的にもよくないものだから、
安易に人気のある漫画やアニメをパチンコ台にするのはやめてほしいです。
特に子どもが好きそうな特撮ヒーローなどを台にするやつらはどういうつもりなのか?
…とはいえ、パチンコもトータルでは黒字…。嫌いだけど博才はあるみたい。

ということで、今日はパチンコを題材にした映画の感想です。
この原作漫画自体もパチンコ台になってるみたいですね。

カイジ2 人生奪回ゲーム

2011年11月5日公開。
福本伸行の人気漫画を映画化した『カイジ 人生逆転ゲーム』の続編。

一度は多額の借金を返済しながら、またしても借金地獄に陥った伊藤カイジ(藤原竜也)。10億円以上を稼げるモンスターマシーン“沼”に挑むカイジの前に、裏カジノの支配人・一条聖也(伊勢谷友介)が立ちふさがる。難攻不落の“沼”を攻略するため、カイジは裕美(吉高由里子)、坂崎(生瀬勝久)、そして利根川(香川照之)らと協力するが……。(シネマトゥデイより)



原作漫画『賭博破戒録カイジ』は読みました。
13巻にもおよぶ長い話ですが、大胆にカットして、
なかなかうまく映画の上映時間に収めていると感心しました。
特に登場人物の人間関係を再構築して、前作との繋がりを深くすることで、
かなりの説明を省き、時間短縮に貢献している思います。

前作の時点で、本作に繋がる伏線が多数張ってあり、それをうまく活用できています。
おそらく前作の時点で、次回作(本作)の構想があったのでしょうね。
特に前作で、原作では本作のネタである「地下帝国」が出てきた時は、
ちょっと先走って踏み込みすぎじゃないかと思いましたが、
本作ではその過酷さは描かれませんが、そのシーンが前作にあったことで、
かなり観客の理解を助けていると思います。もちろん時間短縮にもなります。
おかげで前作ではちょっと詰め込みすぎになってましたが…。
前作では意味のないと思われた石田(光石研)の子どもが息子から娘に変更された設定も、
すでに娘を次回作(本作)のヒロインとして想定していたとすると納得。
何気に(店は違うけど)パチンコ屋で働いているという前作の設定も、
それを踏まえてのものだったのかもしれませんね。

原作での登場ギャンブルは、前半を地下帝国での「地獄チンチロ」、
後半は裏カジノでの「人食い沼」という展開ですが、
本作は「地獄チンチロ」の大部分を大胆にカットしており、
人食い沼のエピソードが中心で展開します。
地獄チンチロも話としては面白く、これだけで映画一本作れそうなボリュームだけど、
如何せん四五六サイはタネがわかってしまえばチープすぎますからね。
無駄に引っ張らずバッサリ切ってしまったことはよかったと思います。
心理戦がメインだから尺も取るし。

本作のメインとなる「人食い沼」とは1玉4000円のパチンコ台のことです。
昔ながらの一発台なので、当たり穴に1発でも弾が入れば大当たりで、
今までの挑戦者がつぎ込んだ玉が全て賞金となります。
カイジ(藤原竜也)が挑戦した時は13億円も積み立てられていました。
原作では「クギの森」→「ヤクモノ」→「三段クルーン」と3つの難関がありましたが、
本作では「ヤクモノ」(いわゆるチューリップ)は完全にカットされています。
まぁ原作でも「ヤクモノ」の攻略はかなり時間と手間がかかっていたので、
あまり映画向きのネタではありませんでしたから、このカットは英断でしょう。
しかし、ヤクモノのないパチンコ台なんて全然パチンコ台らしくないです。

というか本作の「人食い沼」の外観は、もうパチンコ台と呼べる代物ではありません。
かなり大規模なマシーンで、ブランジャーが機関銃のようになっていて、
パチンコ台というよりも豪華なピンボールかスマートボール、
いや、全く新しいアーケードゲームの筐体といった感じです。
とてもかっこいいデザインなのですが、あくまでもパチンコ台だから面白いはず。
パチンコは普通は当たってもせいぜい数万円の庶民的なギャンブルなのに、
当たれば十数億というとんでもない台なのが面白かったはずです。
全く新しいゲーム機に見えてしまうと、ちょっと趣旨が違うんじゃないかな?…と。
それにこんな大掛かりな台だと、坂崎(生瀬勝久)が練習用複製台を作るという展開も、
ちょっとリアリティを損ないます。
特殊すぎてヤクモノの細工もできそうもないから、ヤクモノはなくなったのかも…。

そんな「地獄チンチロ」や「ヤクモノ」をカットしたことで、
逆に時間に余裕が出来てしまったためか、本作にはもうひとつギャンブルを追加。
映画オリジナルのギャンブル「姫と奴隷」です。
挑戦者である奴隷の前には3つのボタンが用意されており、1つが正解、残りはハズレ。
正解を押せば3000万円の賞金を得ますが、ハズレを押すと空腹のライオンに襲われます。
姫になった人は正解を知っており、奴隷に正解を教えることもできますが、
奴隷にハズレを押させることができれば、姫が賞金を受け取れる、というルール。

映画オリジナルだけど、これもちゃんと原作者が考案したギャンブルなのですが、
時間を埋めるために作ったからなのか、どう考えても出来が悪いです。
姫と奴隷が結託すれば誰も傷付くことなく絶対に3000万円手に入る簡単なギャンブルです。
姫が奴隷にハズレを押させても、姫は1割の300万円しか賞金を貰えません。
ちゃんと奴隷に正解を教えて、3000万円の賞金を山分けしようと思うのが普通です。
本作の場合は、奴隷のカイジを憎んでいる人が姫役だったために成立しただけで、
それに奴隷が正解でもハズレでも胴元は一銭にもなりません。
通称「新ブレイブメンロード」なので、ショー的な意味しかないですが、
前作の「旧ブレイブメンロード」の「鉄骨渡り」より簡単で、賞金は3倍だなんて…。
攻略法がないギャンブルですが、本作はあまり頭脳戦を含まないので、
どうせ追加するならもっと頭を使うオリジナル・ギャンブルがよかったかな。

「姫と奴隷」はカイジが「人食い沼」に挑むための軍資金調達の手段にもなってますが、
これも少し安易すぎるのではないかと…。
原作では軍資金はカイジの借金、および坂崎が職場から盗んだ金でしたが、
「姫と奴隷」で正当に得た賞金が軍資金となったことで、
2億円稼げなかったら「地下帝国」に逆戻りのカイジはいいとして、
坂崎はもし負けても借金が残るわけでもなく、ちょっとリスクが低い気がします。
しかも坂崎は2000万円以上も蓄えがあったわけで、そんなに負け組でもないよね。
まぁ原作にも負けない面白いキャラになってたのでよかったけど。

キャラといえば、今回カイジのライバルとなる一条(伊勢谷友介)ですが、
ちょっと印象がスマートすぎて、あまりムカつけないかな。
原作の一条もある意味愛すべきキャラでしたが、敵としてはちょっと物足りない気が…。
特に本作は味方に前作の最大の敵・利根川(香川照之)がいますからね。
それを上回るドキツイ奴じゃないと、つり合いがとれません。
そういえば、前作の「限定じゃんけん」の時のライバルである船井(山本太郎)も、
いろんな意味でサプライズ登場します。
イマイチな「姫と奴隷」での登場だし、あまりいい役とも言えませんが、
あの一件以来、山本太郎が俳優として活動しているのを見たのは初めてなので、
ちゃんと俳優業もできてるんだとなんだか安心しました。
続投しているだけとはいえ、別にいなくても(誰がやっても)いい役だし、
あえて彼を使っているのは製作側の良心だと思います。
逆に出て当然と思われた遠藤(天海祐希)が全く出演しないのはどういうわけかな?
今回だけじゃなく、天海祐希自身、最近めっきり見なくなったんだけど、休業中?

「姫と奴隷」周辺の展開は若干難があると思いましたが、全体的には十分面白いです。
お金よりも助け合いが大事だというテーマで、前作のような説教臭さがなく、
世知辛くもない、後味のいい作品に仕上がっています。
格差社会が深刻化する中で、あまり負け組を酷い目に合わせるような内容や、
拝金主義的な内容は好ましくないと考えるようになったのかもしれません。
敵である一条が元負け組だったという設定に変更されたことや、
勝ち組の代表だった利根川がカイジの仲間に加わることになる
映画オリジナルの設定もそのせいかも?

さて本作もおそらくそこそこヒットするでしょうから、次回作にも期待がかかりますが、
もし原作通りに映画化するなら、次のギャンブルは変則麻雀「17歩」。
麻雀の知識が必要なゲームなので一般ウケするものにはならなさそう…。
なので次回作は全てオリジナルのギャンブルでもいいと思うけど、
今回のような不出来なデスゲームにはしないでもらいたいです。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://blrpn.blog.fc2.com/tb.php/578-6b2da27b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad