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探偵はBARにいる

ウチの地元では、地元を舞台に地元出身俳優を集めた映画『阪急映画』が大ヒットし、
TOHOシネマズ西宮OSでは『アバター』を超える動員を記録し、
普段作品の回転率が異常に速い劇場なのに、かなりのロングランをしていました。
ボク自身も大好きな映画で、全国的にはそうヒットしていませんが、
依然として今年一番よかった邦画だと思っています。
ご当地映画ってのは贔屓してしまうものですね。
来年公開のネイチャー・ドキュメンタイー『日本列島 いきものたちの物語』でも、
関西では唯一、ウチの地元が取り上げられていて、とても楽しみにしています。

ということで、今日は北海道のご当地映画の感想です。
札幌が舞台で大泉洋主演の映画で、北海道ですごい人気があるみたいですね。
関西在住のボクにとっては大泉洋って、いい脇役の俳優って印象だから、
主演映画なんて大丈夫なのか?って思ったものですが、
ホントに北海道ではメイン級の人気者なんだなと実感しました。
本作はご当地人気にとどまらず、全国区でもランキング1位になったのは大したものです。

探偵はBARにいる

2011年9月10日公開。
大泉洋と松田龍平が共演するスリリングな犯罪ミステリー。

行きつけの札幌・ススキノのバーにいた探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)は、コンドウキョウコという女からの依頼の電話を受けて早速行動を開始。しかし、何者かに連れ去られ、雪に埋められてしまうという事態に。報復しようと立ち上がった2人の前に、謎の美女・沙織(小雪)と実業家・霧島(西田敏行)という人物、そして四つの殺人事件が浮かび上がり……。(シネマトゥデイより)



ちょっと尺が長すぎると思ったけど、それ以外はなかなかよかったです。
サスペンスなので、その先の展開を予想しながら観てたけど、
うまくミスリードされられてしまい、「やられた」と思いました。
しかも二段オチで、まんまと2回とも騙されました。
はっきり言ってハッピーエンドとは程遠い結末ですが、
それはそれで予定調和を打ち破る展開で、よかったと思います。
ホントによく出来たサスペンスだと思います。
そんなどんでん返しものなので、あまりストーリーのことは書きません。

大まかに言えば古典的なハードボイルドな探偵ものって感じですが、
メインの登場人物がかなりコメディ寄り。
主人公の探偵(大泉洋)は、けっこう軽薄なお調子者ですが、
地の文ではかなりのニヒリストで、そのギャップが笑いを誘います。
よく失敗するし、なんだか頼りなさげだけど、やるときはやる男です。
助手の高田(松田龍平)も、掴みどころのない男ですが、実は熱い友情を秘めており、
普段グータラだけど、探偵がピンチの時はすごく頼りになる存在です。
どうもチャラけて見えるデコボコ・コンビですが、その実とても腕の立つ2人組探偵です。
このコンビを今回だけで解消させるのはとても惜しいので、
続編の製作、いやシリーズ化も期待したいと思わされました。
(とりあえず続編の製作は決定しているようです。)

探偵の気の置けない協力者である両刀使いの新聞記者(田口トモロヲ)や、
地元ヤクザの組長(片桐竜次)も、チョイ役の今回だけでは勿体ない味のあるキャラで、
もっと彼らの活躍が見たいと思うことでしょう。
特にインパクトが大きいキャラは、清輪コーポレーションの謎の男(高嶋政伸)。
オカッパの冷酷無比な殺人鬼で『ノーカントリー』のシガーを連想させますが、
反面ちょっと茶目っ気があり、外見も性格も魅力的なキャラです。
本作のキーパーソンですが、あの顛末では、彼は続編には出られませんね…。

よく出来ているとは思うんですが、登場人物や団体が多く、複雑なのは確か。
後々全てがリンクしてくるので、最終的にはうまくまとめてあると感心しますが、
始めのうちはとにかく断片的な情報を集めるお使いゲームのような展開で、
ちょっとモチベーションが上がりにくいです。
そこをキャラの面白さでなんとか繋いでいるのですが、
中盤の冗長感は否めず、いい作品だけにちょっと惜しいです。
あと5分でいいので短くできたら、今年最高クラスの邦画になれたはず。
とはいえこれ以上切れそうもない無駄のない展開だったので、
時間的制約のある映画には向かない作品だったのかもしれません。
よくできた小説ほど、映像化は難しいですが、
本作は難しいながらも、よりベターな映像化をしていると思います。
観て損はない秋映画でした。

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