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親愛なるきみへ

秋はロマンス映画のシーズンでもありますが、
ロマンス映画は節操なく何でも観るボクが唯一苦手なジャンルです。
それでもたまには観るので、ここでもたまにロマンス映画の感想書きます。
でも、ビックリするほど見てもらえないです。
このブログは管理画面でページ毎のプレビュー数がわかるので、
たまに調べてみるのですが、ロマンス映画だけ異様に低いです。
たしかに、オススメできるほどのことは書けてないので、
見てもらっても申し訳ないだけなのですが、
苦手なジャンルなので、労力(執筆時間)は他の記事の何倍もかかっていて、
ちょっと寂しい気はします。

ウチは固定読者さんは少なく、検索エンジン頼りなので、
プレビュー数が少ないということは、検索する人の絶対数が少ないんだと思います。
ロマンス映画を観るタイプの人は、あまりネット検索しないのかな?
ちなみによく見てもらえるのは、観客動員数の多い大作映画の記事です。
とにかく分母が大きいですから、ウチみたいな弱小ブログでも見てくれる人がいます。
逆にマイナーすぎる映画の記事も、分子(ライバル)が少なすぎて見てもらえます。
(そのためかビデオスルーになった作品の記事もプレビュー数は多いです。)
ジャンルでいえば、サスペンスやホラーが多いかな。
謎が多いジャンルだから、検索する人も多いんでしょうね。

ということで、今日は約3か月ぶりのロマンス映画の感想です。

親愛なるきみへ

2011年9月23日日本公開。
ニコラス・スパークス原作による恋愛小説を基に映像化したピュア・ラブストーリー。

2週間だけの休暇ではあったが、故郷に帰ってきた軍人のジョン(チャニング・テイタム)は、ある日、海に落ちたバッグを拾ったことがきっかけで、その地を訪れていた大学生サヴァナ(アマンダ・セイフライド)と知り合う。ほどなく彼らは深く愛し合うが、サヴァナは大学、ジョンは任地へ戻らなければならなかった。その後、手紙で連絡を取り合っていた彼らに、アメリカ同時多発テロが起こり……。(シネマトゥデイより)



ロマンス映画が不得意なボクが本作を観たいと思った理由はひとつ。
その理由が本作の最大のトピックでもあると思いますが、
なんと本作は、あの世界最大のヒット映画『アバター』に、
はじめて土を付けるという、記録に残る偉業をした作品なのです。
脅威のロングヒットで、初登場から7週連続1位だった『アバター』の、
V8を見事阻止したのが本作です。
もちろんその時は『アバター』8週目に対し、本作は初登場だったので、
だいぶ疲労したところを討ち取った形になりますが、
史上最大最強の作品に初めて勝った唯一の作品であることは間違いなく、
それは『アバター』を超えるヒット作が現れるまで残る記録です。
(そしてそんなヒット作は、向こう10年は現れないでしょう。)

そんな超大作を破った記録的作品が、こんな地味なロマンス映画なのは意外で、
一体どんな映画なんだろうと、日本公開を心待ちにしていました。
でもいざ公開されると、やはりロマンス映画が苦手なので、
「いずれ公開中に観ればいい」と後回しにし続けていたら、
どうやら日本では全然ヒットしなかったようで、どんどんスクリーン数が減少。
早くも公開が終了しそうな様相を呈してきて、あわてて観に行った次第です。
観てみたら、もっと早く観ておけばよかったと思える、いい作品でした。

米軍特殊部隊の隊員であるジョン(チャニング・テイタム)は、
束の間の休暇で実家のサウスカロライナに戻った折、
たまたま出会った大学生サヴァナ(アマンダ・セイフライド)と恋に落ちます。
しかしすぐに休暇は終わり、任地に戻らなくてはならなくなった彼は、
残り1年の任務を終えたら軍をやめてまた会いに来るとサヴァナに宣言し、
ふたりの超遠距離恋愛がはじまります。
サヴァナとの手紙のやり取りだけを楽しみに、過酷な任地を転々とすること1年。
任務明けの差し迫った2001年9月11日に、突如アメリカ同時多発テロが発生、
ジョンは否応なく任務延長しなければいけなくなり…、という話。

文通で遠距離恋愛するという、なんともプラトニックなロマンス映画だけど、
史実である9.11テロが絡んでくるという展開が面白いです。
本当はさっさと退役して、サヴァナとラブラブ生活がしたいジョンだけど、
当時のアメリカの対テロ戦争への機運はすごかったですからね。
国を挙げてテロリストに報復しようという意識が高まり、
軍隊への志願者もかなり増えたそうですが、現役軍人のジョンが「やめる」なんていえば、
非国民の誹りは免れないでしょうし、彼自身もそんな選択肢はないと自覚しています。
という感じで、戦争によって人生を狂わされた男の話であり、
ロマンス映画だけども、ある意味では戦争映画の側面も持ち合わせており、
ムズムズするようなロマンス映画が苦手な人でも、けっこう平気で観れます。

それと共に、本作は父と子の感動のヒューマンドラマでもあります。
ジョンを男手ひとつで育てた父親(リチャード・ジェンキンス)は、
自閉症を患っており、家で黙々とエラーコインの収集をしています。
そんな父を見てきたジョンも対人関係が苦手で、もめ事を起こすこともしばしば、
しかし親元を離れ、特殊部隊に配属されたことで少々マシにはなっていたものの、
父との心の距離は広がっていきます。
むしろロマンスより、この父子関係の話の方が本筋だと感じるのは、ボクが男だからかな?
サヴィナは、ジョンの想い人といよりも、この父と子の鎹として配役されている感じ。
ジョンは中東で銃撃されたとき、遠くなる意識の中で、
最後に「何か」を思い出したのですが、その「何か」は劇中で明言されません。
普通に考えれば恋人のサヴィナの姿だというのが当然ですが、
ボクは父親のことだったという線も捨てきれないと思います。
というか、順当にサヴィナのことであれば、わざわざボカす必要もなく、
どっちでも取れるように描いてあるのかもしれませんね。

という感じで、戦争映画だったり、ヒューマンドラマの側面がある本作ですが、
やはり表向きはロマンス映画なので、最後に2人の恋愛についての感想を。
サヴァナは慈愛に満ちたとても素敵なお嬢さんで、
自分に想いを寄せる男友達に対して「私は彼のタイプではない」と言ったり、
自分のことを「利己的だ」と表現したりと、とても慎ましい性格ですが、
実はそれは完全な謙遜とは言えず、たしかに利己的なところがあります。
それが物語が進むにつれどんどん見え隠れし、ジョンの立場からすると、
イラッとくることもあるのですが、彼女の利とは自分が他人のためになることであり、
利己的でありながら奇特なほど利他的で、やっぱりとてもいい人です。
しかしあまりの博愛っぷりで、終盤の彼女の行動はボクの理解の範囲を超えてます。
あまりに奇特すぎて、ベクトルが感動に向きませんでした。
というか、やっぱりボクは恋愛的な感性の理解力が弱いのかも…。

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