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DOG×POLICE 純白の絆

昨日も少し触れましたが、今年の秋ドラマはの『南極大陸』を見ようかなと思ってます。
なんでも映画『南極物語』を木村拓哉主演でリバイバルした連続ドラマだそうです。
別にキムタクが見たいわけではないのですが、犬が好きなので興味を持ちました。
むしろ、キムタクは嫌いじゃないんだけど、彼が主役だと彼ばかりが注目され、
犬たちの出番が少ないものになるんじゃないかと懸念しています。
『南極物語』といえば犬映画の金字塔だから、やはり犬の活躍に期待します。
でも最近は、犬を題材にした作品のようで、実は普通のヒューマンドラマだったりと、
ホントに犬好きが楽しめる犬の作品は少ないように思います。
前情報はキムタクの話題ばかりで、そんな作品になりそうな臭いがプンプンしますが、
とりあえずいよいよ今週末放送の初回を見てみないことには何とも言えませんね。
(例の売国ドラマの裏番組ということもあり、視聴率も頑張ってほしいです。)

ということで、今日は犬映画の感想です。

DOG×POLICE 純白の絆

2011年10月1日公開。
警備犬と警察官の絆を描いたアクション・エンタテインメント。

犯罪捜査で優秀な成績を上げ続けた若き警察官、早川勇作(市原隼人)に、警備犬の訓練所への異動命令が下される。刑事を目指していた勇作は、やる気を失いそうになるが、ハンディーキャップを持つ犬シロとの出会いによって、勇作はシロを立派な警備犬に育成しようと決意。シロは警備犬として成長していくが、連続爆破事件が発生し……。(シネマトゥデイより)



新潟県中越地震で、土砂に埋まった2歳の男の子を災害救助犬が発見し、
見事に救出されたということが、ちょっとだけ話題になりましたが、
その時の救助犬が、警視庁に所属する「警備犬」と呼ばれる犬でした。
その実話から着想を得て描かれたのが、警備犬を題材にした本作です。
警備犬とは警視庁警備部警備二課装備第四係に所属する犬で、
災害救助の他にも、警備の現場に赴き、犯罪者の制圧などで活躍します。
しかし実際は、警備の現場では出動した事例はなく、
麻薬捜査や犯人追跡を行う比較的メジャーな警察犬とは違い、
警備犬は大災害でもない限りは日の目を見ることができません。
本作はそんなあまり知られていない職業にスポットを当てた、いわゆるお仕事ドラマです。

『海猿』や『252 生存者あり』の原作者の原案による映画ということなので、
観ずとも内容は推し量れると思いますが、その想像は当たらずとも遠からずでしょう。
それだけ安直な脚本なので、ドラマとしてはかなり低い評価をされているようです。
たしかに登場人物たちの心情描写がかなりいい加減です。
でもね、本作は警備犬を題材にした犬の映画なんですよ。
犬さえ活躍すればそれでよく、ヒューマンのドラマなんてそれほど重要ではないです。
昨今は犬映画に託けて、犬好きを取り込もうとするヒューマンドラマが横行する中、
本作はちゃんと犬の活躍が描かれていて、健全な犬映画だと思います。
警備部警備二課装備第四係は、警備犬あっての部署。
「警備犬は警察官の装備品だ」と言うけども、実際にメインで活動するのは警備犬で、
その部署を題材にしてるんだから、犬がメインの本作は正しいです。

しかし、実際はほとんど仕事がない警備犬が、どんな状況であれば活躍できるか、
それを逆算してストーリーを作っているために、かなり無理な展開であるのは事実。
特に犯人の設定はあまりにも突飛すぎます。
まず警備犬の嗅覚を活かすということで、爆弾テロ事件が選ばれるのは必然ですが、
一度だけでも洒落にならない爆弾テロが、展開上何度も何度も実行され、
もう日本犯罪史上最悪の事件と呼べるレベルで、少々やりすぎ感があります。
しかも、そんな世紀の大事件を起こした犯人は単独犯であり、
そんな大それたことができるような力も何もない元派遣社員の若者です。
さらに、警備犬で制圧するという展開にするために、
その犯人はある身体的ハンディキャップを抱えたという設定になっており、
犯行の動機も、そのハンディに所以するもののように描かれています。
下層の身体障害者が犯人というのは、あまり気持ちのいい設定ではなく、
熱い展開のクライマックスにも、妙な後味の悪さが付きまといます。
下層は犯罪者予備軍、身障者は卑屈みたいな偏見や差別が垣間見え、なんか不愉快。
本来、身障者を支えるべき犬が、身障者に襲いかかる様はあまり見たいものではないです。
身障者かどうかは別にしても、警備犬の制圧力を示したいのなら、
あんなひょろいガキではなく、警官も手を焼くような凶暴で屈強な男を相手にするべき。

警備の現場に出動したことがない警視庁警備部警備二課装備第四係は、
本庁から税金で犬を飼っているだけの「犬屋」と揶揄されます。
本作はその犬屋が初めて活躍し、その存在意義を知らしめるという内容ですが、
上記のとおり、本件はかなり特殊な事件で、こんなことはまず起こり得ません。
なのでボクも、本作を観た上でもまだ、こんな部署必要なのか疑問で、
税金の無駄として仕分けしたい気持ちになります。
災害救助犬としては国内外で実績があるけど、警備に使わないなら警視庁所属必要はなく、
消防庁か国防省の管轄にすればいいです。
本作でも警視庁にとって都合のいい左遷先という印象が強く、人員と税金の無駄遣いです。
正義感が強く、刑事を目指す主人公・早川(市原隼人)にとっては、
待機ばかりのこの部署は不満だったようですが、
このご時世、犬の世話だけしてる公務員なんて羨ましすぎるでしょ。

そんな早川に所長(時任三郎)があてがった警備犬がシロです。
シロはアルビノで、先天的に体が弱いので、警備犬にはなれないと思われていた犬。
体力がなく現場に出てもまともに活動できないだろうと先輩(村上淳)も言います。
こんな犬を警備犬にするなんて、所長は本当に警備犬を活躍させたいのか疑問ですね。
ただこのシロは、とても綺麗な純白のシェパードで、スクリーン映りは抜群。
他の警備犬たちが黒いので、とても目立つし、主人公のバディにはピッタリです。
シロは黒いジャーマン・シェパードの白いアルビノという設定ですが、
もともと白い犬種の犬をキャスティングしたみたいですね。
凛々しくて気品があり、思わず抱きしめたくなるようなかわいらしい犬です。
早川は「犬屋」の仕事に不満で不貞腐れていましたが、
シロに出会ったことで仕事に前向きになりました。
「犬屋」が嫌なのに、犬をもらって心境が変わるというのはよくわかりませんが、
このシロがバディにしてもらえるなら、ちょっとわかる気がします。
シロだけじゃなくて、同僚(戸田恵梨香)も美人だし、楽しい職場です。

たしかに普通の映画としてはドラマが弱すぎ、
一般客にも評価されるためには、改善の余地は多いけど、
犬映画としては十分合格ラインには達していると思います。
あまり大衆に阿(おもね)ることなく、犬映画として続編が製作されることを期待します。
できれば実態のない警備よりも、災害救助の現場で活躍する内容の方がいいかな。
その方が現実に則しているし、警備犬の意義も明確になりますし、
この原作者もレスキューものの方が得意だろうから、面白いものができそうです。

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