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猿の惑星:創世記

ノーベル賞受賞者が続々発表されています。
今年は故人が受賞するなど、ちょっといたハプニングもあり、話題になってます。
村上春樹はノーベル文学賞逃してしまったみたいですね。
ボクはノーベル医学生理学賞最有力と言われていたiPS細胞の山中教授に期待してましたが、
今年は惜しくも受賞できなかったようで…。
まぁ去年はノーベル化学賞で日本人が快挙を挙げすぎたから、
いずれは受賞させるけど、とりあえず1年間おあずけしとこうって感じでしょうか。
そう思えるくらいにiPS細胞は素晴らしい技術だと思います。

ボクは(語弊があるかもしれないけど)死ぬより恐れていることが3つあります。
アルツハイマー、エイズ、体の欠損です。
人体組織や臓器を再生できるiPS細胞が実用化されれば、最後のひとつは解決します。
アルツハイマーやエイズの治療薬開発や原因究明にも利用されているようです。
他にも様々な病気の特効薬になれるかもしれません。
存命中に実用化を期待できるほど、容易いことではないと思いますけど…。

ということで、今日はアルツハイマーの特効薬を投与されたチンパンジーが
大変なことになる物語の感想です。

猿の惑星:創世記(ジェネシス)

2011年10月7日日本公開。
人気SFシリーズ『猿の惑星』の前日譚。

現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。(シネマトゥデイより)



1968年のSF映画『猿の惑星』は、ある宇宙飛行士が不時着した惑星が、
類人猿たちが人間を支配する惑星であり、実はそこは地球の未来の姿だったという、
言わずと知れたSF映画の金字塔的作品です。
そのプリクエル(前日譚)として描かれたのが本作であり、
地球が猿の惑星になるずっと以前、まだ人間の時代(現代)が舞台となり、
なぜチンパンジーたち類人猿が、人間を支配するほど進化したのか、
その原因の一端が描かれます。

1968年から連なる『猿の惑星』シリーズは全5作からなりますが、
そのシリーズを全て見た人なら知っていることだけど、
実はプリクエル的位置付けの作品は、すでに存在しています。
それがシリーズ第3作目から第5作目までの3作品です。
なので本作は第一作目の単なるプリクエルではなく、
その旧プリクエルのリブート作でもあります。
だからといって、旧プリクエルを見直した方がいいということもなく、
第2作目の失敗で黒歴史化しているので、無かったものと思って大丈夫です。
でも当然全く関係がないわけでもないから、見比べてみるのも楽しいと思います。

簡単に旧プリクエルのことを書くと、
第一作目で宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)を助けたチンパンジー、
コーネリアスとジーラは、第二作目のサルとミュータントの核戦争から逃げるため、
テイラーの宇宙船で猿の惑星(未来の地球)を脱出。
第3作目である惑星に不時着するのですが、
なんとそこはテイラーのいたサルに支配される前の地球。
地球でジーラが産んだコーネリアスの子が成長し、
第4作目で地球のサルたちのリーダーとなり人間に対して決起します。
その結果、第5作目でサルと人間の核戦争となり、第一作目の世界に続くわけです。

このコーネリアスの子でサルの反乱のリーダーの名前がシーザーであり、
本作の主人公のチンパンジー、シーザー(アンディ・サーキス)の原型です。
シーザーはアルツハイマーの薬で知能が高くなったのではなく、
薬を投与された親猿から知性が遺伝したことにより始めから賢いのですが、
先天的に他のサルと違うというのは、旧シーザーを踏まえた設定でしょう。
他にもシーザーが初めて話す英単語など、旧プリクエルのオマージュも多々あり、
旧作と見比べて、そういうのを見つけるのも面白いですが、なにより興味深いのは、
どちらも最終的には1作目に繋がるように作られているということで、
パラレルワールド的な面白さがあります。

特に本作の場合は、あるべき核戦争まで描かれていないので、
今後の展開を予想するのに旧作を知っていると楽しさが倍増します。
例えばアルツハイマーの新薬は、サルの知性を飛躍的に伸ばすが、
人間には効果がなかったように描かれていますが、
これは解釈によっては人間のミュータント化の伏線と取れますよね。
本作はホントに始まりの始まりにすぎず、核戦争どころか、
テイラーが宇宙へ飛び立つのはかなり先の話になるはず。
それまでに何本も続編を作れそうなほどの空白期間があり、
本作がヒットしたので実際に続編は作られると思います。
それがどんな展開になるのか楽しみに待つためにも、
旧作がどんな展開なのか知っておくのは無駄じゃないかもしれません。

ん~…、なんか本作自体の感想になってませんね。
古典的名作映画のプリクエルとして興味深いものでしたが、
大筋のストーリーは想像以上でも以下でもなく順当な感じ。
だけどCGはかなりよく出来ていて、感心しました。
特にCGで作られたサルたちの出来がとてもよかったです。
見た目はリアルなサルなのに、とても表情豊かに見えます。
同種のチンパンジーでもシーザー、ロケット、コブと、ちゃんと識別出来るし、
感情もしっかり伝わってくるので、サルにもかかわらず感情移入できます。
ちゃんとサルなのにどこか人間的、なのに中途半端じゃない感じ。
これはCGの出来もさることながら、パフォーマンス・キャプチャーのすごさかな。
もうサルだけじゃなくて、どんな動物でも人間が演じられそうですね。
アニマルタレントは必要なくなるかもね。

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