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スリーデイズ

知り合いにトレーディング・カード・ゲーム(TCG)が好きな人がいて、
ボクもたまに誘われるのですが、「TCGはカード揃えるのにお金がかかるから…」と断ると、
カードを購入する時に、レアカードが入っているパックを見つけるサーチ方法があり、
それを使ってレアカードを集めて、ほしいカードと交換すればいい、と教えられました。
ボクはレアカード云々ではなく、そのTCG自体に興味がないのですが、
角が立たないようにお金のせいにして断ってるだけなんですけどね。
ただ、そんな透視のようなサーチ方法があるということには興味が湧いたので、
どこでそんな情報を知ったのか訊くと、ネット動画だそうで、
検索してみると、たしかにそれらしい動画がいっぱいあります。
信憑性はともかく、こんな裏ワザまで乗ってるなんて、ネットってすごいです。

この程度の裏ワザであれば、お店が嫌がるくらいだろうけど、
中にはソストのコピープロテクトの外し方だとか、ピッキングの方法だとか、
悪用すれば犯罪に使えそうな裏ワザもネット上にはいっぱいあります。
ボクも自分の自転車のカギを失くした時にネットで調べて助かったこともありますし、
とても有用な情報だとは思いましたが、ボクでも出来るなら誰でもできる事実にビビり、
もっと強硬なカギに付け替えました。
ボクは性悪説を信じているので、無料で簡単に犯罪の方法を調べられるネットは
やっぱり怖いなと思います。

ということで、今日はネットで犯罪の方法を調べて実践するという内容の映画の感想です。
テニスボールやバンプキーを使ったお手軽ピッキング方法が紹介されますが、
このバンプキーの対策を施してある鍵穴はまだ少ないんだそうです。

スリーデイズ

2011年9月23日日本公開。
『すべて彼女のために』をポール・ハギス監督がリメイクしたサスペンス・アクション。

大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)は妻子と共に幸せな日々を過ごしていたが、ある日妻のララ(エリザベス・バンクス)が殺人の容疑で逮捕される。それから3年、ジョンは妻の無実を証明するため懸命に奔走していたが、覆ることなく刑が確定してしまう。絶望した妻が獄中で自殺を図ったことを知り、彼は自らの手で妻を取り戻そうと決断する。(シネマトゥデイより)



本作は2008年のフランス映画『すべて彼女のために』のハリウッドリメイクです。
オリジナル版は観れてないので、ほとんど予備知識なしで観に行きました。

ある朝、大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)の家に警察が投入してきて、
殺人事件の容疑で妻ララ(エリザベス・バンクス)を逮捕、投獄されてしまう。
しかしジョンは妻の無実を信じ、罪を晴らすため3年間上告を続けるが、
裁判では妻に不利な証拠が提出され、ついに殺人罪は確定してしまう…、という話。
獄中の妻のために夫が殺人事件の真相を調べ、妻の無実を証明するって話かなと思いきや、
裁判ではもう勝てそうにもないので、妻を脱獄させちゃおう、という展開に…。
まさかの脱獄ものでした。

しかし、普通の一市民がハードな脱獄を成功させられるようには思えません。
高飛び用の偽造パスポートを作るために街のチンピラに接近しては金を騙し取られたり、
ネット動画サイトでピッキング方法を調べて実践したり、
脱獄に必要な資金がなくなったら銀行強盗をしようとしたりと、あまりに短絡的。
劇中で偽造業者も言ってたけど、ジョンはホントに「余裕なさすぎ」が滲み出ており、
「こんな状態では成功するものも失敗するよ」と思わせる危うさを感じます。
普通なら、これだけ綿密な脱獄計画を立てていたら、感心させられるものだけど、
彼の場合、計画を遂行すればするだけ転落に向かって行っているようで見てられません。
その素人臭さが普通の脱獄ものにはない危うさを醸し出していて、
とてもハラハラさせられます。
そんなただの一市民が時には失敗したり、危うい状況に陥りながらも、
警察やFBIを翻弄し、封鎖網を回避しながら、脱獄を成し遂げるというのが面白いです。

でもそんな一市民ジョンを演じるのがラッセル・クロウというのは、
ちょっとミスキャストかもしれませんね。
ジョンはあくまで普通の人なので、特に腕っぷしが強い設定ではないのですが、
演じるのが百戦錬磨のマッチョ・キャラのラッセル・クロウですからね。
徒手空拳だけで脱獄できてしまいそうなオーラがあります。
チンピラに袋叩きにされるシーンがあるけど、なぜ返り討ちにしないのかと思ってしまう。
運が味方したこともあって、危うい脱獄計画を辛くも遂行していくのですが、
もし途中で捕縛されたとしても、警官殴り倒して逃げれそうなオーラがあります。
なので、常に暴力に訴えるという切り札がチラついて見えるので、
ハラハラ感が若干薄まっている気もします。
もっと頼りなさそうな俳優がジョン役の方がよかったかもね。
とはいえ、それはいつものマッチョなラッセル・クロウの作品を知っているからで、
それほど意識しなければ、メタボのオッサンに見えるのかもしれません。

あと興味深かったのが、妻が本当に冤罪なのかどうか、
終盤になるまで描かれないということです。
状況証拠からすると冤罪ぽいのですが、直接証拠は全て妻の殺人を裏付けていて、
どちらかというと、冤罪じゃないと思わせるような演出をしてあったので、
ボクも妻は本当に殺人に手を染めていたんじゃないかと思ってました。
だからジョンが脱獄計画を遂行することに、気持ちはわからないでもないが、
大義があるのかどうかわからなくて、ジョンには脱獄計画を成功させてほしいけど、
反面彼のためには早めに失敗して諦めた方がいいんじゃないかと思うという、
背反した感情になりました。
でも計画遂行過程で人が死んでしまってからは、もう後には引けない状態になったので、
純粋に脱獄計画がうまくいってほしいと思えるようになりましたけどね。
なんでも、オリジナル版では序盤に殺人事件の真相が明示されるようなので、
その後の展開に対する見方は全然変わってくるだろうから、これは大きな変更点です。
オリジナル版観て真相を知っているなら、本作観ても同じ見方しかできないだろうけど。

ちょっと趣の変わった脱獄もので、なかなかおもしろい作品でした。

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