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ファイナル・デッドブリッジ

例年なら秋映画といえば、恋愛映画や賞レース狙いのアート系映画が多いのですが、
今年はちょっと趣が違い、ハリウッドの超大作が続々公開されます。
特に今月は『ワイルド・スピード MEGA MAX』を皮切りに、『猿の惑星:創世記』
『キャプテン・アメリカ』『ランゴ』『カウボーイ&エイリアン』『三銃士』と、
サマーシーズン以上に超豪華ラインナップで、毎週末がウキウキです。
日本映画の注目作は『一命』と『ステキな金縛り』くらいで、ちょっと弱いかな?

そして、10月といえばハロウィン・シーズンでもあります。
日本ではホラー映画といえば夏の風物詩でしたが、今はそうでもなく、
本日公開の『ファイナル・デスティネーション』を皮切りに、
『ラスト・エクソシズム』『スクリーム4』『パラノーマル・アクティビティ3』と、
大作ホラー映画が秋に集中してます。
今月は映画館に行く回数も増えそうだし、ブログの更新頻度も上がりそうです。

ということで、今日は秋の大作ホラー映画、一発目の感想です。

ファイナル・デッドブリッジ

2011年10月1日日本公開。
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第5弾。

巨大つり橋の崩落事故を予知したサム(ニコラス・ダゴスト)。予知は現実となり、橋が崩壊して上司や同僚たちが命を落としていくが、サムによって8人が難から逃れる。しかし、彼らは犠牲になった人の葬儀で会った男から「死神は決してだまされない」と宣告され、死の恐怖におびえることに……。(シネマトゥデイより)



死ぬはずだった大災害を虫の知らせで回避するも、死の運命からは逃れられず、
結局全員死んでしまう『ファイナル・デスティネーション』シリーズの第5作目。
本作もそのパターンを完全に踏襲しており、全員死にます。
はっきり言って展開的にはそろそろマンネリなはずなんですが、
それなのに本作がシリーズ最高傑作なのでは?と思うほど面白く仕上がっています。
そう思えたポイントは4つ。
ひとつずつ書きますが、後の方はネタバレになるのでご注意を。

まずひとつめは、大災害の規模が過去最高だったことです。
社員研修旅行に出かけた主人公たちを乗せたバスが、巨大吊り橋を渡るときに、
突風と突貫工事の影響で橋が大崩落するのですが、この映像がすごいです。
ローランド・エメリッヒのディザスター・ムービーにも負けないほどのド迫力ですが、
そんな高度なVFXを、こんなスプラッター映画に使用できるハリウッド映画は、
改めてレベルが違うなと感心させられます。

で、そんな吊り橋の崩落事故に遭うはずだった社員旅行のバスですが、
主人公(ニコラス・ダゴスト)のお決まりの予知のお蔭で社員8人が事故を回避するも、
死の運命からは逃れられず、結局全員死ぬわけです。
その死に方がポイントの2つめで、その予想外さ、痛々しさは過去最高でした。
このシリーズの面白さは、どう生き残るかではなく、どう死ぬかで、
観客をミスリードさせ、思いがけない方法で殺すというのがパターン。
観客は実際の死ぬシーンだけでなく、いろんな残酷な想像をさせられるので、
ひとつの恐怖シーンに対して、何通りもの恐怖が味わえてお得感がある演出です。
しかし今回はそんなシリーズを通しての演出の妙だけでなく、
トゥーチャーポルノ的な見ているだけで痛々しいシーンが多数あります。
それは針治療中の事故だったり、レーシック手術中の事故だったりするのですが、
それが直接死因にはならないものの、グチャッ、バサッ、で終わってしまうゴア表現より、
身近に感じられるだけにリアリティがあり、よっぽど痛々しいです。
ボクもお金が貯まったらレーシック手術したいと思ってたけど、あんなの観たらもうダメ。
事故が起こるとは思ってないけど、あの施術方法には堪えられません。

そんな予想外かつ痛々しい方法で死んでいく生き残りメンバーですが、
その過程で死を回避する方法が判明します。
今までのシリーズでも回避する手段は検討提示されているのですが、
結局最後は全員死ぬのであまり効果がなかったということですね。
今回はある理由から、かなり信憑性の高い回避方法が提示されます。
それが「自分が死ぬ代わりに他人を殺せば助かる」という新ルールです。
このことで死の運命による事故死だけでなく、人間同士の殺し合いが起こり、
今までのシリーズにはなかったようなサバイバルな展開が巻き起こります。
この新しい展開がポイントの3つ目です。

そして最後のポイントが、その新ルールを主人公たちに告げた男の存在です。
事故の現場にはいつもあらわれ、検視官を名乗る謎の黒人男性(トニー・トッド)。
彼はシリーズ1作目、2作目に登場した謎の葬儀屋ウィリアム・ブラッドワースです。
死の運命の裏で動く、このシリーズの重要なキーマンが、2作ぶりに登場したことで、
マンネリ化したシリーズになにか進展があるのではと期待させられます。
まぁ新ルールを提示しただけで、大したことはしなかったんですけどね…。
しかし3作目以降単発的だったシリーズに繋がりを感じられたことで、
シリーズのファンとしては、彼が出ただけで鑑賞中ワクワクできますよね。
が、実はシリーズの繋がりは謎の男の登場だけではなかったのです。
ここからは完全なネタバレです。

崩落事故を回避した8人のうち最後まで生き残った二人は、
死の運命から解放され、新天地を求めパリに旅立ちます。
で、パリ行きの飛行機に登場したのですが、同乗していた学生が突然騒ぎはじめ、
その学生は飛行機から降りてしまいます…。
…この展開って、第一作目の始めの展開と全く同じじゃないですか!
つまり、おそらく本作は第一作目のプリクエルってことですよね?
謎の男が出てきたことにより物語が進展したと思っていたら、
実は最初に戻ってしまったということです。
これは色々ミスリードさせられた登場人物たちの死に方よりも、
もっと予想外で興味深かったのとともに、『ファイナル・デスティネーション』シリーズが
ホントに「ファイナル」なのかも…と思えて感慨深いものがありました。
まぁもしそのつもりで作っていたとしても、成績次第で次作作るか決めるのがハリウッド。
成績はそこそこだけど評判は上々のようなので、続編はあるでしょうね。

あと、別によく出来ていたわけじゃないけど、3Dもなかなかよかったです。
もしかしたら何(臓物とか)か飛び出してきそうという緊張感を感じました。
実際はそれほど飛び出してはこないんですが、気の持ちようの問題です。
ホラー映画ってのはアクション映画やSF映画よりも3Dの活かし方を心得てるというか、
3Dという表現方法を使って何か面白いことをしようという気構えが感じられます。
内容は悪趣味だけど、観客を楽しませようという真摯な姿勢を感じて好感を持ちます。
特にこのシリーズは、前作の『ファイナル・デッドサーキット3D』が
デジタル3D黎明期以前に作られた実験的な3D映画だったので、尚更です。

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